よだれを舐めれば、生きる元気とニヤニヤ笑いが湧いてくる！ 植芝理一『謎の彼女X』第２巻。にゃ〜ん

今日も不満だらけなマミヅクです。
いやはや、つい勢いで恥知らずなことを偉そうに言ってしまいまして、後になって思い返すと、何言ってんだよおまえは自分をよく見てからもの言えコラ的な。もう恥ずかしくて会社に行けないっ（涙）、とかいう気分です。

そんな気分もこれ読めば吹き飛びます。
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『謎の彼女X』第２巻
（植芝理一。講談社。アフタヌーンKC。2007年。562円。印刷/共同印刷。）
「高校生・椿明（つばきあきら）と卜部美琴（うらべみこと）の不思議な彼氏彼女の関係を続けていたが、そこに明の友人・上野の彼女・丘歩子（おかあゆこ）が登場する。丘は卜部が明に唾液を舐めさせているのを目撃し、彼女に興味を持ってしまったのだった。卜部に近づこうとする丘はすげなくあしらわれるが、あることで卜部の怪我が丘にも顕われてしまい・・・」

唾液・よだれを舐めると相手の想いが伝わってくる、という不思議な力によって結ばれ、彼氏彼女となった明と卜部。そんな２人の奇妙でいてまっとうな恋愛関係を描く、相変わらずの不思議なノリを持つ漫画。

この巻には夏休み直前のプールの回から、冬になっての墓参りまでが収録されていました。
今回２巻をまとめて読んでみて、やはり、この漫画はとてつもない漫画だ、と強く思い直したりしました。
唾液を舐めると心が伝わるという、奇妙であり、あり得ないような不思議な力ではあるのですが、実はそうすれば本当になんとなく伝わるんじゃないかとか思わず感じさせるこの行為が、この物語そのものの説得力の背景にあるのでは。
凄くスケールの小さい関係の中に、凄い広がりと深さを持たせているその構成力に脱帽です。
そしてなによりも、この異常なまでなマニアックさにはマミヅクも心（略

あ、やっぱ一応書いとくけど、卜部の可愛さは異常。
片目涙、丘による餌付け、家で寝る前までパンツハサミ装着、プールでスク水＜、水着褒められテレ、水着だけコート、黒ガーター＆マフラー、にゃ〜ん、といったあたりは特に。

丘という一定市場を担う強力キャラが活躍しだしましたが、この子も面白いですね。生きる元気が湧いてきました。

巻末には描き下ろしおまけ漫画12.5話「謎の『にゃーん♪』」が入ってます。

しかし、よだれ舐める漫画、という情報だけでこの漫画を判断するのは一面的な見方に過ぎないですよ。パンツやよだれや水着やなんやらのことは、本心ではあるけれど本質ではないのです。これは心や想いといったことについての話なのですから。

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関連サイト
アフタヌーン
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