危険と解っていながらバルカン半島に医師を空輸するココたち。高橋慶太郎『ヨルムンガンド』第５巻

高橋慶太郎『ヨルムンガンド』第５巻（通常版）
「バルカン半島の危険地域に武器と一緒にNGOの医師たちを運ぶことになったココたち。空港に到着した彼らは、粗暴な民兵組織バルドラに医師たちを引き渡すよう言われてしまう。医師団長のリビエールは話し合いのために飛行機から外に出るが、理屈の通じないバルドラは彼を撃ち、銃撃戦となってしまう。そしてリビエールは攫われ、ココたちは撃墜の危険にさらされるのだが・・・」
小学館------サンデーGXコミックス-----2008年-----533円

武器商人ココ・ヘクマティアルと、九人の愉快な仲間（私兵）たちの大冒険、の第５巻。
今回の仕事は、空輸で医師と武器を運ぶやつ。バルカン半島の危険なT共和国X自治区（たぶん、コソボ自治州がモデルでしょう）。ここでは「バルカン・ドラゴン（バルドラ）」を名乗る民兵組織が好き勝手やってるので、危険は事前にわかっているものの、本部が金を受け取り済みで、NGO「人権のため発言する医師団（ODH）」の団長リビエール氏もいきたがってるので断れず。

謎の美少女REICO（レイコ）としてCMに活躍する玲菜が週刊誌のネタに・・・。北崎拓『クピドの悪戯II さくらんぼシンドローム』第９巻

北崎拓『クピドの悪戯II　さくらんぼシンドローム』第09巻
「小さい体のまま天海玲菜は麻生の会社の化粧のCMに『REICO（レイコ）』として出るが、これが大ブレイクしたことにより、一度だけ、という約束にもかかわらず、彼女の再登場を願う声が高まってくる。自らの居場所を手に入れられるかもしれないと玲菜は継続してCMに出るのだが、プロフィールが謎の彼女にフリーライター大江が迫る。大江は阿川と玲菜（REICO）が一緒の写真を卑猥な想像を煽って記事にする。CMの記者会見の場所で大江から二人の関係について追求されるのだが・・・」
小学館------ヤングサンデーコミックス-------2008年------514円

『ヤングサンデー』休刊で『ビッグコミックスピリッツ特別増刊　YSスペシャル』に移ったロリコン正当化漫画「さくらんぼシンドローム」の最新刊。
麻生さんの新会社リデルのCMに玲菜が出演しましたが、これによって玲菜はモデルのREICO（レイコ）としての活動をはじめることに。けど、これって自ら行動を制限したようなもの。彼女のかかった進行性減齢症候群のせいで少女のような体になってしまったのですが、そのことを言うわけにもいかず、偽のプロフィールも流せず、謎の少女のまま仕事をするハメに。こんな事態になれば（事情を知らない人には）ヤバい関係である阿川と玲菜の関係に目を付けられれば致命的なのは解ってるだろうに、どんどんREICOとして売れて行ってしまいます。

人類が滅亡してもなお引き継がれる想い。壮大なスケールのSF作品。Boichi（ボウイチ）『HOTEL（ホテル）Boichi作品集』

『HOTEL（ホテル）Boichi作品集』
「地球の温暖化が加速し、人類の滅亡が避けられ得ぬこととなった時、人々は二つの計画を立案し、実行することになった。それは、宇宙船に人類のDNAを積んで生存可能な惑星への17万年かけた旅をすることと、地球に巨大な塔『HOTEL』を建造し、人類以外の生物の遺伝子を貯蔵することだった。そして『HOTEL』の管理人として開発された人工知能ルイの、長い長い一人語りがはじまるのだった・・・」
Boichi（ボウイチ）-----講談社-----モーニングKC-----848円

『サンケンロック』の韓国人漫画家・Boichi（ボウイチ）氏のSFとファンタジーっぽいのの短編集です。ずば抜けた画力を持つ作家さんですが、話の方も非常に上手い！　超シリアスなハードSFもあれば、壮大なスケールのギャグSFも入っていて、ぐいぐい引き込まれる魅力溢れる作品です。

眼鏡の可愛い女の子たちにしたい放題！ てりてりお『めがね学校』と『な美らる』

てりてりお『めがね学校』
「高校生になり幼馴染みのコウが気になるようになった野上ちゃん。髪の毛を切った翌日、コウが自分を部屋に呼ぶことがあり、野上ちゃんはドキドキしながらついていくのだが、実は彼がショートカット好きの結構変態な人だと判明し・・・・」
コアマガジン---------メガストアコミックス106--------2007年---------1000円

かわいい女の子たち（メガネ率高し）に、少し変態気味の男たちが強引に攻めて行く話が多いてりてりお氏の単行本。
こちらの「めがね学校」の方の収録作品は、「TUNE-UP! 野上ちゃん」前後編、「矢嶋ちゃんあそぼ」「因幡は白うさぎ？」「小春日和」「Fall Down」「めいどユコ」「副会長におまかせ」「鈴の音ちゃいむ」「customize野上ちゃん」の10本。

なかなかいい出会いはないけれど、Hだけはいっぱいします。彩画堂『派遣のむうこさん』第２巻。ハナさんや夏海くんも登場。

彩画堂『派遣のむうこさん』第２巻
「祖父から結婚してムコを取るように言われたのに失敗してしまった夢子ことむうこさん。そこで総合商社に勤めている親戚の女の子・若井ハナさんに合コンをセッティングしてもらうことに。しかし、合コンは他の女の子が嫉妬して険悪な雰囲気になってしまう。そこでハナさんは気晴らしに行こうといってむうこさんを連れ出すのだが・・・」
双葉社-----アクションコミックス------2008年----600円

派遣された先々でHをすることになるむうこさんの活躍を描く、『派遣のむうこさん』の第２巻。これで完結となります。
この巻では、前作『ハナさんの休日』の登場人物たちが出て来ます。ハナさんはむうこさんの親戚だったり、小笠原社長とハナさんに因縁があったり、ミカさんもちょっとだけ顔出します。さらには夏海くんも再登場。野外露出プレイでドキドキさせてくれます。しかも、なんと彼は小笠原社長の弟だっていう繋がりまで。あの話から二年後という設定みたいです。

こんな漫画家は嫌だ。苦悩と後悔の面白生活。そして妻が最高。福満しげゆき『僕の小規模な生活』第２巻

福満しげゆき『僕の小規模な生活』第２巻
「漫画家として順調な成長をみせるものの、人間としては順調とは言いがたい成長をみせる福満しげゆき。そんな漫画家さんの被害妄想気味自分語りエッセイ漫画の第２巻。」
講談社----モーニングKC-----2008年---705円

漫画を見ている限り、今のところ順調に（？）いってるみたいですが、本人が書いてるように「いつかきっとひどい目に遭う」が来てしまうんじゃないかと、wktk。いや、ほら、その時の漫画がまた凄そうだな～、と。

屍たちの王が復活。オーリたちの修行は間に合うのか？ 赤人義一『屍姫』第５巻

赤人義一『屍姫』第５巻
「光言宗側の読みの裏をかいてすぐに儀式をはじめた大群（おおぜいのけがれ）。凄まじい力を持つ教主たちが揃って行われた儀式は成功し、ついに『王』が復活する。彼は自らを『崇神魔縁（すがみまえん）』と名乗り、『死の国』建国のために動き始める。光言宗もそれに対処すべく手をうつが、自らの力不足を認識するマキナやオーリたちは、山に入り修行をはじめるのだった・・・」
スクウェア・エニックス------ガンガンコミックス--------2007年-----400円

アニメの方が放映中の『屍姫』。なんとか５巻まで手に入れました。６巻が売ってないです。
僧正の梅原鉦近（うめはらかねちか）とその屍姫・沢宮冬麻（さわみやとうま）が修行を手伝ってくれるみたいです。でも、この人、景世と同じタイプのダメ人間ぽくて・・・
荒神莉花と教主のリオン・リンとの対決がありますが、リオンは姿はかわいい少女ですが、僵屍仙ということで、死体として仙人になろう、みたいな感じなんでしょうか。「死に方がない」という強い人でして、莉花はフレディみたいな爪みたいな武器「金爪異掌（こんそういしょう）」で戦うも敗北し、連れ去られてしまいます。しかも、ロギアに何か仕込まれてしまいます。サキは追っかけてなんとか取り戻そうとするのですが・・・・。

ミハル氏の臭いプレイ載ってます。『コミック・マショウ（comic MASYO）』2008年12月号 8周年記念号。いつもより32ページ増

『コミック・マショウ（comic MASYO）』2008年12月号　8周年記念号
表紙・柳ひろひこ
巻頭カラー・柚木N「碧井先輩ごめんなさい」
ミハル「妹のベタつく肌とその臭い」
小石川れんず「とらわれの日々」
やながわ理央「初めての満点セックス」
たこりーな画伯「欲情リストランテ」
後藤寿庵「性欲の秋」
ジャイロ余目「変身モーション」
にったじゅん「続・夏体験物語7」
心島咲「little confusion3」
岡崎那緒「あぶないネットショッピング」
にゃんこMIC「少女の上手な飼い方」
海原港「ディーラー梨深ちゃんの起死回生」
さのたかよし「HITOMI ふたばバッドタイミング」
紫恩「真琴とまひろ・中編」
三和出版-----2008年-----580円

三和出版から出てるA5サイズの平とじ雑誌『コミック　マショウ』。すごい久々に買いました。なんで買ったかというと、TTTのミハル氏が描いてるというので。
ミハル氏の「妹のベタつく肌とその臭い」は、ネットゲームにはまった妹が、何日も風呂に入らない自堕落な夏休みを送っているので、注意したところ、臭いって自分じゃわからないからちょっと嗅いでみて、って言われて、他にもいろいろ嗅いじゃったり、しちゃったりする話。臭いにこだわる作者の趣味全開の展開で、かなりエロいです。

感染する化け物・棺守との想い出をかけた刃旗使いたちの戦い。森山大輔『ワールドエンブリオ（World Embryo）』第1巻〜第4巻。あと、短編集『ここにいる睡蓮』

森山大輔『ワールドエンブリオ（World Embryo）』第１巻　マユ
「二年前に姉と慕う天音（あまね）が失踪したことを引きずっている高校生・天海陸（あまみりく）。その彼の持つ昔の携帯電話に謎のメールが届く。それを手がかりに事件のあった病院の廃墟に入った陸は、小さい頃にこの病院で知り合った武部洋平（たけべようへい）と再会する。そして一斉に鳴り出す携帯電話。それは携帯電話で感染する化け物「棺守（かんしゅ）」との戦いのはじまりだったのだ・・・」
少年画報社------ヤングキングコミックス------2006年-----562円

『クロノクルセイド』の森山大輔氏が『ヤングキングアワーズ』で連載中の作品。現代の日本を舞台とした伝奇アクション。
謎の失踪をした天音を求める少年・天海陸が、怪物・棺守と戦う力を有する「刃旗使い（じんきつかい）」たちが所属するFLAG（フラッグ）の戦いに巻き込まれ、棺守化する中で刃旗使いとなったため、否応も無く戦うはめになっていきます。
廃病院でみつけた謎のマユから生まれた幼児・ネーネを秘かに匿いながら、味方とは違うものとしてFLAGを利用し、さらには棺守たちの襲撃を退けて行かなければなりません。
人はそれに感染すると棺守になり、この変化は人々の心に影響を与えてしまい、棺守が死亡するとその元になった人間のことは、人々の記憶の中から消えていってしまいます。このため、なかなか表ざたにならない棺守たちのことを把握し、その謎、そしてその感染源である存在に迫ろうとするFLAGの面々。しかし、陸には天音のことだけが大事であり、子供のころの天音に似ていて、なにかしら天音に関わりがあると思われるネーネを守ろうとする陸。そして、陸の再会した幼馴染みで、刃旗使いとなった武部洋平、その相方で自身も謎をかかえる少女・有栖川レナ。彼ら刃旗使いたちを殺す謎の男・「刃旗狩り」のタカオ。それぞれの思惑が絡み合い、その中で陸は翻弄されつつも、自らの目的を果たすため、騙し・嘘をつきながらも、人々との信頼を築いていきます。

スパキーン！！ まやかしの日々を斬り裂いて。いわさきまさかず『ケメコデラックス』第5巻

いわさきまさかず『ケメコデラックス』第5巻
「三平太（さんぺいた）の前からいなくなってしまった、ケメコ。あれだけうっとうしかったケメコだが、いなくなるとその存在感の大きさを実感してしまう。そんな時、行き倒れていた神代ユキナを助けた三平太は、彼女となにやら不思議な雰囲気になってしまう。そこに襲いかかるミシマ電機のラミア。それはどうやらケメコの留守を狙ったもののようで、三平太は頭におかしな器具を取り付けられてしまうのだが・・・」
アスキー・メディアワークス------電撃コミックス----2008年-----570円

現在、アニメ放映中の『ケメコデラックス！』の最新刊。29話から35話までが収録。
謎の巫女服女の子・神代ユキナが、ナノボールの試験体（プロトタイプ）だったことが判明します。三志摩命（みしまめい）ことMM（エムエム）は、彼女を追いつめますが、もう最後の分だけしか力が残ってない状況の彼女を倒さず、そのままにします。しかし、そのことはミシマ側に知られてしまったみたい。