「清純」というより「高純度」という意味のピュア。『ドラゴンエイジPure』vol.3。濃密な内容で分厚く迫る萌え雑誌の極地

あー、なんか自分の部屋が何かに似てるかと思ったら、ゴミ屋敷とかか。

それはともかく。
一番忙しいタイミングで出た『ドラゴンエイジPure』ですが、今日、なんとか読み終わりました。



『ドラゴンエイジPure（ピュア）』vol.3（月刊ドラゴンエイジ１月号増刊）
表紙・いとうのいぢ（bee-be-beat it!）
巻頭フルカラー『学校妖怪紀行　第八怪談募集中』竜騎士07＆西Ｅ田。『bee-be-beat it!（びーびーびーといっと！）』いとうのいぢ＆神野正樹＆蒼月しのぶ
巻頭『異国迷路のクロワーゼ』武田日向
巻末カラー『気がつけば何か描いている☆画っぷり』☆画野朗
富士見書房------580円

他の作品は
『胡蝶ノ姫』水谷悠珠
『有限会社コボルト私立探偵社』龍牙翔
『＠ホーム　姉妹たちの想い』髙木信孝
『メイドをねらえ！』まっつー＆椿あす
『クリムゾングレイヴ』三宅大志
『てつなぎこおに。』蒼樹うめ
『にら☆つま』大内たか道
『オリハルコン・レイカル』綱島志朗
『トップをねらえ！２』茜虎徹
『ホントの想いは笑顔の向こう側にKanon』Key＆霜月絹鯊
『かなえてあげる！』みけおう
そして、その他にラノベのコミカライズ作品が５作。

となってます。
この中でやはり『異国迷路のクロワーゼ』は非常に良かった。繊細な表現と画力が抜群です。『メイドをねらえ！』は相変わらずの狂いっぷり。「今日は殺し屋メイドの授業です」って何だよ。三宅大志氏やヒロユキ氏が巻き込まれてます！　あの『ひぐらしのなく頃に』の竜騎士07氏と超美麗絵師・西Ｅ田氏がタッグを組んだ『学校妖怪紀行　第八怪談募集中』もはじまりました。『JINKI』の綱島志朗氏の『オリハルコン・レイカル』は謎のパテで作ってしまった美少女フィギュアが動き出すという話なんですが、これがなかなか良い話に仕上がってます。今後の展開が楽しみ。茜虎徹氏の『トップをねらえ２』はなんかいいですね。アニメの時はちょっとどうかと思った部分でも違う見せ方で好感が持てた部分有り。うーむ、上手い。

注目したいのは『にら☆つま』（大内たか道）と『＠ホーム　姉妹たちの想い』（髙木信孝）のふたつ。これはどちらも抜群にテンポが良く楽しめる作品でした。『にらつま』は高校生・藤井ゆうきのもとに妻になりにやってきた悪魔の「にら」が巻き起こすドタバタコメディ。悪魔といえば契約者の願いを叶えるのが定番ですが、この無能な悪魔は何も出来ません！　『＠ホーム』の方は、海の家を手伝いにきた姉妹の話ですが、どういうわけかブラジル水着でエプロンですえー。って、この作家さん、『ココロ図書館』の人ですね。話の流れが非常によく、ノリが楽しいしポイント高いですよ。

今号の重要なポイントは、富士見系のライトノベルの漫画化がいっぺんに５作品も載るということでしょう。
作品は
『鋼殻のレギオス』雨木シュウスケ＆深遊
『七人の武器屋1/7』大楽絢太＆今野隼史
『sacchi るーむ！ROOM NO.1301』新井輝＆さっち
『ソード・ワールドぺらぺら〜ず』藤澤さなえ＆かわく
『さよならトロイメライ』壱乗寺かるた＆日吉丸晃

いやいや、楽しみにしてましたが、どれも良かったですよ。力入れてるのがよくわかります。
『鋼殻のレギオス』は今とても人気のある富士見ファンタジア文庫の作品で、実は自分も自分の同人誌作り終わったら読もうと思ってました。先にこっちの漫画化したの読んじゃいましたが。『円環少女』でも挿し絵を描いてる深遊氏はイラストだけじゃなく漫画も描く人だったのですね。しかも結構手慣れて上手い。この人の漫画だったら他にも読んでみたいです。レギオスの感想は文庫の方の１巻を買ったのでそれと一緒に。
『七人の武器屋』は七人の子供たちがはじめた武器屋で、いろんな問題のあるお客さんと武器に関することが起きるという話。ここで漫画になってる話とおんなじ話が小説にもあるのか知りませんが、剣を嫌いだと言う少女騎士の話はとても面白かったです。うーむ、ちょっと読んでみたくなった。
『sacchi るーむ！ROOM NO.1301』はあの大変なエロラノベ書き・新井輝氏の『ROOM NO.1301』の漫画化で、挿し絵のさっち氏が描いてます。しかも、漫画の内容は、小説そのままというわけじゃなく、かなり設定をいじっています。健一を含めキャラクターのコミカルな感じが強くなってます。さらに綾の設定が全然違くて、かなり前向きで電波気味だけどすごく行動的です。いきなり健一たちの学校に転校してきますし！　どうなるんだ〜。（原作知っててもこうした変更さえ許容できるなら面白いですよ）
『ソード・ワールドぺらぺら〜ず』はソードワールドシリーズの中のひとつで、貧乳の魔法使いとその仲間たちの話、らしい。読んだこと無いですが、かわく氏の漫画はとても好感の持てる内容でした。『なごみ』でしたっけ？　かわく氏が前にイラスト描いたラノベって。あれも挿し絵良かったですね。
『さよならトロイメライ』は『ROOM NO.1301』と同じく富士見ミステリー文庫の作品ですが、実は内容まったく知りませんでした。でも、ちょうどこの前文庫の１巻を買い済み。まだ読んでないけど。漫画の方も良かったのでさっそく読んでみようと思います。ドタバタラブコメ？

いやはや、なんとも充実した一冊でした。凄い濃密な雑誌になってますが、来年春からは、隔月刊行となります。楽しみです。


　　
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参照サイト
ドラゴンエイジpure
http://www.fujimishobo.co.jp/pure/
新井輝（ARAITERU.COM：）
http://araiteru.com/
ぶらっくしゃどー（さっち）
http://www6.plala.or.jp/sacchie/
富士見ミステリー文庫
http://www.fujimishobo.co.jp/mystery/
富士見ファンタジア文庫
http://www.kadokawa.co.jp/bunko/bk_search.php?select=series&series=21
漫画とは全然勝手が違う「小説ページ」（アキバブログ）
http://www.akibablog.net/archives/2006/10/etc_117.html
りめジェネ
http://meguru.moo.jp/reme3/
鋼殻のレギオス
http://www.fujimishobo.co.jp/sp/regios/
TEA TIME
http://www.k3.dion.ne.jp/%7Eteezeit/
ベンジャミン（いとうのいぢ氏公式）
http://www.fujitsubo-machine.jp/%7Ebenja/
アキバブログ
http://www.akibablog.net/
☆画野朗
http://www.cuffs.co.jp/staff/index.html
天原埜乃
http://www5.plala.or.jp/ahara69/
李KPA
http://sumomo.m78.com/

この記事もどうぞ
ニーナの素晴らしさを十全に表現したコミカライズ作品。深遊＆雨木シュウスケ『鋼殻のレギオス　CHROME SHELLED REGIOS』第１巻
http://mamiduku.blog.shinobi.jp/Entry/60/
凄腕絵師がどんどん参加するな、この雑誌は。『ドラゴンエイジピュア』vol.08
http://mamiduku.blog.shinobi.jp/Entry/44/
凄い付録付き！『ドラゴンエイジPure』vol.2。メイドと下乳の印象が、全体の70パーセントくらいを占めます。
http://mamiduku.blog.shinobi.jp/Entry/880/



この記事へのコメント

しかし、『メイドをねらえ！』の中の台詞は、文字の配置とかもろもろが酷い雑に作ってあって、もうちょいなんとかして欲しいですね。

あと、「bbb it」の中で鉄扇が使われてましたが、その前のところに秋葉原の「武器屋」の紹介記事があって、その中で鉄扇の使い方について鉄扇を普通に持つのは間違ってると説明してるのには笑った。こういうの同時に載せちゃまずくないのでしょうか？

Posted by 管理人マミヅク at 2006年12月07日 22:07