管理人・マミヅクによる漫画とライトノベルの感想ブログ。昔は毎日更新してましたが最近は月に数回になってしまいました。書評・論評・批評・レビューというより感想・お勧め、という感じになっていきそう。自分の読んだ漫画・ラノベを紹介してくので、ネタが新刊ばかりというわけではありません。むしろ古いものも進んで扱っていきます。前のアメブロでのブログだと記事がエクスポートできないのでこちらへ移転。少年漫画でも少女漫画でも18禁でもBLでもアクションでも恋愛でもSFでも、なんでも扱います。現在買ってる漫画雑誌は『週刊少年マガジン』『アフタヌーン』『X-EROS』『ホットミルク』『ヤングキングOURS』『夢幻転生』『月刊少年エース』『エンジェル倶楽部』『月刊モーニング・ツー』『MCあくしず』『ホットミルク濃いめ』『メガストアα』『快楽天』『ExE』という感じでエロマンガ雑誌が多め。最近、ラノベはかなり少なめ。
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南井大介『小さな魔女と空飛ぶ狐(little witch & flying fox)』
「レヴェトリア皇国の空軍ではからずもエースパイロットになってしまったクラウゼ・シュナウファー。そんな彼に親衛隊の任務に協力するよう身内のイングリッド少佐から言われるが、引き合わされたのは大財閥の一族の娘で皇族と同じ白髪を持つアンナリーサだった。天才科学者として軍に協力する彼女に、隣国サピアの内戦で実戦を経験している戦闘機パイロットとして助言や手助けをするのが仕事らしいのだが・・・」
アスキー・メディアワークス-------------電撃文庫-----------2010年----------610円-------イラスト/大槍葦人
ヨーロッパに似た架空の世界で、軍に協力して兵器開発をする天才少女と、それを手助けすることになった戦闘機パイロットをメインに、戦争を描いていくライトノベルです。
作者はこれが二作目の南井大介氏。挿絵はなんとあの大槍葦人氏です。
大槍氏の描く繊細かつ可愛らしい表紙イラストが目をひきましたが、小説の方は初見かわいいという印象を裏切る凄い内容でして・・・。あ、でも、むしろ大槍イラストがぴったりなんじゃないかと後で思ったり。
架空の世界ですが、第2次世界大戦後のヨーロッパに似た感じの世界観でして、サピアという国の内戦に、レヴェトリア皇国とヴェストリアという国が反乱軍側と共和政府側に加担してる、という状況です。
そのサピア内戦にレヴェトリア空軍のパイロットとして参加し、夜間戦闘のエースパイロットとして戦果をあげてきた主人公クラウゼ・シュナウファーは、家族ぐるみで仕えていた家の娘で親衛隊少佐であるイングリッド・フォン・ヴィッツレーベンから急遽呼び出されて、親衛隊の仕事に協力するよう言われてしまいます。
その仕事とは16歳にして天才科学者のアンナリーサ・フォン・ラムシュタインという少女の、兵器開発を戦場で戦った人間としてアドバイスするというものでした。大財閥のラムシュタイン家の一族に連なるだけではなく、白金の髪を持つ皇族の血も入るほどの上流階級の娘ながら、清楚とはほど遠い煩い小娘というか自身満々なわがままいばりんぼで勝ち気な性格で、しかも天才的頭脳の持ち主の美少女という、とんだコンボの効いた相手で、驚きながらも働きはじめます。
まだほんの少女なのに兵器開発という業の深い仕事に従事することに、問題が無いと傲慢にもいい放つ彼女ですが、いきなり一ヶ月でレールガンを作ったりしてしまい、その天才性を発揮します。
しかし、ちょうど仮想敵国であるヴェストリアにも狂える天才科学者アジャンクールが現れます。あることがあって30年間ぶりに仕事を再開した彼もまたアンナリーサと同時期にレールガンを完成させていたのです。
互いの才能に驚愕し、かつての因縁もありライバル視しはじめる二人。
こうして、二人の天才科学者たちによる兵器開発競争がはじまるのです。それはサピアという両国間にある国の内戦を、悲惨な近代兵器の実験場へと変えていき、技術は格段の進化を遂げるのですが・・・
いやはや、知らない作家さんで挿絵に魅かれて買っただけで、そんなに期待してなかっただけに衝撃的な作品でした。戦争と倫理の本質に迫るテーマは確信犯的な展開としっかりとした筆力で見事に描き出され、それでいてちゃんとライトノベルしてるという絶妙さで、楽しませてもらいました。
素でも素敵なアンナリーサの破天荒お嬢様ぶりが意外な背景を持っていて可愛さ倍増ですが、エマさんのアンナリーサLOVEっぷりもいいですね(てか、「メイド」で「エマ」って!)。そしてなんといっても、イングリッドさんがチラと見せたデレには萌えましたよ。
「ピクシー・ワークス」「ほうかごのロケッティア」「戦争における「人殺し」の心理学」
---------------------------------------------------------
「すべての愛がゆるされる島」「スカイ・クロラ blu-ray」「大槍葦人自選画集 LITTLE WORLD」
---------------------------------------------------------
関連サイト
Dsuke371(南井大介氏のTwitterのアドレス)
http://twitter.com/Dsuke371
電撃文庫&電撃文庫MAGAZINE
http://dengekibunko.dengeki.com/
少女騎士団と大槍葦人のBLOG(大槍葦人)
http://www.oyariashito.jp/
大槍葦人の「リトルウィッチ」が電撃文庫のラノベで復活!?(newAkiba.com)
http://www.new-akiba.com/archives/2010/09/post_22810.html
この記事もどうぞ。
「空の果て」を目指し、空飛ぶ島イスラのあてどない旅がはじまる。犬村小六『とある飛空士への恋歌』
http://mamiduku.blog.shinobi.jp/Entry/1079/
想いを乗せて飛ぶ。約束を果たすために・・・。新海誠『雲のむこう、約束の場所 -The place promised in our early days-』
http://mamiduku.blog.shinobi.jp/Entry/1361/
痴女とバッタリ出会える有沢柾春氏のフルカラー漫画も掲載。『コミック メガストアH』2008年09月号
http://mamiduku.blog.shinobi.jp/Entry/461/
大人にならない戦闘機乗りたちの物語。原作・森博嗣、監督・押井守のアニメーション映画『スカイ・クロラ(The Sky Crawlers)』
http://mamiduku.blog.shinobi.jp/Entry/1309/
そのサピア内戦にレヴェトリア空軍のパイロットとして参加し、夜間戦闘のエースパイロットとして戦果をあげてきた主人公クラウゼ・シュナウファーは、家族ぐるみで仕えていた家の娘で親衛隊少佐であるイングリッド・フォン・ヴィッツレーベンから急遽呼び出されて、親衛隊の仕事に協力するよう言われてしまいます。
その仕事とは16歳にして天才科学者のアンナリーサ・フォン・ラムシュタインという少女の、兵器開発を戦場で戦った人間としてアドバイスするというものでした。大財閥のラムシュタイン家の一族に連なるだけではなく、白金の髪を持つ皇族の血も入るほどの上流階級の娘ながら、清楚とはほど遠い煩い小娘というか自身満々なわがままいばりんぼで勝ち気な性格で、しかも天才的頭脳の持ち主の美少女という、とんだコンボの効いた相手で、驚きながらも働きはじめます。
まだほんの少女なのに兵器開発という業の深い仕事に従事することに、問題が無いと傲慢にもいい放つ彼女ですが、いきなり一ヶ月でレールガンを作ったりしてしまい、その天才性を発揮します。
しかし、ちょうど仮想敵国であるヴェストリアにも狂える天才科学者アジャンクールが現れます。あることがあって30年間ぶりに仕事を再開した彼もまたアンナリーサと同時期にレールガンを完成させていたのです。
互いの才能に驚愕し、かつての因縁もありライバル視しはじめる二人。
こうして、二人の天才科学者たちによる兵器開発競争がはじまるのです。それはサピアという両国間にある国の内戦を、悲惨な近代兵器の実験場へと変えていき、技術は格段の進化を遂げるのですが・・・
いやはや、知らない作家さんで挿絵に魅かれて買っただけで、そんなに期待してなかっただけに衝撃的な作品でした。戦争と倫理の本質に迫るテーマは確信犯的な展開としっかりとした筆力で見事に描き出され、それでいてちゃんとライトノベルしてるという絶妙さで、楽しませてもらいました。
素でも素敵なアンナリーサの破天荒お嬢様ぶりが意外な背景を持っていて可愛さ倍増ですが、エマさんのアンナリーサLOVEっぷりもいいですね(てか、「メイド」で「エマ」って!)。そしてなんといっても、イングリッドさんがチラと見せたデレには萌えましたよ。
「ピクシー・ワークス」「ほうかごのロケッティア」「戦争における「人殺し」の心理学」
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