由宇がヘコんでる間も、情報戦で化かし化かされの海星対ADEMの戦いは続く。葉山透『9S（ナインエス）』VIII（第８巻）

ここ最近は自宅に帰ったりどっか行ったりで休みの日曜ですら忙しかったりする。どっかで何もせずに休みたい。

それはともかく。
『9S（ナインエス）』の最新第８巻が出ましたよ。



葉山透『9S（ナインエス）』VIII（第８巻）
「全世界の遺産所持者に対して行動を開始した黒川率いる軍事組織・海星（かいせい）。巨大飛行体・フリーダムを使い、各地に神出鬼没に現れ襲撃する彼らを補足しきれないADEM。だが、逆に海中を自在に移動するスフィアラボにいるADEMたちも、海星たちに見つからないでいられたのだ。互いに相手を探し合う中、スフィアラボでは峰島由宇（みねしまゆう）が前回の戦いの時のダメージの治療を受ける。しかし、肉体的にはなんとかなったが、精神的に挫かれた由宇はその気力を失っていた。闘真（とうま）は彼女に何かしたいとは思うのだが・・・」
イラスト/山本ヤマト-----メディアワークス------2007年-----610円

すっごい久々な気がします。いや、本当に久々だったのですが。
なんでも作者の葉山透氏が体調を崩してしまったらしく、１年以上ごぶさたになってしまったのです。しかし、やっと話の続きが読めました。

前回NCT研究所を襲撃され、峰島勇次郎の遺産を多数奪われてしいましたが、これによってマモンとLAFIファーストの力でさらに強力になった海星軍。各地で襲撃を繰り返し、各国政府を震撼させ、遺産兵器によって苦しめられている中東などの紛争国の人々は大歓迎する。世界が二極化する中、唯一ADEMだけがこれに対抗することができるる・・・はず。なにせ、由宇がショックでへにょーんと気力を無くしてしまったわけでして。これは活を入れ・・・もとい、励まさないといけない、と、麻耶お嬢様が大奮闘。ところが、元気づけるどころか喧嘩売る始末。しかも、圧倒的な力量差で勝負にならないとさえ思われた喧嘩も、麻耶が優位になってしまうからこの娘は凄い。まあ、この勝負は最後がgdgdラブラブなわけですが・・・

しかし、この巻は、
坂上闘真め。やりやがったな！
てな展開になりますよ。
とうとうやりやがったな！　このヘタレめ！（褒め言葉）
これにはさすがの由宇もテレテレ（たぶん）

基本的に事件の解決には至りませんし、キャラごとの決着もついていませんが、これはともかく由宇と闘真の関係の大きな進展になる部分ですので見逃せません。

さて、戦いはまさに一進一退・攻守の入れ替わりの激しい戦いとなっています。最後の段階で、フリーダムによる直接攻撃でADEMと米海軍第四艦隊が襲撃されますが、マモンと八代の対決、スフィアラボの危機、という風になってきますが、次巻が楽しみな感じになってます。「七つの大罪」が結局ほぼマモンだけしか活躍してませんが、次こそは。


『悪魔のミカタ666』と『9S』を同時に買ったんですが、ちょうど今、角川系列で「2007ラノベまつり」なるものをやっているようで、しおりをたくさん貰った。スニーカー文庫、富士見系の文庫、電撃文庫、ファミ通文庫、で貰えるみたい。全部で10種類あるそうです。

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関連サイト
葉山透公式
http://www.lafi.net/
電撃文庫
http://www.mediaworks.co.jp/users_s/d_hp/
山本ヤマト
http://soybean3.s60.xrea.com/

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