崩壊のビートを止めるため、『不気味な泡』が浮き上がる・・・。高野真之＆上遠野浩平『ブギーポップ・デュアル 負け犬たちのサーカス』全２巻

高野真之＆上遠野浩平『ブギーポップ・デュアル　負け犬たちのサーカス（Boogie Pop Dual Losers Circus）』第１巻
「クラスメイトの女子を放課後に呼び出して好きだと告白することを繰り返している男子生徒・秋月。その日呼ばれた女子・古賀ユミは、最近おかしな物を送りつけたりしていた変質者が彼だと思い、やめるように警告するのだが、実はそれは秋月がしたことではなく・・・」
メディアワークス------------------電撃コミックス---------2000年---------550円

上遠野浩平氏の超人気ライトノベル「ブギーポップ」シリーズのコミカライズ作品で、オリジナルなストーリーとなっている「ブギーポップ・デュアル」です。作画は高野真之氏。連載は「コミック電撃大王」でした。

この話では、ブギーポップは小説の方の宮下藤花ではなく、別のブギーポップが登場します。それに小説のキャラは一切出て来ません。それでもちゃんと「ブギーポップ」しているのです。
人の心の絶望を見透かし、心を崩壊させて人を操る「世界の敵」たる者が敵となってくる話です。
主人公には男子生徒・秋月と、美人の保健の先生・五十嵐先生が、この敵を探していく、というもの。
これ、ブギーポップ本編の方ではあえて避けられている性的な要素を、直接的ではないにしても、あきらかにそうであるとわかるように表現していて、作画の高野真之氏の作風らしい軽妙でいながらシリアスな話として仕上がっています。



高野真之＆上遠野浩平『ブギーポップ・デュアル　負け犬たちのサーカス』第2巻
メディアワークス------------------電撃コミックス---------2000年---------550円

実は私にとって、これが初ブギーポップだったのですよ。小説よりも前に。そして、これ読んだことで、小説を読み始め、まさにハマったというわけです。ですから、私にとって、緒方剛志氏のブギー絵の前にこれの印象があるのですよね。
内容的にも凄い良い作品で、高野真之氏の作品を同人誌も含めて、追っかけることになったのもこれがきっかけです。
そういえば、高野真之氏の作品の中で、唯一完結している作品でもあります。高野作品を薦めるなら、私ならこれにします。
あ、そういや、この話の能力者の能力名とか出て来なかったですね。今回読んでみて気づきました。

　　　
「ブギーポップ・リターンズVSイマジネーター〈PART1〉」「ブギーポップは笑わない　漫画版　1」「私と悪魔の100の問答　Questions　＆　Answers　of　Me　＆　Devil　in　100」「(発売延期未定) MOON EDGE(1)」
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そういや、「CØDE:BREAKER（コードブレイカー）」のアニメ化かドラマCDかが決定みたいですね。ドラマCDでもアニメ化へという流れになりそうな。

　　　
「BLOOD　ALONE（7）」「ブギーポップは笑わない～Boogiepop Phantom～evolution 3」「空の境界（上）」「クビキリサイクル　青色サヴァンと戯言遣い」
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関連サイト
月刊コミック電撃大王
http://daioh.dengeki.com/
高野真之のHP
http://www.h5.dion.ne.jp/~mtaka/

この記事もどうぞ。
プーム・プームと唱えれば、無意識の願いが叶うという噂を追い・・・。上遠野浩平『ブギーポップ・アンノウン　壊れかけのムーンライト』
http://mamiduku.blog.shinobi.jp/Entry/2355/
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