ヴィヴィとジラルドの出会い。三部けい『カミヤドリ』５巻（一応完結）

１連休はもう終わり。明日仕事だというのに寝つけない。
ので、ブログ記事でも書いてみました。

とらのあなで買おうとしたけど、増刷してないのかずっと無いままだったので、この前しょうがなく古本屋で買いました。



三部けい『カミヤドリ』第５巻
「楽園街でのカミヤドリの大量発生と巫女アンジェロの暴走は、一応の収束をみた。しかし、最も敬愛する女性と妹を自らの手で撃つことになったジラルドは、右手を使わない「右腕」となってしまう。そんな姿にキャロスは苛ついていたが・・・」
角川書店--------2006年-----560円

過去編の続き。破局の後、ふ抜けとなったジラルドが、彼が地方の村に行ってヴィヴィと出会う話。

いくつかあった伏線が消化されてましたが、実は『カミヤドリ』はこの巻で終わり。ヴィヴィを連れてきて、一緒に生活するようになるまでが載っています。本当なら、この後「失われた完全体」アゾートの話やダイバーズの話とか絡んでくるかと思うのですが、それは無し。
『テスタロト』の時も途中で終わってしまいましたが、今度の『カミヤドリ』は何か理由が？

しかし、この話、通して読んでみると、キャラクターたちのスタンスがかっこよくて、台詞もとても印象深く感じました。話も上手く練ってあるし、見せ場もあれば、しんみり具合もいい。それにネパールをモチーフにした世界観や、設定、いろいろなアイテムや建築物が、微妙な科学感とうまく適合してて、独自の世界を作っていたように思います。ホント素晴らしいデキだと思うので、終わってしまうのが不思議なくらい。
また何か機会があった時に復活してくれるといいですね。

そういえば、三部けい（瓦敬助）氏といえば、巻末おまけ漫画「非日常的な日常」が非常に面白く欠かせないのですが、この前参加したコミティアの時、「非日常的な日常」だけをまとめた同人誌を手に入れました。エッセイ漫画、と言っていいのか、そのエッセイ的面白さが凝縮されてて、読んだことのあるやつも混じってましたが、やっぱりすごく面白い。こーゆーのを面白く読ませるってのはやはりセンスいいな～。

あと、三部けい氏といえばネパールですね。ネパールの旅行記も描いてて、それも手に入れましたが、すごく面白かったです。ああ、こういう土地も旅行してみたい、と強く思いました。まあ、あそこは今、情勢がいろいろ問題ですが。

そういや、三部けい氏は荒木飛呂彦氏のアシスタントの一人だったそうですね。そうかー。荒木飛呂彦氏にアシスタントがいる、というのもなんか想像つかないですが、なんか凄いなぁ。

　

-----------------------------------------------
参照サイト
脳髄魔術
http://www.interq.or.jp/pink/dantyo-/

この記事へのコメント

カミヤドリは続編もくるって言ってたし気長に待ちましょう((;'〓`)
Posted by ﾁｨｻｿ at 2006年11月07日 20:50

チィサン、いらっしゃいませ。
続編ありそうな感じですか〜。楽しみです。この前、エンターブレインでやった仕事とかは読み切りらしいので、どっかに移ってでもやって欲しいですね。
ま、気長に（笑）
Posted by 管理人マミヅク at 2006年11月08日 02:29

よろしく
Posted by 川.竹英.之 at 2008年11月06日 23:


追記。
実際に続編がはじまりました。単行本も出ました。
2009/02/08

「神宿りのナギ」