溝口は死んだ。だが、執行法を取り巻く情勢に変化が。松本次郎『フリージア』第10巻

松本次郎『フリージア』第10巻
「謎の少女によって叶との決着をつける前に野たれ死んだ溝口。しかし、敵討ち執行代理人である彼の凶行が及ぼした影響は、叶たち所属する事務所どころか、敵討ち執行法そのものの存亡を危機に陥れる。増長する反執行法勢力だが、中でも頭角を現してきた政治団体の代表・田中慶太は事務所へと乗り込んでくるのだが・・・」
小学館-------イッキコミックス-------2008年------562円

鬼才・松本次郎が『IKKI』で連載中の『フリージア』の最新刊です。相変わらず精神的にキリキリした狂った感じとかが素敵な漫画。
溝口が叶を追う中でついに自滅したわけですが、この時溝口が起した警官殺しを含む凶行が、執行法そのものを揺るがす事態になっていきます。

アジア連合自由同盟という政治団体を率いる怪しげな青年・田中慶太は、この機に乗じて名を売るためにも反執行法の立場で抗議を行います。しかし、それは彼がこの執行代理人事務所とその背後にある政治勢力を敵に回すことになるのです。なんとこの青年を過去の粗暴な行動を理由に執行法で排除してしまおうということに。偉いさんたちに強行するよう言われる所長でしたが、ここでヒグチがしゃしゃり出てきて、なんだかおかしなことに？
この田中慶太という青年も、政治家一族の末っ子として家族たちの支援を受けているものの、出来損ないの落ちこぼれで一族のための道具として扱われ、非常に鬱屈するものがあるみたいで、なんだか破滅への道をたどり始めます。
そして、あの叶も、このような執行法に不利な情勢を受けて、辞めるみたいなこと言い出して・・・
なんだろう、もしかしてこれがエンディングへの助走体勢に入ったってことなのかな？



『フリージア』
映画のフリージアはまだ観てないです。そろそろレンタルでもして観ようかな〜

---------------------------
コミックマーケットC74からの変更点について
まあ、邪魔だったしよかったんじゃないかと。これで、あの上のところから俯瞰して撮影とかもできるな（禁止される可能性大かも）。レイヤーさんやレイヤー好きさんにとってはもっと広い所確保してあげられればいいのですが、できないのかな〜。

ろりきょん+ち○こ枕セット（AskRay.jp）
ふたなりくらいはあったろうけど・・・・・こ、この裏面は今までに無いレベルだ

夏コミの告知（Tail BeLL）
ハルヒ本だそうです。

いつも聴いてるラジオ番組でメール読まれましたよ！ワーイ！（紺野あずれのブログ）
ラジオ番組「集まれ昌鹿野編集部」でハガキが読まれたそうです。
http://anitama.com/bangumi_i/masakano.html
そういや、最新号の『ガム』をまだ買ってなかったことに気づいた。

この前、たまたま『緑山高校』（桑沢篤夫）という漫画を読みました。『ヤングジャンプ』で連載していた高校野球漫画ですが、創立したばかりで一年生しかいない野球部が、いがみ合いながらも甲子園で優勝するというもの。これがめちゃくちゃ読んでて不愉快な作品でした。まあ、それでも読むんですが。主人公の二階堂という超々高校級の超人みたいなやつが、あらゆる敵を才能と素質だけで圧倒し、馬鹿にしながら軽々とブチ倒していくという話。何が受けたのか、20巻くらい出たし、アニメ化さえしています。いや、ほんとなんでそんな続いたのか不思議だ。

ところで、もう７月ですね。最近時間が過ぎるのがはやいな〜
今月のコミックス新刊チェックしたら、こんなのがありました。
『聖痕のクェイサー』５巻、『すんドめ』５巻、『四季使い』６巻、『聖☆おにいさん』２巻、『初恋限定。』３巻、『こどものじかん』５巻、『天獄』４巻、『ラブちな+』（らっこ）、『リカってば』３巻、『カプレカ』２巻とか。あと、発売が延期していた『海獣の子供』３巻も出ます。

---------------------------
関連サイト
松本次郎ホームページ
http://tokyo.cool.ne.jp/miita06/
イッキ公式イキパラ
http://www.ikki-para.com/
フリージア劇場版
http://www.freesia-movie.com/
集まれ昌鹿野編集部　アニたまどっとコム
http://anitama.com/bangumi_i/masakano.html

この記事もどうぞ。
ちびっ子女子高生殺し屋が撃ちまくる。高橋慶太郎『Ordinary±（オーディナリープラスマイナス）』
http://mamiduku.blog.shinobi.jp/Entry/294/
ジュゴンに育てられた少年たちと少女・琉花の出会いが海にまつわる不可思議な物語へと巻き込んでいく。五十嵐大介『海獣の子供』第１巻
http://mamiduku.blog.shinobi.jp/Entry/188/
海童と鬼頭組の抗争の裏にはあの女が・・。山本貴嗣『弾（アモウAMMO）』第２巻
http://mamiduku.blog.shinobi.jp/Entry/76/