「とんぬらさん」第１巻、「善良なる異端の街」「怪獣のテイル」第１巻、など。最近読んだ少年漫画20100824

セレビィ量産型『とんぬらさん』第１巻
「ある寒い日の一ノ瀬家。人の言葉を解する謎の猫・とんぬらさんを三姉妹の三女・五月乃が拾ってきたが、生き物を飼うことに厳しい母親にキツく怒られてしまう。しかし、当の猫が怒られている子供たちの前に出て、母にその腹を見せるのだが・・・」
一迅社--------REX COIMCS-------2009年---------552円

セレビィ量産型という面白いペンネームの作家さんのデビュー作。
人の言葉を解する猫という異常な存在なのに、みんながあっさり彼を許容してしまうという。そして、はじめは異を唱えていた次女・雛乃もなんだか慣れてきてしまったり。
この猫・とんぬらさんが、猫のくせに、やけに大人物っぽくてダンディで、そのふさふさの身を使えば、一ノ瀬家の女どもは１人残らずアクメ面させることも可能という、恐ろしい存在。彼のキャラクターがとにかく強烈なギャグ漫画です。オススメ。

実物大ガンダムとは違った方向性のリアル（生）なガンダムによる抱腹絶倒の濃密なドラマ。羽生生純『俺は生ガンダム』

羽生生純『俺は生ガンダム』
「宇宙精機株式会社に入った営業・永井一郎（「永」が苗字）は、一年先輩で色白白髪の木戸銭寺淡白（きどせんじたんぱく）さんと親しくなる。ガンダムのように生きようとする淡白さんは時間をかけたメイキャップでガンダムそっくりに変装し、会社の同僚たち相手に無茶な戦いを繰り広げるのだが・・・」
角川書店------カドカワコミックスA-------2010年-------640円

「ガンダムエース」で連載していた、ある意味本当に1/1スケールのガンダム漫画。というかガンダム漫画なの？　作者は独特な作風が受けている羽生生純（はにゅにゅう・じゅん）氏。
ガンダムが好きで好きで、本当にガンダムに（アムロではなくMSのガンダムに）なろうとしてしまった一人の人間の生き様を描く作品といえばいいのか・・・。とにかくとてつもないパロディ漫画になっています。

戦車甲子園決勝は数量的な不利の中、特殊なフラッグ戦を行い・・・。野上武志『セーラー服と重戦車』第5巻

野上武志『セーラー服と重戦車』第5巻
「富士の麓・河口湖畔にて行われる戦車甲子園決勝。野良中の戦車同好会は、赤軍中との戦いに挑むが、互いに人質を抱えながら彼らをフラッグとしたフラッグ戦を行うことになる。粛清されたカツコフを引き渡された代わりに、こちらは星野弾を引き渡し、100対5の圧倒的劣勢の戦いがはじまろうとしていた・・・・」
秋田書店------チャンピオンREDコミックス--------2010年----552円

「月の海のるあ」「鋼鉄の少女たち」の野上武志氏のちょっとHな学園戦車漫画の第５巻。３巻から続く戦車甲子園もとうとう決勝戦です。

透視眼鏡は女の子にも有益ですよね！ 『COMIC 華漫』2010年10月号

『COMIC 華漫』2010年10月号
表紙・巻頭・終焉「透辺メガネ」
初登場・巻頭カラー・眼帯ペンギン「なりゆき合コン合宿」
東西「放課後デッサン」
ムサシマル「プリティ♥トラップ」
刻江尋人「疑いのまなざし」
シュガーミルク「カイカンランナー」
灰司「夏の虫」
RAYMON「猛暑に愛す」
シロタクロタ「もうやめてって言ったのに」
メメ50「黒衣の処女」
ゆうきつむぎ「母娘のチョイス♥」
中田モデム「うすい壁」
ヒタギリ「DOUBLE　TRAP（ダブル・トラップ）」
ワニマガジン社-----------2010年-----------390円

「華漫」の10月号です。生娘あるよ！

女装メイドたちの限りなく熱い戦い。おちんちんの伝説がいまはじまる・・・。おりもとみまな『メイドいんジャパン』第4巻

おりもとみまな『メイドいんジャパン』第4巻
「宇垣まとめお嬢様をはじめ何もかも失ってしまった女装メイドの井上成美。しかし、山本六十四は再び栗田建女（くりたたつめ）と戦うことを説き、自らの身を挺してそのことを教えてくれる。成美は建女と古い時代のメイド同士の決闘の方法・箒で戦う『ヘブンズドア』を挑むことになるのだが・・・」
秋田書店--------チャンピオンREDコミックス--------2010年-------552円

「チャンピオンRED」で連載していたとてつもない変態女装メイド学園漫画「メイドいんジャパン」の最終第4巻です。
とてつもないと書きましたが、まさしく常軌を逸した内容をこれほどまでに熱く面白く、そしておバカにカッコ良く描けるなんて、本当にとてつもない。

佑河一家が狙われるのは、時間を止める不思議な力を持っていたからで・・・。堀尾省太『刻刻』第１巻と２巻

堀尾省太『刻刻（こっこく）』第１巻
「漫然と上手くいってない佑河一家は、たまたまニートの兄・翼が甥の真を幼稚園から連れ帰る途中に誘拐されてしまう。それは佑河家の持つ時間を止めることのできる力を狙ってのことだった。長女の樹里は、祖父や父とともに二人を助けに行くのだが、そこには時間が止まっていないある組織の人間たちがいて・・・」
講談社-----------モーニングKC--------2009年----------695円

モーニング・ツーで連載中のSF（？）ファンタジー作品。作者はこれがデビュー作らしい堀尾省太氏。

時間が止まっている「止界」という状態にしておける力を持つ一族・佑河家。彼らの日常は人間としてちょっと駄目で、長男は30越えて　ニートで、父親には覇気がなく、主人公の長女・樹里はこのだるだるな駄目な日常にイラついている感じです。そんな彼らの駄目っぽい日常に、突如異常事態が。

13年の連載がついに結末を迎える。「天上天下」最終回。『ウルトラジャンプ』2010年9月号

『ウルトラジャンプ』2010年9月号
表紙・最終回・大暮維人「天上天下」
皆川亮二「PEACE MAKER」
武井宏之「ユンボル　JUMBOR」
朴晟佑(パクソンウ)「アニマ・カル・リブス」
桐山光侍「忍空　干支忍編」
荒木飛呂彦「STEEL BALL RUN」
林家志弦「はやて×ブレード（はやてクロスブレード）」
今井神「NEEDLESS」
落合さより「ぎんぎつね」
倉田英之＆okama「CLOTH ROAD」
カイエダヒロシ・ULTRA GRAPHICS
青木潤太朗＆わだぺん。「℃りけい。」
あすか正太＆天広直人「初恋マジカルブリッツ」
三輪士郎「DOGS BULLETS & CARNAGE」
うたたねひろゆき「天獄　HEAVEN'S PRISON」
など
集英社---------------2010年-------------560円

この号でとうとう「天上天下」が最終回です。まあ、13年って、ちょっと長過ぎた感じでしたが、無事終了。

機械の獣ドラットと合体した少年剣士が活躍する強烈バトルアクション。上山道郎（デザイン協力・上山徹郎）『鉄甲神剣ゴウジン』全２巻

上山道郎＆デザイン協力・上山徹郎『鉄甲神剣ゴウジン』第１巻
「高度な文明が崩壊してから150年。ほとんどの電子機器は使えなくなったが、人は獣型の機会生命体ドラットとともに生きて行くことになる。そんなドラット・ゴウライとともに暮らす少年ジュウベエは、片田舎に住んでいたが、ある日、空から降ってきた女の子・アイーシャが現れる。彼女は、ジュウベエの祖父にして剣の師匠だったヒョウゴに会いにきたのだったが、祖父は一年前に病で亡くなっていた。しかも、アイーシャを狙って、狂ったドラットであるドローガがやってきて・・・」
講談社-----シリウスKC----------2006年---------514円

別冊兄弟拳のblogでの数々の美麗イラストや「ツマヌダ格闘街」で知られる上山道郎氏が講談社の「少年シリウス」で連載していた作品です。

ゲームを作ること、そのものを熱く描く良作。うめ（小沢高広＆妹尾朝子）『東京トイボックス』全２巻

うめ（小沢高広＆妹尾朝子）『東京トイボックス』第１巻
「大手町の大企業で有能なキャリアウーマンとして働いていた月山星乃は彼女を疎んだ上司によって零細ゲーム会社・G3へと出向させられてしまう。最悪の出会いをしてしまったG3社長・天川太陽と再会し、一緒にゲームを作ることになってしまうのだが・・・」
講談社---------モーニングKC-------2006年-----514円

現在「BIRZ」で連載している「大東京トイボックス」の前身となっている作品。もともとは講談社の「モーニング」でやってたようです。作者はうめ氏。小沢高広氏と妹尾朝子氏の二人のペンネームみたいですね。
私は先に「大東京トイボックス」を知ったんですが、やっとその前の話を読めました。

ハイクラスな少年少女たちのエロティックな恋模様を描く。将貴和寿『ego ボクらの恋人ごっこ』第１巻と『恋が奏でる音色』

将貴和寿『ego ボクらの恋人ごっこ』第１巻
「私立嘉慶学苑に通う高校生・大上智弥は幼馴染みの郷子と同級生で恋人同士。だけど、知り合いの娘・理子が嘉慶の先生になって智弥の家に住むことになってから、恋人たちもその友達も彼女の行動に翻弄されていき・・・」
松文館-----ガールズポップコレクション------2010年-----571円

将貴和寿（まさきかずよし）氏の今年出た単行本。これはいつもの短編集じゃなくてシリーズもので、２巻に続きます。出版社も松文館のやつです。