エアトレックの生まれた場所へ。大暮維人『AIR GEAR（エアギア）』第17巻。空を見上げる者たちよ

『ネギま！』18巻とか『VBローズ』９巻とか『ドラゴンエイジピュア』最新号とか、ちゃんと買ってますが、記事にする時間が無い。寝る時間も無い。まあ、徐々にやってきますよ。日曜は休みですしね、少しでもやれればいいかと。

ますますスケールアップする『エアギア』の最新刊。



大暮維人『AIR GEAR（エアギア）』第17巻
「眠りの森との戦いを意識したイッキは、家出して道具屋のところに身を寄せることになる。巻上イネの案内で連れて来られたのは大撥条ファクトリーと呼ばれる鱗の門の中。しかし、その夜、イッキの元にはこが半裸でやってくる。彼女は自分をパートナーとして選んで欲しいと願うが、イッキはそれを断るのだった。その時、突如ファクトリー内部へと侵入してきた人物が襲いかかってきて・・・」
講談社-----週マガKC----2007年---400円

大暮維人氏の作品を読むと、その漫画力にたびたび驚かされることがありますが、この『エアギア』も作画・ストーリー・構成の妙・ネタの使い方、どれをとっても素晴らしく、読むたびに感動があります。
この17巻では、とうとうエアトレック誕生の原点にまで遡る、超大掛かりな仕掛けをもってきて、話のスケールを拡大させていきます。

前の「風の王」南樹（イッキ）と「茨の王」野山野リンゴの戦いで、風の玉璽（レガリア）バグラムを勝手に組み上げて壊れる原因を造った、道具屋（トゥール・トゥール・トゥ）のはこ。彼女が鱗の門（グラムスケイル）にやってきたイッキに、全身にピッタリフィットするスーツを着てしなだれかかるように迫ります。しかし、彼女が皇杞枢（くるる）の代わりにはならないことを知っているイッキはそれを断る。ルーンははこから風の玉璽を取り返すが、その時、謎の侵入者によって襲撃を受け、まんまと玉璽とはこを奪われてしまいます。
そうしてイネによって鱗の門の裏へと連れて行かれることになるイッキとアギトですが、そこで彼らが見たものは、地中深くまで続くシャフト、深層地熱発電の巨大施設だった。これこそが、エアギアの物語のはじまりの場所なのですが、そこには眠りの森（スリーピング・フォレスト）のメンバーが待ち受けていて・・・

いやー、この巻は大地の道を行く「石の王」キリクが格好良すぎ。過去話がまた今までの話の各要点へと繋がる感じに出てきて、ますます話がでかくなってきてますよ。この戦い、単純な「眠りの森」VS「小烏丸＆ジェネシス」という戦いでは済まなくなっていきそうですが、どう進展していくのか？　楽しみですね～。

ところで、これのミュージカルありますが、主役のイッキ役の鎌苅健太氏から上山竜司氏に変更になったようです。急病らしい。

今月の週マガKCは『ネギま！』も同時発売でした。やっぱりこの二人の作家さんは同時に単行本出すことが多いですね。それは二人ともほとんど休まないで、常に一定ページ数の漫画を書き続けているということなんですが、いや、二人とも、この濃密な質を保ちつつ、それがやれるというのは驚嘆に値するかと。

　　

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参照サイト
エアギア・アニメ公式
http://www.toei-anim.co.jp/tv/airgear/
マガメガ（講談社）
http://www.shonenmagazine.com/works/airgear/
ミュージカル・エアギア
http://www.mmv.co.jp/special/airgear_musical/
http://www.mmv.co.jp/special/airgear_musical/cgi-bin/blog/diary.cgi

この記事もどうぞ。
翼は折れていないか？　まだ飛び立てるのか？　大暮維人『エアギア』第19巻。嵐の王目覚める。
http://mamiduku.blog.shinobi.jp/Entry/330/
リンゴとイッキの幼なじみ対決。大暮維人『AirGear（エアギア）』第16巻
http://mamiduku.blog.shinobi.jp/Entry/1016/