ジュゴンに育てられた少年たちと少女・琉花の出会いが海にまつわる不可思議な物語へと巻き込んでいく。五十嵐大介『海獣の子供』第１巻

「波打ち際はとても雄弁なんだ」



五十嵐大介『海獣の子供』第１巻
「部活で問題を起こし、夏休みにすることが無くなってしまった中学生の琉花（るか）。そんな彼女が出会ったのは、ジュゴンに育てられたという少年・海（うみ）と空（そら）だった。海の中で生きることのほうが自然な姿に見える少年たちに魅せられた琉花だったが、その後さまざまな不思議な体験をしていく。その頃、世界中の水族館では、魚がこつ然と消えてしまうという事件が起きていて・・・」
小学館------------IKKIコミックス---------2007年----714円

ジュゴンに育てられたという少年たちと、少女・琉花との不思議な海洋冒険ファンタジー。
前に『ナツノクモ』が連載していた時『IKKI』は買ってたのですが、その時これを見て、完璧にやられました。凄い引き込まれる物語力。

琉花が出会った少年・海は、空とともにジュゴンに育てられた人間で、小さい頃から海の中で暮らしていたから、海の中のほうが過ごし易い体になってしまっていて、その肉体を調べてもらうため、現在江ノ倉水族館に勤めるジム・キューザックに協力しています。ジムとともに光となって消える魚を調べる彼らの目的は？　彼らの不思議な肉体と力について、何かしら興味ある組織があるらしく、それはまた海洋や隕石の落下などと関連する世界の不思議な力についての秘密に通じるようです。
普通の水族館の職員である琉花の父を通じて、琉花は海と再会。水族館の水槽の中を泳ぐ海はまるで空を飛んでいるかのように感じられ、ハンドボール部からつまはじきにされてしまった琉花にとって、その飛ぶ感覚が共感（と羨望？）を生み、二人の関係はどんどん親密になっていきます。
体が光って消えてしまう魚たちと、同じような光を体に持つ海や空。そして、それと同じよう力を持つのだと思われる琉花。

秘密が秘密を呼び、謎が謎となる、まったく目の話せない話。不可思議な魅力に満ちていて、特徴的な画法もこの物語にぴったりに思えて来ます。
スケールのデカい話というのがひしひしと感じられます。非常にオススメ。

家族とうまくいってない琉花ですが母親の加奈子がどう話に絡んでくるのか気になりますね。

---------------------------

児童ポルノ単純所持の是非、民主が検討チーム設置
いろいろ「応用」できる法律が作られようとしていますよ。児童ポルノに対する法律は必要だけど、好き勝手につけこめる法律はやばいかと。
あと、日本ユニセフは国際連合児童基金 (UNICEF) とはまったく関係ない汚い利権団体。寄付するとその金を自分たちのために使います。

「米軍の反省は上っ面」　２年前、妻は殺された
米兵の仕事。

実写版「ヤッターマン」はアニメそのまま!?製作発表で監督、キャスト勢揃い
ちょっとキモい。

『誘惑したいカラダ』
あれ、もう発売されてる！？　早くかわな。

看板娘下着祭本
ぬぉ。エロい。
エイプリルフールネタといわずに是非。

　　
「グラン・ブルー<グレート・ブルー完全版> DVD」「中川翔子写真集「不思議に夢中」」「恋したがりのブルー 6」
---------------------------
関連サイト
IKKI　イキパラ
http://www.ikki-para.com/

この記事もどうぞ。
身分低き青年が、次期皇妃を連れ、たった一機のプロペラ機で敵中突破！　犬村小六『とある飛空士への追憶』
http://mamiduku.blog.shinobi.jp/Entry/186/
もう一人の隻は詩緒？　そして何故か襲われることになり・・・。やまむらはじめ『神様ドォルズ（KAMISAMA DOLLS）』第２巻
http://mamiduku.blog.shinobi.jp/Entry/153/
今度はベルリンで盲目のダンサーと踊る。曽田正人『昴（スバル）ソリチュード　スタンディング　MOON（ムーン）』第１巻
http://mamiduku.blog.shinobi.jp/Entry/140/