人気のない廃墟の都市で偵察行動。過去を知る学生がレイフォンを狙うが・・・。雨木シュウスケ『鋼殻のレギオス III センチメンタル・ヴォイス』。肩車が凄い

ちょっとフェリがオーバーワーク気味のこの巻は、素晴らしいのですよ。



雨木シュウスケ『鋼殻のレギオス III　センチメンタル・ヴォイス』
「学園都市ツェルニにおける武芸試合で対戦した第五小隊長ゴルネオは、レイフォンに恨みを抱いていた。かつてレイフォンが暮らしていた槍殻都市グレンダン出身のゴルネオは、レイフォンの過去を知っていたのだった。そんな中、ほかの自律型移動都市（レギオス）が廃墟として見つかり、偵察任務をまかされることになったレイフォンとゴルネオたちの小隊は、汚染獣によって人気のなくなった町中の奥深くへと進んでいくのだが・・・」
富士見書房----富士見ファンタジア文庫。2006年-----580円--------イラスト/深遊

過去の自分の行いが恨みという形で帰ってくる話。今回はグレンダンを出るきっかけとなったバーレンという男（レイフォンが殺しかけた人）の関係者ゴルネオがツェルニにいて、彼に対して敵意をむき出しにします。
しかし、天剣授受者たるレイフォンにそうそう簡単には手は出せないものの、相棒のシャンテは獣みたいな女で、廃墟の都市を捜索した時の隙に乗じて襲撃します。
それと平行して、グレンダンの方でも物語が進んでいて、リーリンの元に天剣授受者サヴァリスとリンテンスが登場。彼女に「君に危険が迫っている」と言います。

しかし、レイフォンは相変わらずモテモテ。とくに羊のように奥手なメイシェンのアタックというわけで、友人策略デートコースで頑張ってますよ。この二人ですから、ぎこちなさというか進展の無さはありますけどね。
まあ、何をやろうとフェリの敵ではないのですがっ！　し、「仕方がない肩車」ってなんですか！？
そういや、ニーナはヒロインだけど最後に活躍するくらいかな。もっとニーナには攻めの姿勢が必要なのか。というか、レイフォンがいっこうにニーナに迫らない・気にもしてなさそうな所はちょっと不満。自分的に。

新キャラの中ではグレンダンの高等研究院のシノーラが注目ですよ。エロい、というかエロおやじ的美女なんですが、ちょいとワケありなお人。
しかし、この部分の話読んで、やっぱりこの作品に『FFS』がモロ影響与えてるなー、とか思いました。

この巻の深遊氏のイラストもかなり冴えてますので良いですよ。

　　
「鋼殻のレギオス シークレット・サイド」（渡里）「鋼殻のレギオスMISSING MAIL」（清瀬のどか）
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ウチのMacだと、ローマ数字とか文字化けするので使えないのですが（ブラウザで文字化けする）、そういう場合はとりあえず、アルファベットの「I（アイ）」とか「V（ブイ）」とかでなんとかします。丸数字とかも困りものです。
しかし、ローマ数字はたった７種類の文字でほとんどの数字が書けるようになってるんだから、昔の人は面白い数字の表記方法を考えたものだな～、とか思ったり。

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参照サイト
鋼殻のレギオス
http://www.fujimishobo.co.jp/sp/regios/
TEA TIME（深遊）
http://www.k3.dion.ne.jp/%7Eteezeit/
アクアリウム（片瀬優）
http://www.edit.ne.jp/~katase/

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