素敵な百合や切ない百合もあれば、とんでもない百合もあって大満足の一冊。『つぼみ』vol.2

『つぼみ』vol.2
表紙・玄鉄絢・「星川銀座四丁目」
吉富昭仁「しまいずむ」（×2）
宇河弘樹「コブリアワセ　下編」
関谷あさみ「∞遠点」
きづきあきら＋サトウナンキ「エビスさんとホテイさん」
小川ひだり「愛の研究」
宮内由香「胸の炎」
裏次郎「つんぺろ」
大朋めがね「ピンク色」
天乃タカ「つばきごと」
水谷フーカ「オオカミの憂鬱」
吉田美紀子「Gift」
吉田美紀子「Scent of Sweet」
吉田美紀子「オチョー夫人」
森永みるく「ひみつのレシピ」
芳文社-----まんがタイムKRコミックス　GLシリーズ------2009年-----933円

季刊の百合アンソロジー本の第二号。この号も、珠玉の作品集となっていました。ほんとレベル高いなぁ。ページ数も全然減ってない、というか増えてる？　続きものは少ししかないですが、季刊ペースならこれくらいのがいいですね。

きづきあきら＋サトウナンキ氏の「エビスさんとホテイさん」は、ホテイさんがバカな子でして、エビマヨさんへのデレが際立つというか。やっぱ最高だ、きづナン。
吉富昭仁氏の「しまいずむ」は巻頭と巻末に一話ずつ入ってますが、新聞紙水着とか！　生足すりすりとか！　疑似本気キスとか！（バーチャル両想い、って！？　笑）。ああ、もうダメだこの人は、最高の変態アイディアマンですよ。
宇河弘樹「コブリアワセ」は綺麗に収まりました。いいなー、これ。百合らしくないと感じた人は、もう一度ちゃんと読み直してみるように。
「おとなにまるまえに」の関谷あさみ氏の短編「∞遠点」が入ってますが、シスコン少女の迷走思考がいい。
宮内由香氏の「胸の炎」は相手はノーマルで秘めたる片思いの煩悶と嫉妬の浅ましさが上手く切なく描かれてて非常によかった。
裏次郎氏の「つんぺろ」は、死んじゃった犬の首輪がはまって、委員長が犬耳尻尾の犬化するという、なんか百合ではめったに見ないタイプの漫画でして、楽しませていただきました。ちゃんと百合になってるし。
玄鉄絢氏の「星川銀座四丁目」は、学校にいってない少女と彼女を引き受けた先生の話。乙女ちゃんかわいいなー、とか思わせといて、最後で那珂川先生かわいいなー、とか思わせるとは、やられました。

ちなみにこの本、サイズは雑誌サイズのB5じゃなく、A5サイズですので戸惑わないように。
次の号は8月発売予定。次の表紙は宇河弘樹氏です！

　　
「つぼみ　vol.1」「少女セクト」「SCHOOL GIRL」
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そういう客も取り入れられるようにしないと、という意欲は買う。

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関連サイト
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http://www.dokidokivisual.com/
缶詰の地獄
http://blog.livedoor.jp/k_akira777/
猫街
http://necomati.pepper.jp/
ef-labo
http://www.erofla.com/
information+
http://maruta.be/sekiya
ウサギの穴HP
http://usaginoana.hp.infoseek.co.jp/

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