契約者たちの戦いと悲哀を描く、良質の伝奇SFアクションアニメ。岡村天斎監督作品『DARKER THAN BLACK（ダーカーザンブラック） 黒の契約者』

今日からアニメ第二期「DARKER THAN BLACK　流星の双子（ジェミニ）」が放映されるので、ついでに第一期の紹介でも。



『DARKER THAN BLACK（ダーカーザンブラック） 黒の契約者』第1巻　第1話 - 第2話
「10年前の東京で起きた、超常現象『ヘルズゲート』の出現によって、世界は本物の空を失った。これに合わせ、世界には『契約者』と呼ばれる超能力者たちが現れるようになる。各国の諜報機関はこの強力な力を持つ契約者たちをエージェントとし、ヘルズゲートの謎を探ろうと暗躍する。東京にやってきた中国人留学生リ・シェンシュン（李舜生）も、腕利きのエージェントのひとりであり、『黒の契約者』、BK201と呼ばれ知られていた。彼は逃亡を続ける情報提供者・千晶を標的とし、彼女に接近するのだが・・・」
制作/BONES-------監督/岡村天斎------声優/木内秀信、福圓美里、沢木郁也、水樹奈々ほか--キャラクター原案/岩原裕二-----2007年-----50分------5040円

2007年にBONESが制作した伝奇SFアクションアニメ。非常に高い質の作品となった人気作で、全25+1話となっています。
実は、DVDが出てからちょびちょび観てはいたのですが、全部は観ていませんでした。アニメ第二期がやると聞いて、焦りつつ急いで全部見ようとしています。今のところ、第６巻まで観ました。

第１巻に収録されてるのは、二話、第1話「契約の星は流れた…前編」　第2話「契約の星は流れた…後編」です。
主人公リ・シェンシュンは、諜報機関のエージェントで、ヘイ（黒）と呼ばれています。ぬぼーっとした青年ですが、ワイヤーと電撃を使う契約者で、実は凄く強いのです。彼には組織が集めた、ホァン（黄）、イン（銀）、マオ（猫）という仲間がいて、彼らとともに、東京で暗躍する他の契約者たちと戦います。
ホァンはひねた普通の人間のおっさんですが、インは銀髪の美少女契約者で観測霊というのを操り、マオは動物に憑依する力を持った契約者で、黒猫の姿で登場します。
敵側にも強力かつ独特な力を持つ契約者たちがいて、彼らとのバトルが見所のひとつです。
イギリスのMI6、アメリカのCIA、ロシアのFSB、など国家の機関から、企業や犯罪組織なども関わり、東京で諜報機関が暗闘を続けているのは、10年前にここでゲートが開き、世界が変わった謎と関わるようです。日本にも警察の警視庁公安部外事四課がこの契約者たちの事件を担当し、その四課の若き女性課長・霧原未咲は、執拗にBK201=ヘイを追うことになります。




『DARKER THAN BLACK（ダーカーザンブラック） 黒の契約者』第2巻　第3話 - 第5話
制作/BONES-------監督/岡村天斎--------キャラクター原案/岩原裕二-----2007年-----75分-------6930円

収録話は、２巻以降は、１巻あたり三話になります（これって、全部を通して話の構成が、どれも二話でひとつ、前後編の話になっています。１巻あたり三話収録なのに、それはどうかな、とかちょっと思いますが！）　。２巻には、第3話「新星は東雲の空に煌く…前編」　第4話「新星は東雲の空に煌く…後編」　第5話「災厄の紅き夢は東欧に消えて…前編」が収録。

作風はノワールなシリアス展開がメインで、キャラクターたちの心情を描いてます。基本的に契約者たちは抑圧された存在であり、どこかしら不具合のある人生の人物たちで、そのキャラクター性には何かしら陰がつきまといます。そもそも、契約者の超能力というのは、使用するとその「対価」というのが必要になるものとなっています。力を使うと、その後に何か無意味だったり辛かったりする行動を取らないといけないのです。それは個々人によって違う行為になります。それぞれが、過去になにかったり、心に何かを抱いていたりして、それがこの作品をさらに物悲しい雰囲気をもったものにしています。もちろん、主人公ヘイにも因縁があるようですし、５巻に入っているインの過去の話なんかは良かったですね〜。
こうしたシリアス路線は基本にあるのですが、それに、ちょっとギャグ的な部分を加えた感じのやりとりや話もあります。特に久良沢探偵事務所のダメ探偵・凱と腐女子助手・キコのコンビは笑かしてくれます。



『DARKER THAN BLACK（ダーカーザンブラック） 黒の契約者』第6巻　第15話 - 第17話
制作/BONES-------監督/岡村天斎--------キャラクター原案/岩原裕二-----2007年-----72分----6930円

６巻の収録話は、第15話 「裏切りの記憶は、琥珀色の微笑み…前編」　第16話 「裏切りの記憶は、琥珀色の微笑み…後編」　第17話 「掃きだめでラブソングを歌う…前編」です。

とりあえず、今のところこの６巻まで観ました。この巻から新たな展開に入っていき、イブニング・プリム・ローズ（EPR）という組織が登場し、各諜報機関と敵対することになります。彼らは何らかの理由からこの東京で、五年前に南米の一部地域を消滅させた「ヘブンスゲート」というのを再度行うことが目的となっています。このEPRのリーダーである女性契約者アンバーは、かつてヘイの仲間であり、ヘイの妹に関する因縁があるようです。

こんな感じで話は展開していくのですが、全体に漂うノワールな雰囲気が凄くカッコいいです。キャラクターたちも魅力的で、緩急の付け方も上手いし、話も面白い。いまのところ、質が落ちることもなく、高いレベルを保っています。いやー、これはいいアニメですよ。私も気に入りました。このまま残りの巻も観てしまうつもりです。

キャラクターの中では、心を失ってしまったドールという存在のインちゃんが可愛いです。５巻でのあの口を指でやる表情とか、ズキューンて来た！　よし、決めた！　インちゃんは俺の嫁ということで！（ぇ〜
もちろん、もう１人のヒロイン、謎の女アンバーもいいですね。でも、これがやってた頃、ちょうど『コードギアス』をやってたので、なんかC.Cに似てるな、とか思ってたのは事実です（笑

さて、新作の方はどうなんでしょうね〜。ロシアのウラジオストクが舞台らしいけど、どんな話に？
公式サイトで短いCMの動画が観れますが、それを見るかぎり、動きとかはなんか凄そうです。
楽しみにしてます。


「DARKER THAN BLACK-黒の契約者- Blu-ray BOX」「DARKER THAN BLACK-流星の双子 1 blu-ray」「DARKER THAN BLACK-黒の契約者 1」
流星の双子は今日から放映。DVDとblu-rayは12月23日発売予定。
漫画版は野奇夜氏が担当。でも、酷評されてます（笑

　　
「DARKER THAN BLACK ~漆黒の花~ 1」「いばらの王　1」「WOLF'S RAIN 1 DVD」
こっちはキャラ原案の岩原裕二氏が直接漫画化した上に、しっかり面白い新エピソードという大満足の一冊。連載読んでるけど、買うよ。
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るーみっく展上映のオリジナルアニメがDVDボックスに（コミックナタリー）

ドラゴンエイジ11月号、160Pの「生徒会の一存」別冊付き
アニメの方もはじまりましたね。

吉野家、牛丼が売れずに赤字転落へ（痛いニュース）
まあ、いろいろ理由はあるかもしれませんね。個人的には、値段のわりに量が、というのが一番の原因かと思いますが、実際はどうなんでしょう。
あと、狂牛病ってどうなったんだっけ？

鉄腕アトム：サッカーＷ杯、日本招致特別広報大使に就任　ユニホーム姿で会見に登場
こーゆーのはホントどうかと思います。

美琴（発光ダイオードplus）

涼しくなっても、衣替えの季節でも水着（Snake Foot Worker 蛇足亭）

三角関係（妄想時計）
この場合、黒子→美琴→当麻、ですね。

　　
「モノクロな夜に君を抱く」「人はなぜ働かなければならないのか」「生徒会の一存　2」
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関連サイト
DARKER THAN BLACK 黒の契約者　公式サイト
http://www.d-black.net/1st/
DARKER THAN BLACK 流星の双子　公式サイト
http://www.d-black.net/

bones（ボンズ）　公式
http://www.bones.co.jp/index1.html
DARKER THAN BLACK -黒の契約者-
http://ja.wikipedia.org/wiki/DARKER_THAN_BLACK_-%E9%BB%92%E3%81%AE%E5%A5%91%E7%B4%84%E8%80%85-

この記事もどうぞ。
猫が飼える全寮制の学校は妖怪・火焔が封じてあったのだが・・。岩原裕二『学園創世　猫天！』第１巻
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