虚軸の生み出す世界のはじまりと終わり。藤原祐『レジンキャストミルク』第８巻（最終巻）

鬱気味ほのぼの学園異能の傑作『レジンキャストミルク』最終巻です。



藤原祐＆椋本夏夜『レジンキャストミルク』第８巻
「森町芹菜と敷戸良司を取り戻した晶たち。しかし、芹菜を目覚めさせるためには、ある人物が死ななければならず、さらには無限回廊（エターナルアイドル）や城島樹と城島鏡たちも、最後の戦いに向けて動き始めていた。殊子（ことこ）を失いながらも、晶と硝子（しょうこ）そして、仲間達それぞれの決意は、結末へと向けられていくのだった・・・」
メディアワークス----電撃文庫----2007年------630円----イラスト＆原案協力/椋本夏夜

前の戦いで殊子が死んでしまい、一様にショックを受ける晶たち。しかし、津久見を敗り、芹菜は戻り、あとはまさに城島親子を倒すのみとなります。
ですが、それは優位に立ったというわけではなく、より不利な立場に立っての戦いです。
メンバーは虚界渦を開放し、それぞれ虚軸最高の攻撃を行うものの、鏡の持つ修正力そのものというデタラメな技で打ち消されてしまいます。さらには無限回廊が取り出すのは・・・

まさに壮絶バトル。そしてそれぞれの思い・願い・執着が錯綜し、どんずまりのタペストリーな展開に。けど、晶はいままでのヘタレ部分とかを吹き飛ばすくらいにはかっこ良く戦いますよ。それに晶は硝子とかなりいちゃいちゃします。
うううう。けど、冒頭の漫画あたりで何かしらすぐに気付くべきだったかも。あの子が・・・

ところで、最後の決着の付け方はいいとしても、基本的には親子関係ものが根本にある話なので、城島樹がもう少し自分を語って欲しかったかもしれない。

しかし、全８巻で完結となりましたが、非常にレベルが高く面白かったですね。８巻で終わるのが勿体ないくらい。アニメ展開はして欲しくないけど、外伝小説出るなら買うなぁ。と思ったら、「最終巻」となってますが、あとがきによると、反応次第では、もう一冊出るそうです。『れじみる。』みたいのかも？　それは是非出して欲しいですね。

しかし、タイトルが『レジンミルクキャスト』と間違え易いです。

　　
「アカイロ/ロマンス—少女の鞘、少女」「ルナティック・ムーン　1」「れじみる。」
新シリーズ

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「オタク」銘柄が人気化＝麻生氏の首相就任先読み？−株式市場（時事通信）
麻生氏には漫画方面くらいでしか期待はできないかな。とにかく誰にせよもっと混沌とした状況になってくれればいいや。

24歳男と中2少女の駆け落ち　最後は所持金数百円
漫画みたいな話だな。でもちょっとロマンスというよりバカ風味。

今日、アニメの『グレンラガン』をDVDではじめて見てみました。非常に面白かった。こりゃみんな同人誌にもしたくはなりましょう。ヨーコさんがけしからん体してるもん！（ちょ、ま）　あとアニキ格好良過ぎ。話の方もけれんみたっぷりで、盛り上がりますね～。続きが楽しみです。

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関連サイト
埋没式フラクタル（藤原祐公式）
http://yu.vis.ne.jp/
椋本工房
http://home.att.ne.jp/yellow/kuramoto/
レジンキャストミルク公式
http://yu.vis.ne.jp/resin1/
電撃文庫
http://www.mediaworks.co.jp/users_s/d_hp/

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