なすべきことのための悪い行いは、正しいこととなるか？ 雨木シュウスケ『鋼殻のレギオスIV（第４巻） コンフィデンシャル・コール』

この前『リグザリオ洗礼　レジェンド・オブ・レギオス』が出たばかりの『鋼殻』ですが、やっとこさ４巻です。




雨木シュウスケ『鋼殻のレギオスIV（第４巻）　コンフィデンシャル・コール』
「第十小隊との試合が迫るが、実は第十小隊はもともとシャーニッドが所属していた小隊だった。しかも、その第十小隊の隊長ディン・ディーはどうやら武芸者の能力を引き出す違法な酒を手に入れ、強くなろうとしていたのだった。ツェルニを守る、という誓いのため、暴走するディン。さらに違法酒密輸の偽装学生といっしょにいた入れ墨を入れた少年ハイアは、グレンダン系の傭兵集団サリンバンの団長で、ある目的のためにこの都市へとやって来ていたのだった・・・」
富士見書房----富士見ファンタジア文庫---イラスト/深遊----2006年----580円

今回はシャーニッドが準主役。実はやっぱりかっこ良かったうらなりスナイパー。

好きな女・ダルシェナがいた小隊を抜けてニーナの誘いを受けたことが、裏切りととられてディンに恨まれてるわけですが、この三人の仲間意識の崩壊は、各人の恋心ってことでして、もう戻ろうにも戻れない。なので、この関係は、試合でやっつけることになります。それも違法な酒を使って、身体能力を上げて勝利を得ようとする第十小隊を、なんとかすることに合わせてやります。
ナルキはこの違法酒のために第17小隊のメンバーとなるわけですが、上層部の判断で都市警察としての仕事は停止。でもそのまま疎外されてはやだったので、最後は結局結末を見るためにもメンバーとして試合に参加。自分の実力の程度やレイフォンの実力の凄さを知っていろいろ思う所あり。

このディンが目的のために手段を選ばないという点に関して、レイフォンやニーナたちに何かいろいろ考えさせることになる話でしたが、そう簡単にケリのつく話とはならなかったみたい。でも、一応シャーニッドやダルシェナの気持ち的な区切りはついたかな。

レギオスの武道大会って、実はそれほど話の中で重要じゃないのでは、とか思ったり。

大人気のレギオスですが、この前、サイン会をなさったそうですよ。
鋼殻のレギオス特設ページ
http://www.fujimishobo.co.jp/sp/regios/

コミカライズも『ドラゴンエイジ』本誌と、『ドラゴンエイジPure』で連載中。Pureの方がイラスト担当の深遊氏。エイジ本誌の方は、清瀬のどか氏（『鋼殻のレギオス　MISSING MAIL』）。清瀬のどか氏っていえば、コミケの最大手常連のサークル「フロンティア」の方です。FFの人。ちなみに深遊氏はテイルズとか。

あと、『ドラゴンマガジン』の最新９月号では、『鋼殻のレギオス』が表紙で特集みたいです。
この舞台になってるツェルニの地図が見たいんですが、ないのかな〜。『狼と香辛料』のやつは『電撃hp』にあったけど、これもやってくれ。


「鋼殻のレギオス MISSING MAIL1」
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関連サイト
鋼殻のレギオス特設ページ
http://www.fujimishobo.co.jp/sp/regios/
深遊公式　TEA TIME
http://www.k3.dion.ne.jp/~teezeit/
清瀬のどか公式　フロンティア
http://ffact.com/
『ドラゴンエイジ』公式
http://www.fujimishobo.co.jp/magazine/doramaga/

この記事もどうぞ。
スケート場を賭けてフィギュアスケート。完結。中条比沙也『シュガープリンセス』第２巻
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