浜田翔子という名前ではじめに漫画家の方を思いつく。浜田翔子『代官山呪い屋st.』第２巻。あと『好きの100万倍』

最近、グラビアアイドルで「浜田翔子」という人がいて、『ヤングガンガン』とか『ヤングアニマル』とかの表紙とかでみかけるのですが、名前を聞くたんびに、自分はこっちの浜田翔子氏を思い出してなんともいえない気分に。
だって、もう十何年も前から知ってる漫画家さんですからね。



浜田翔子『代官山呪い屋st.（だいかんやまのろいやストリート）』第２巻
「颯太とともに魔物に捕らわれてしまった楓子だが、陽王のおかげでなんとか助かることができた。この事件以来、颯太はなにかと楓子にひっついてくるが、楓子にはまったくそんな気はなかったりした。そんな中、楓子の中にいる呪いの力・茜丸が不思議と反応する盲目の男性・龍人と知り合う。物静かで知的な美男子である龍人とともに楓子はお茶を飲んでいたのだが、そこに憑かれてしまった男がやってきて立て篭もることに・・・」
秋田書店----ボニータコミックス----2006年----390円

代官山の呪い屋・蜻蛉屋を舞台に、祝陽王と楓子が人々を苦しめる呪いと戦う、霊能もの。

前に颯太が出てきたので、陽王←楓子←颯太の構図が、最終的にはやはり陽王が別格扱いなのでどうにもならず、楓子・颯太の両想いというパターンに落ち着くかなとか想ってたのですが、なんというか楓子の気のなさというか、そっけなさで颯太立つせなし。それに今回から龍人が出てきたので、またちょっとかき回す感じになってくれるのかもしれません。
浜田翔子氏の描く女の子はあかるい子が多いのですが、こういう暗い過去持ちの子というのも良いですね。

で、この漫画、前に浜田氏が描いた『沈黙の樹』から一部繋がっているということなので、探したのですが、見つかりませんでした。
かわりにこれを買ってみました。




浜田翔子『好きの100万倍』
「恋塚千帆はそれほど美人じゃないが、明るくて能天気で元気が取り柄。しかし、そんな彼女でも告白されてしまったりもするらしく、唐突に結構上玉の彼氏が！　けなげな彼氏は頑張ってくれはするが、千帆にとっての彼氏という存在がそれほど特別なものではないため、事態は困難な局面に・・・」
秋田書店-----きらら16コミックス----2000年---390円

千帆の他、２人の少女の物語を綴る恋愛短編集。千帆の彼氏になる亮太くんは、今どきいないくらいのイイ人で、イイ人すぎてこちらがやきもきするくらい。しかも、千帆は彼を友達と同列に扱うというくらいのボンクラ高校生。２人の想いが通じ、その距離感を詰めるには少々時間が必要だったりします。
自分としては、この千帆の友達で美人の田熊愛美の話の方が好きです。恋愛について見失いがちになった彼女が、バイト先の男に惹かれていくという話。お金持ちのお嬢かと思ったら、本屋でバイトしてたりする。
そうそう、もう一人の友達、メガネっ子の真紀の話が酷い。けなげなのに報われない子だなぁ。

なんか、こういうほんわかした話読んでると、かつてのハード＆エロスな浜田翔子作品が読みたくなってきます。『神に背を向けた男』とか集英社のやつ。あと『EXボーイ』とか、懐かしの『ヴァガボンド・フィッシュ』も読みたい。

ところで、このお方の描いてる『闇狩人』って漫画、実はペルシャ神話がネタに使われてんですよ。軽くネタに使ってるだけですが、ペルシア系というだけでも珍しいので注目。

今さっき調べてちょっと驚いたのですが、この浜田翔子氏の夫は、漫画家の中津賢也氏だとか。

　　


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この記事もどうぞ。
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