世界に広げよう可愛いの和。「かわいい」と日本文化とアキバ歩行者地獄

この前のＮＨＫ教育の『視点・論点』は「かわいいと日本文化」という内容でした。語るのは『「かわいい」論』をこの前出した四方田犬彦先生。
「かわいい」という言葉の元は『今昔物語』が初出だそうです。それ以前の段階にも「うつくし」という言葉が現在言うところの「かわいい」を意味していたそうで、『枕草子』では「小さいことは美しい（=かわいい）」というようなことが書いてあります。日本人は小さいものに関する偏愛があり、それが小さいものを作ることが得意なことに繋がっている、とのこと。日本社会では「わびさび」「粋」とか、いろいろな文化的流行がありましたが、現在は「かわいい」がそうらしい。このことは数年前にオタキングこと岡田斗司夫氏がまったく同じことを言ってました。岡田氏は「かわいい」に象徴される癒し文化が世界的にウケる時代が来ると言ってましたが、今日の四方田氏も「今度の日本の文化的流行が違うのは世界に波及することだ」と、同様のことを言ってます。

現在どれほどこの文化が「世界」とやらに広まってるかはいまいち分かり辛いのですが、とりあえずは日本ではかなり浸透しているようですね。
でも、土日の秋葉原の歩行者天国は別モノのような気はします！
昨日、コミティアの帰りに友人二人と秋葉原に行ったのですが、現在の秋葉原の歩行者天国の状況をよく分かってなかった二人は大変驚いた様子で、見るに耐えない、といった反応を見せてました。私めも、無線でリトルバードを呼んで機銃掃射を要請したかったです。あの歩行者天国にやってくる人は、やる方も見る方もソマリア人ばりに一掃するべきかと思いました。
中にピンク色の髪で変なカッコをした基地外がいて、これが本当に痛々しかったです。

この後、我々は飲み会に突入することに。自分としては、政治や世界情勢のことについて論議したり、自分の将来や生活のこと、そして愛や友情について語りあいたかったのですが、はじまって少しすると昨日から寝ないでいたのでついウトウトしてしまい、語るべきこともせぬままに飲み会は終わりになってしまいました。そして驚いたことに、二人は酔った私めを切り捨てて、意気揚々とメイド喫茶へと向って行きました。
こうして「かわいい」を偏愛する文化が、日本の若者をすっかりダメにしているのを知った一日となったのでした。



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