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管理人・マミヅクによる漫画とライトノベルの感想ブログ。昔は毎日更新してましたが最近は月に数回になってしまいました。書評・論評・批評・レビューというより感想・お勧め、という感じになっていきそう。自分の読んだ漫画・ラノベを紹介してくので、ネタが新刊ばかりというわけではありません。むしろ古いものも進んで扱っていきます。前のアメブロでのブログだと記事がエクスポートできないのでこちらへ移転。少年漫画でも少女漫画でも18禁でもBLでもアクションでも恋愛でもSFでも、なんでも扱います。現在買ってる漫画雑誌は『週刊少年マガジン』『アフタヌーン』『X-EROS』『ホットミルク』『ヤングキングOURS』『夢幻転生』『月刊少年エース』『エンジェル倶楽部』『月刊モーニング・ツー』『MCあくしず』『ホットミルク濃いめ』『メガストアα』『快楽天』『ExE』という感じでエロマンガ雑誌が多め。最近、ラノベはかなり少なめ。 リンクフリー。連絡は基本的に不要。ただ、連絡していただけるのであれば嬉しいです。
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一昨日は少し早めに上がったので、自転車で高田馬場まで行ってきました。いや、どうしてもうしだゆうじ氏の『禅王』が読みたくなったんで、BOOKOFFを漁るために。夜に自転車乗るのは大変楽しいですね。東京の地形は起伏がそれほどないから自転車だと移動が楽だし、なにより距離的にいろいろなものが近い。
ここらへんにはBookoffの店舗がやけに集中してまして、大久保店には行かなかったものの、高田馬場にある2店と、目白の1店を回ってきました。あと新目白通りの早稲田駅前にもあったような記憶があったんで行ってみましたが、これは店が見つけられませんでした。
だけど、結局『禅王』はみつからず。まんだらけとかで探さないとだめかな。

それはともかく。
数日前に買ったけど、忙しくて読めなかった漫画を読みました。

藤原ヒロ『会長はメイド様!』第1巻

藤原ヒロ『会長はメイド様!』第1巻

「男子8割、女子2割の星華高校で生徒会長をやっている鮎沢美咲は、男子たちの傍若無人ぶりを徹底的に攻撃する強権政治を行っていた。しかし、そんな彼女には、メイド喫茶でバイトをしている、という裏面があったのだった。だが、秘密にしなければならないそのバイトを、よりによって女泣かせで知られる碓氷拓海にみつかってしまう。美咲は明日から笑いものになるのを覚悟するが・・・」
白泉社-----2006年-----390円

おおい。またメイドかぁっ!
どうも。最近メイドづくしのマミヅクです。これは自分がメイドに注目しているというよりも、メイドものの作品が増えた結果だと思いたい。
そんなマミヅクといたしましては、この『会長はメイド様!』の生真面目美人のメイド姿はイイと思いました。

「な… 何を言ってるのか わからねーと思うが
おれも何を言いたいのかわからなかった…
頭がどうにかなりそうだった…
ツンデレだとかメイド属性だとか
そんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ
もっと強力な可愛らしさの片鱗を味わったぜ…」

いや、ほんとに何を言ってるんだか。
で、これについて昨日、深夜に帰宅してそれから朝方までかけて記事を書いていたわけですが、この作品についての自分の感想を読み直してみて、酷い勘違いをしながらこれを読んでたのではと不安になってきました。
そんなわけで少し昨日書いた分を手直してしてみたのが下の文。

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『会長はメイド様!』について、ツンデレのメイド漫画、ということが言われているようなんですが、自分としてはこの漫画そうではないのでは、と思っています。
まず「メイド」ですが、この作品ではそれについてそれほど重視されているポイントでは無いのではないかと思われます。より重要なのは、「会長」の方なんじゃないかと。そもそも、主人公・美咲がメイド喫茶で働いているのは、母子家庭で生活が苦しいから、家計を助けるため割の良いバイトを探している内にこんなところに勤めることに、という理由でした。そして、このことが強面の生徒会長という彼女の立場とのギャップを作り出しているわけですが、これは実際にはメイドでなくてはいけない、というものでは無く、別の仕事、例えばもっといかがわしい仕事であっても良かったという程度のもの。男女比の不均衡という学校の設定から美咲が生徒会長である必要性が生まれるのに対して、メイド喫茶の方にはそれほど必要性がそれほど感じられない。ともかく、ギャップが必要だったわけで、「生徒会長」という役職によって確立された彼女の学園生活を、それとは異質で相対するものによって、より際立たせる、というのが目的が達することができるのであればいい、というわけです。
だから、その比重の差を考えれば、この漫画を見たとしても、メイド服に惑わされず、より彼女の本質となるべき「生徒会長」部分に眼を向けるべきなのではないのかな、と思った次第であります。

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というのが、昨日書いた記事をちょっと修正したもの。で、さらに次の文がこの後続くようになってたわけです。

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しかし、だからといってメイド喫茶パートを無視するわけにもいきません。恋愛事にうとい美咲の側から碓氷に対する好意が希薄であったにも関わらず、その2人の接点となって話を展開させていくのがメイド喫茶です。基本的状況からの逸脱空間であるメイド喫茶が、心理的防壁としての強面キャラクターを、一時的にゆるめてくれるので、2人の親密度が学園パートよりもメイド喫茶パートで急速に増すという効果を生みます。こうして碓氷からの影響が彼女の抑圧されていた可愛らしい一面を引き出していき、逆にメイド喫茶側から学校側へ影響が及ぼされるという反転が起きるわけです。この時に起きるギャップが、はじめに碓氷によって見られてしまった時の否定的に提示されたギャップとは別に、肯定的に提示されたギャップとして表現され、二段構えの楽しみを我々に与えてくれます。この話は、美咲と碓氷の2人の関係を軸にして、美咲が周囲(世界)に対して心を開いていくというものであり、その度合いがさまざまな機会に深まり、その度に硬軟のギャップを味わせてくれるのだろうと思います。

なんか上手く言えませんが、生真面目な子が自縄自縛になってる姿を見たい人や委員長属性を持ってる人なら、この『会長はメイド様!』をみてみるのもいいのではないでしょうか。

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なんか、上手く言えないとかいいつつ上手いことこの漫画の良さを伝えようと必死な様が見て取れる文になってしまいましたが、こんなことより、美咲の態度について書かないといけないことに気づきました。
で、追加して書いたのが次の文。

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この漫画はツンデレじゃない。
自分が感じた範囲では、そう思います。
そもそも美咲は碓氷が「好き」というわけじゃないのではないでしょうか。「好意」は持っていますが、それは「感謝」や「尊敬」から来る「好意」であって、恋愛感情としての「好き」じゃないように思えます。作中でも、碓氷からのアプローチは何度かありますが、美咲からの明確な恋愛感情としての反応は引き出されていない、ということです。美咲の中ではすでに、「感謝・尊敬」の感情が「恋愛感情」へと移行している、と見ることも可能ですが、それを示唆するような場面はなかったのでは。
このような状態を、素直になれてないからこその態度、まさにツンデレそのものじゃないか、とも言われそうですが、美咲がずっと受動的な立場にいて、美咲から碓氷に何かしたか、というとそれに相当するような場面はどうも見つけられません。美咲から碓氷に「流れ込んでいく力」というものが無いのです。あえて言うなら、「美咲が碓氷を好きだ」というのは、物語の終着点を予想し得るがゆえに、「最後は美咲と碓氷が結ばれる→美咲が碓氷を好きになる→美咲は当初から(潜在的に)碓氷が好き」という流れを想像した、我々の思い込みだと言えるかもしれません。
じゃあ、あの美咲のあの「ツン」に相当するような態度はなんだ、ということになりますが、それは当初弱点を握られた「負い目」、そして並々ならぬ実力を持ち、余裕すらある態度を取る碓氷に対する「対抗心」ではないかと。これに彼女のキャラクターの根本である父親に対する不信感からくる「男嫌い」が加わったことで出たのが、あの「ツン」というより「強気」と言えるような態度ということではないでしょうか。

ここらへんのことは、自分はツンデレの専門家ではないので的確に読み取れているかどうかわかりません。でも、やはり自分のツンデレ定義、あとメイド定義のどちらとも少し違うような気がしたのでこのようなことを書いてみました。どうでしょう。
まだ第1巻が出たばかりですし、この後の展開次第でどう見るべきかどう見ることができるか分かってくるかもしれません。この作品は、今後とも注目していくつもりです。
そもそも、このブログは基本的に面白くもない漫画は紹介しないことにしてますが、これは少し否定的な印象を持たれるような記事になってしまいましたね。でも、自分はこの漫画大好きですよ。美咲のキャラクターが大変魅力的に描かれていると思います。P78なんて極悪な可愛さですよ。店長の妄想設定通り、まさに「攻略に燃えるキャラ」ではないかと。
正統的なメイド好きの人にはあまりオススメではないかもしれませんが、やはり普通に読んでも楽しい漫画なので、オススメしておきます。
そういえば、この漫画、書店側でも注目していたらしく、発売日には平積みが凄い数ありました。新人の初単行本なのにこの扱いは、とか思ったくらい。

ところでこの前、あの「なつみかん。」さんの記事で、ツンデレについてとても良い記事がありました。

ツンデレが誤解されている(なつみかん。)
http://tangerine.sweetstyle.jp/?eid=568273#comments

ツンデレについてなんて今までちゃんと考えてこなかったのですが、これは凄くしっくりきました。海原以外は。ツンデレはまだまだ奥が深そうです。もっと勉強しないと。

そういえば、美咲のことを「委員長(会長)萌え」で解釈する方法もありそうですが、ここらへんもまだ勉強不足。
2巻が出る来年の春までにはもうちょいマシなこと書けるようになりたいものです。

  

「メイド刑事」「メイドをねらえ」
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参照サイト
ZERO(藤原ヒロ公式)
http://zero.mods.jp/
なつみかん。
http://tangerine.sweetstyle.jp/

この記事もどうぞ。
未熟な精神があがくその無様さと必死さが醜くもいとおしい。きづきあきら&サトウナンキ『メイド諸君!』第4巻
http://mamiduku.blog.shinobi.jp/Entry/374/
チョコちゃんの健気さもしっぺ返し食らう始末。きづきあきら+サトウナンキ『メイド諸君!』第3巻
http://mamiduku.blog.shinobi.jp/Entry/7/


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昔から漫画大好きでライトノベルもよく読みました。現在も毎日、何かしら読みまくってます。部屋は六畳間に本棚四つな上に、床が見えないという酷い状態になるくらい漫画まみれでラノベづくしです。
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