何気ない日常とこだわりの食事。慎ましやかな至福がここにある。よしながふみ『きのう何食べた？』第１巻

よしながふみ『きのう何食べた？』第１巻
「弁護士の筧史朗（かけいしろう）は40代だがハンサムな男で、職場では隠しているが、ゲイで恋人の男・美容師の矢吹賢二（やぶきけんじ）と暮らしていた。そんな安く美味くで食に拘るゲイの40男の食生活・・・」
講談社-----モーニングKC-------2008年-------562円

「大奥」の映画化も決まったよしながふみ氏が「モーニング」で連載している料理漫画・・・というか食生活漫画。これ、ずっと前に買ってあったんですが、やっと読みました。
ゲイで彼氏と暮らしている筧史朗。弁護士で40代なのにイケメンで、さらには料理もできちゃうきめ細やかな、なんとも女に、そして男にもモテそうな男なんですが、何も羨ましいような劇的な展開なんかありません。これは、少しケチでナルシストなゲイが、家で安く美味しいものを食べることに拘って、小さな、だけど至極の喜びを得るお話です。

淡々と過ぎて行く日常の中での何気ない日々の食事を物語の中心に据え、小さな事件ややるせなかったり快活な物事が起こったり起こらなかったりする、ただそれだけの漫画です。でも、あのよしながふみ氏が作るだけあって、その大仰でも劇的でも無い中に、さらりと入れられたハッとさせられる台詞や、ちょっとした心の機微を鋭く描く手法がさすがと思わせます。
まあ、本当に何も起こらないような漫画ですし、ワクワクするような類いの話とかでは無いのですが、好きな人にはたまらないでしょう。私もたまりません。
さて、２巻も買わないとなー

「きのう何食べた？」の公式サイトというのがあって、ここでは実際に作者が食べたであろう食事が載っています。美味そう。まあ、こういうの作れなきゃ、こんな漫画描けないわな。

　　
「きのう何食べた？」「西洋骨董洋菓子店~アンティーク」「よしながふみ対談集 あのひととここだけのおしゃべり」
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誰もが失敗を恐れる時代。

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3分で“神調教”に？　Netぼかりすα版で曲を作ってみた (1/3)（ITmedia）
「神調教」と聞いて「戦乙女ヴァルキリー」みたいなのを想像したのは私です。

不良本の交換のお知らせ
「ハニーブロンド」交換手続きの告知。
そういや、とらのあなとかで「ハニーブロンド」は「売り切れ」ってことになってたけど、あれって本当に売り切れててなのか、それとも残ったのは回収して売り切れってことなのか？
とりあえず、書店のほうにも５月中旬には直ったやつが、また出回るようです。

たくあん眉というか「けいおん」の紬（imoworks）

魔女っ娘 トン☆ふぁー（室戸岬ネバーランド）

　　
「ねこむすめ道草日記」「三千世界の鴉を殺しマガジン」「それは僕の愛じゃない」
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関連サイト
きのう何食べた？"なにたべ"公式ブログ
http://blog.livedoor.jp/nanitabe_blog/
モーニング
http://www.e-1day.jp/morning/magazine/
よしながふみ--ウィキペディア
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%88%E3%81%97%E3%81%AA%E3%81%8C%E3%81%B5%E3%81%BF

この記事もどうぞ。
漫画を描く少年少女たちとその周辺のあれこれを、よしなが流に包んだ絶品。よしながふみ『フラワー・オブ・ライフ』
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http://mamiduku.blog.shinobi.jp/Entry/698/