中学校は問題がいっぱい。悩める鈴木先生の奮闘。武富健治『鈴木先生』

武富健治『鈴木先生』第１巻
「鈴木先生が中学校で担任となっている２ーA。しかし給食の時間に問題が起きる。女子生徒・中村の前に座った男子生徒・出水がカレーを『ゲリミソ』など言ったり、汚い言葉を言いはじめた。起こる中村だが、出水は理由を言わず、鈴木先生はこの問題が非常に複雑で微妙な問題だと気づくのだが・・・」
双葉社--------アクションコミックス--------------2006年-----819円

第11回文化庁メディア芸術祭優秀賞受賞作品。ちょっと前から話題になってる作品で、漫画なんてほとんど読まないような友人までこれのことを知ってました。とりあえず、１巻と２巻は読むことができました。
生徒たちに人気もあり、真面目というか真剣に中学教師という仕事に取り組む鈴木先生。そして受け持ちのクラスや学校では様々な問題が起きます。鈴木先生はデリケートな生徒たちの心の問題、そしてなにより自分の心理についての発見をしていきます。

確かに話題になるだけあってこれは面白いです。すっごい真面目な問題を扱う作品で、しっかり作ってあり、読み応えがあります。導入はどうしようもないような小さい問題なのに、実はその背後にある根深い問題が、最終的になんとか解決の形にしてくれます。
ゲリミソ事件などはまだ普通な話ですが、１巻からいきなり子供たちのセックスの問題。しかも、男子生徒とその同級生の小学生の妹のセックスですよ。すげー。こりゃいきなり難問過ぎだ！　これもなんとか解決するのですが、いやー、こうするくらいか・・・



武富健治『鈴木先生』第２巻
「なんとか解決した小学生との恋愛問題だが、次は学校全体で先生たちの人気投票を秘密裏に行うという問題が起きてしまう。山崎先生も鈴木先生に対しておかしな態度を取り始めた矢先、最下位にされてしまった山崎先生はとうとう不満が爆発してしまい・・・」
双葉社--------アクションコミックス--------------2006年-----819円

これがただのまじめな教師もの漫画としてだけならいいんですが、一部に普通の教師もの以上の表現があったり、今風なのかなんなのか、変な部分があったりで、非常にいろいろ楽しませてくれます。
クラスに小川という転校生で大人びたしっかりした美人の生徒がいるのですが、この娘が重要な登場人物となってます。クラスの男子たちに恋されるだけじゃなく、なんと実は鈴木先生もかなり気になって恋愛感情を持っているようで、それがまた鈴木先生にショックを与えています。あと、２巻でとうとう爆発しちゃう山崎先生もこの娘のことが好きで、これがまた問題になってしまいます。
素直になるとまずい立場の仕事なんで、夢の中で小川とセックスしたり、その鬱屈がなんか変な方向にいちゃったりと・・・先生も大変だなぁ。

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ゾンビ視点（プラスチックガール）
ジルのミニスカ最高。

はらぷに （よもぎがそまβ）

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この手の映画祭で、いっつも「健闘」とかなんとか言うことになりますが、だいたいがくだらない映画だったりしますよね。

　　

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関連サイト
武富 健治
http://www.oxna.net/
文化庁メディア芸術プラザ　2007年文化庁メディア芸術祭　マンガ部門　優秀賞
漫画アクション
http://www.futabasha.co.jp/magazine/action.html

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