ひとつの高校を中心とした少年少女の恋愛群像劇海野つなみ氏の『回転銀河』の第２巻を読みました。

『回転銀河』第２巻
（海野つなみ・講談社）

前巻で一応うまいこといった須磨と征司ですが、まだまだ微妙な関係。そのため須磨は不安な気持ちにさせられてしまうのですが・・・。

この巻は須磨・征司、恭子・守口の他に、独立した短編的な話「銀河鉄道」が載ってます。これは結構良かったです。というか、本編ともいうべき須磨・征司・恭子・守口の話の方がちょっとノリきれない雰囲気だったので、こっちが良く感じました。宵子が道端で出会った少年ケンジは、実は不登校の同級生だった、というようなお話。最後の「飛行機は宵の明星を越えて空の彼方へ」のくだりは、少しグッと来ました。
でも、これよりもっと良かったのは、最後に収録されてた「美しき世界」。綺麗でプライドが高くて人付き合いが上手くいってない環の話。キャラ的にツボだってのもありますが、酷いことばかりでもそれでもそれを最終的には淡々と受け入れるのがとっても良いです。

ゼータ文庫が20日に創刊され、『ウェイズ事件簿 暗き影は陽の下に Ｒａｓｒａｔｏａ
Ｃｈｒｏｎｉｃｌｅｓ』も出てたんですが、買わずじまい。なんでかというと、本屋で取った本がみんな折り込み口絵の裁断が失敗してて、口絵が開けない状態だったんですよ。代わりに『ドラグネット・ミラージュ』を買おうかとも思いましたが、あとで『ウェイズ』の方も欲しくなるだろうし、両方買うのもどうかと考えてやめました。ただ『ドラグネット・ミラージュ』はイラストがかなり良かったです。なんというか、いつもの篠房六郎です。

ところで、すっかりチェックし損ねてましたが、ゼータ文庫以外でも創刊されたライトノベルのシリーズがありますね。
ソフトバンククリエイティブがはじめたGA文庫です。はじめてのラインナップは朝松健氏や神野オキナ氏、榊一郎氏など結構な大物を六人も揃えてます。これを考えるとゼータ文庫の方の揃えが少々見劣りしますね。まだどれも読んでませんが、何かひとつくらいは手を出してみたいです。


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回転銀河第１巻


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関連サイト
ゼータ文庫
http://www.takeshobo.co.jp/sp/z-bunko/dragnetmirage2.html

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