この女子高生は俺の嫁！ そんなのが三連続で。田中メカ『キスよりも早く』きづナン『いちごの学校』タアモ『吾輩は嫁である。』

この前、ちょろっと情報が漏れてしまった『狼と香辛料』のアニメ化ですが、どうやら確定のようです。
アマゾンではまだですが、
楽天『狼と香辛料』５巻
この書影でみると帯にちゃんと書いてあります。
ただ、まだ作家支倉凍砂氏本人の公式HPでは何も無し。
正式発表は10日だとも。しかし、楽しみですね～。漫画も小梅けいと氏なので、非常に期待しています。

それはともかく。
先月と今月で、女子高生が嫁になるというお話が新刊で三つも出たので、まとめて扱ってみる。




田中メカ『キスよりも早く』第１巻
「熊猫高校に通う梶文乃（かじふみの）は、両親を無くし、弟とともに親戚中をたらい回しにされた後、行く所がなくなった時、担任の英語教師・尾白一馬（おじろかずま）に助けられる。そんなこんなで勢いで結婚することになってしまった２人だが・・・」
白泉社。花とゆめコミックス。2007年。390円。印刷/図書印刷


文乃ちゃんが男前で荒っぽくて、でも、新妻させられて照れちゃって、その赤面がいい、とか思った。
しかし、第一話の最後は、実はプロレスごっこでした、はねーだろ。あれがはじめ読切りだったとしたら、あの段階では確実にやってたね。そう確信する。連載になったから、致さなかったという意味のプロレスごっこになったんだと。

ともかく、極上の極甘ラブコメの誕生です！　これは多いに楽しみなシリーズとなりそうですよ。

きづきあきら+サトウナンキ『いちごの学校』
「大宮壱吾（おおみやいちご）と大宮くるみは赤ん坊のアオイを育てている若い夫婦。元々は壱吾が高校の国語教師で、くるみはその生徒だったのだ。かつて、２人の行いは多くの人を傷つけ、いろいろなものを失わせたのだが・・・」
少年画報社。YKコミックス。2007年。552円。印刷/大日本印刷。製本/星野製本



きづナンコンビのキリキリ子育て漫画。ちなみにこの場合のキリキリは心理的な苦痛の音として。
相変わらず人の心をえぐるような鋭い作品を作る人達です。
自分が上手くやってると思っていた教師が、教え子に手を出してしまったこと、それがもたらす結果、対する人々の反応と、そうした事における自身の想いと倫理が、納得をもたらさないような状態で苦しめます。
時間が全てを癒すのか？　的なラストになるかと思ったら、いつまでもうずく傷跡として受け入れることになるのだという結末？
１巻で上手くまとまってるな、とか思ったのですが、『アワーズプラス』は実はすでに休刊になってたみたいで、最終回だけを描き下ろしたとか。





タアモ『吾輩は嫁である。』
「菜子（なこ）は、女子高生だが、実はすでに人の嫁だった。同居はしていないが、本屋で知り合った小説家・松平秀明と秘密裏に結婚していたのだ。仕事に没頭する夫に、高校生としては不満があったりもするのだが。そんな彼女に、イケメンの同級生がアプローチしてきて・・・」
小学館。ベツコミフラワーコミックス。2007年。390円。印刷/加藤製版印刷


これも女子高生が妻という話。ただし、読切りの一話のみ。
はじめ、タアモって作家名とは思わなかった。
この単行本に入っている「ラブメイト」って話がいい。

久々のレビューって感じなので、まだまだ調子が取り戻せてないですが、徐々にやてきたいと思います。

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参照サイト
きづきあきら　缶詰の地獄
http://blog.livedoor.jp/k_akira777/
サトウナンキ　GRAIL
http://grail.s55.xrea.com/
タアモ　ラム
http://taamo.sakura.ne.jp/
白泉社オンライン
http://www.hakusensha.co.jp/cgi-bin/mag/magazine.cgi?mode=magazine&magmode=mag03&day=now

この記事もどうぞ。
先生と生徒の秘密の結婚ラブコメディ。田中メカ『キスよりも早く』第２巻
http://mamiduku.blog.shinobi.jp/Entry/4/
（この女子高生は俺の嫁！　そんなのが三連続で。田中メカ『キスよりも早く』きづナン『いちごの学校』タ）
http://ameblo.jp/mamiduku/entry-10042262861.html
笑い多めの明るい話の短編を集めた間奏。長谷敏司『円環少女（サークリットガール）』第７巻　夢のように、夜明けのように
http://mamiduku.blog.shinobi.jp/Entry/124/

どうでもいいが、自分は少し前まで、「新刊出来」を「しんかんでき」と読んでいた。