素敵なメイドを演出していたのにバレて解雇の危機に。陽村空葉『金曜日が待ち遠しい』。あと『ダイヤモンドライフ』第１巻

陽村空葉＆リアンドラ・ローガン『金曜日が待ち遠しい』
「メイドの仕事をしているマドレーン・クランシー（マッド）は、月曜から金曜日まで、違う顧客の部屋を整えていたが、金曜日担当の人物ターナーとは会ったこともなく、ある日グリルで会うことになったのだが、彼は現れなかった。そんな彼女にトレイという人物が声をかけてくるが、『運命の人』との出会いを求めるマッドにとって、彼は充分魅力的だったのだが・・・」
宙出版-----ハーレクインコミックス-----2006年-----600円

家政婦として日替わりで違う部屋の支度をしてあげる仕事をしているマッドは、微妙に夢見がちな女性で、運命の相手に出会って結婚するのが目標になってます。そんな時、とある手違いからターナーの部屋に勝手に泊まり込んでいるのがバレ、解約されてしまうことに。それを阻止すべくターナーの会社に乗り込んだものの、けんもほろろに断られそうになります。その時、ターナーの取引先の保守的な社長スウェインがやってきて、ターナーの妻として振る舞うことになってしまいます。
はたして、マッドにとってターナーとの関係は「五番目の夫」以上になってしまうのですが・・・・

こんな感じの話なんですが、一歩間違えばかなり痛い話のところを上手いことまとめています。原題は『Her Favorite Husband』。タイトルからも分かる通り、他人の抱く「理想像通りの人」というイメージがそれぞれに求められ、それに振り回される話でもあります。
しかし、ハーレクインはこうした夫婦関係の偽装ネタが多いですね。定番といってもいいくらい。
実は陽村空葉氏の漫画ははじめてなんですが（たぶん）、いいですね。他のも探してみよう。

そうそう。他人の家の家事をしてやるという仕事の話で、ちょうどこの前、これも読んだので紹介。



藤原晶『ダイヤモンドライフ　Love Money Baby』第１巻
「清掃会社で働く三谷香苗（みたにかなえ）は、家賃の入った袋を無くしてしまう。その時ポンと20万も出してくれたのはIT企業YAMATOの社長・織田春樹（おだはるき）だった。しかし、それは彼女を蔑んでの行動だったことを知った香苗は、なんとかするべく、ある家政婦の仕事を入れる。だが、それはまさに織田の部屋をなんとかする仕事だったのだ・・・」
小学館-------プチフラワーコミックス-------2007年-----390円

これ、痛烈に「お金の扱い」に無知な人間を批判していますが、まさにそのとおりで、これに出て来る香苗やその父のような人間はだいたい一生幸せになれません。幸せは相対的に見ることも可能だけど、その場しのぎの安い幸せで満足してると、結果的に幸せになれないのです。幸福のその土台となるのは常に一定以上の経済的な余裕なんです。貧乏であると、確率的になかなか幸せにはなれません。純真であったり、無思慮であったり、無知であったりして、お金に対して偏見を持ったりお金に無頓着だったりすると、あっさり不幸になりますよ。
それでもいいならそれでもいいのですが。
あ、あと私は、この話の香苗の父に対して心の底から憎悪を抱けます。死んじゃえばいいのに。

二巻はもう出てるらしい。


　　　
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今日は、言うべきでないことを言った。非常に後悔。ずっと悶々としてます。
考えて喋れ！

総員号泣（DOAONLINE）
私も泣いた。漫画版『皇国の守護者』連載終了。最終五巻は11月。
しかし、そりゃないよ的な大輔氏。『スクールオブデッド』の方の話も凄いな。


「ひぐらしのなく頃に解」 放送中止のお知らせ
ひえええ。『スクールデイズ』に続きこっちもか！　だから、過剰反応だってばよ・・・

ゲームショウ07：ドルアーガの塔、アニメとオンラインゲームに　著名クリエーターが結集（まんたんweb）
キャラデザが白亜右月氏という。これはちょっと期待。

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関連サイト
ハーレクインコミック
http://www.ohzora.co.jp/sp/hqc/
ハーレクイン公式
http://www.harlequin.co.jp/index.html
白亜右月
http://www7.big.or.jp/~hakua/

この記事もどうぞ。
美しくあっても意味はない。伊藤悶『ただひとり、あなただけ』。あと、知原えす『熱砂を駆ける恋』も。
http://mamiduku.blog.shinobi.jp/Entry/385/
疲れた女が素敵な上司のもとで変身する。浜口奈津子『週末だけの誘惑』ハーレクインコミックス
http://mamiduku.blog.shinobi.jp/Entry/536/