いろいろなものを見失った人たちがいっぱい出てくる魔法少女（？）漫画。『ブロッケンブラッド』単行本発売

『ヤングキング』や『アワーズ』にて掲載された塩野干支郎次氏の変身魔女っ子（？）漫画『ブロッケンブラッド』の単行本が発売されました。帯にはこう書いてあります。「魔女っ子なのに男の子！？」。まあ、そんな漫画です。



塩野干支郎次『ブロッケンブラッド』
「守流津健一はごく普通のドイツ系三世の高校生。ただ一つ違っていたのは、健一くんは変身魔女っ子ヒロインだったのです」（本文より抜粋）
少年画報社----ヤングキングコミックス-----2006年---524円

漫画の中で上記のように説明されているように、可愛い男子高校生・健一くんは、従姉妹の四方田礼奈によって無理矢理魔法少女をやらされてしまいます。そして、毎回変なコスプレをさせられたり、可愛くも恥ずかしい魔女っ子コスチュームに変身して戦ったり、どーしようもないような数々の陰謀を打ち砕いていきます。

作風としては、『ユーベルブラット』より『ネコサスシックス』に近いもの。『ネコサス』がドラえもんネタがベースにありましたが、今度のは魔法少女モノがネタに。作者ご本人曰く「中世の魔女狩りに関する本を読んで、いわゆる『魔女っ子モノ』の定石と現実の中世ヨーロッパ史を融合した作品を創造せんと試みたはずなのですが、気付いたらこんなんなってました。」とのこと。すっかり違うものになってしまっているようですが、出てくる人たちが誰も彼も、いろいろ大事なものを見失ってしまっている人たちばかりで、そのしわ寄せが全て健一くんへと振りかかります。メイド喫茶で働いたり、美少女アイドルになったり、バテレン忍軍のくの一になったりと、可愛く華麗に大活躍。

愛「お兄ちゃん、可愛いよー」
健一「可愛くなくていいの！！」

そういや、妹の愛ちゃんは、はじめ変身してましたが、その後は活躍しないまま。明日香ちゃんも健一との関係がどうこうならなかったし、これは是非、続編を描いてそこらへんを登場させてほしいものです。

前に、『アワーズ』連載中の時のことが思い出せないとか書きましたが、久々に読んで思い出しました。なんか、画風が変わってる？
あと、第４話で大御所三人組の内、「Ｃ」の人が、Ｐ84で鉢巻き巻いてなかったり、Ｐ82で「Ｃ」の字が書いてなかったりしてるのに気付きました。

　　


コメント

現在発売中の『コミックガム』でまた短期連載の作品が掲載されています。『エクストラ・イグジステンス』という作品です。
Posted by 管理人・マミヅク at 2006年06月02日 02:49

＞これは是非、続編を
おおお〜。とうとう続編来ましたよ〜。今発売中のヤングキングで『ブロッケンブラッド２』として連載再開です。
Posted by 管理人・マミヅク at 2007年01月13日 00:48

続編の第１回は、健一くんがまだ美少女アイドルやらされてます。てか、微妙にエロ衣装で始球式やらされてます。
Posted by 管理人・マミヅク at 2007年01月18日 04:57

ラノベのGA文庫で出てる『おと×まほ』（白瀬 修著）が多少『ブロッケンブラッド』に似てるらしい。男の子なのに魔法少女、とか！
Posted by 管理人・マミヅク at 2007年05月17日 12:05

　　


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関連サイト
ヤングキング
http://www.shonengahosha.jp/youngking/index.php

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