高校生の殺し屋が大活躍。深見真『ヤングガン・カルナバル（Young Gun Carnaval）』。趣味全開で撃ちまくり。

今、すっごい景気良く雨が降ってます。夜の雨でいいですね。夕方の豪雨の次くらいに好きです。

それはともかく。
アクションものでは定評のある深見真氏の人気シリーズ『ヤングガンカルナバル』をちょっと読んでみた。



深見真『ヤングガン・カルナバル（Young Gun Carnaval）』
「女の子の前に出ると赤面してしまう木暮塵八（こぐれじんぱち）は、漫画研究会所属の高校生。しかし、彼には白猫率いる犯罪組織『ハイブリッド』の殺し屋という裏の顔があった。彼は依頼を受けて自分たちの住む窪内に進出しようとする犯罪者たちを殺していくのだが・・・・」
イラスト/蕗野冬-----徳間書店------徳間ノベルスEdge------2005年-----819円

ハイブリッドという名前の犯罪結社に所属する木暮塵八と、同じくハイブリッドの鉄美弓華（てつよしゆみか）が、殺しの依頼を受けて麻薬を扱う犯罪者たちを撃って撃って撃ちまくります。どっちも容赦のないタイプの殺し屋で、撃つことに迷いがないのでガンガン殺しまくります。学園ものと殺し屋ものの合体。アクションものを書き続けている作家さんなので、これも当然ながら全編通して戦闘シーンまみれ。銃器に関しては趣味丸出しで、ある意味そんな武装してるヤツラが出てきたらたまりません、くらいの勢いです。あと、何故か微妙に銃器などの説明が初心者向けな感じで丁寧なので、私みたいのにはありがたい。
登場人物たちは、主要メンバーが同じ光善寺高校に通っていて、だけど互いの本性のことを知らないで付き合いがあったりします。まだ１巻読んだだけなのでわかりませんが、もしかして徐々に学園内での関係もクロスしてくるのかな？
で、相変わらず百合要素が入ってるところが流石です。メインヒロインかと思われた弓華がガチでしたよ。いや、ほんと、深見作品はこれがないと！（ぇー

私は深見真氏の作品の中では、散々いいつつも『ブロークン・フィスト』が一番好きなんですが、アレはずっと止まってしまってますね。再開はしたいみたいですけど、どうなるんでしょう。
あと、『ヤングガンガン』で連載していた『ドラゴンズヘブン』（笠原夕生・作画）は、続きやって欲しいですね。

ところで、『ヤングガンカルナバル』の主人公・小暮塵八が高校生で殺し屋で漫画描いてるのって、今度廃刊になる『月刊ジャンプ』で連載してた『闇狩人』のオマージュですよね？



坂口いく『闇狩人（やみかりうど）』vol.1　闇の世界より・・・の巻
「漫画が趣味の高校生・間武士（はざまたけし）は、大家の親子に頭があがらない間抜けな男を日常生活として送る一方、その裏で、依頼を受けて殺しを代行する『闇狩人』としていた。ある時、自分の学校の教師・中西が借金のためヤクザによって殺されてしまい・・・」
集英社------ジャンプコミックス-----1988年------370円

うう。懐かしい。すげー久々に読みました。当時、凄い夢中になって読んでた大好きな作品です。まあ、久々に読むと、なんかこの時代の独特の雰囲気があって、ある意味、非常に気恥ずかしいのですが、それはそこ。
内容的には当時まだ放映していた『必殺仕事人』の現代版って感じのもので、同様の内容であった『ブラックエンジェルズ』がいつの間にか世紀末救世主伝説になったり超能力合戦になったりしていたのと比べ、こっちはずっと殺し屋の話という主軸がぶれなかったです。どうも作者の坂口いく氏は、はじめの段階からかなり話を決めて進めるタイプの作家さんのようですね。
『必殺』の影響からか、出てくる闇狩人たちは、みんな変な道具を殺しに使っていて、主人公・間は、漫画の道具を殺しの道具に使うわけですが、メインの武器がステンレスの定規を磨いで刀にしたもの、さらにGペンで突き殺したりツボを突いたりとかもしてます。今考えるとあまりにベタでしたが、あの時はすげー燃えましたよ。あと毎回女の子が登場したり、大家の娘のスケ番（！）がツンデレだったりで大喜び。

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関連サイト
深見真のものかき日記
http://fmkkoe.blog27.fc2.com/
エッジdeデュアル王立図書館（トクマ・ノベルズEdge＆徳間デュアル文庫公式サイト）
http://www.tokuma.co.jp/edge/
ヤングガンカルナバル製作日誌
http://www.tokuma.co.jp/edge/08enquete.html
蕗野冬（ふきのとう）　strawberry+field
http://strawberry.mods.jp/

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