最厚の名を欲しいままにしたこのシリーズにとうとう手を出す日がきた。川上稔『終わりのクロニクル』１・上

本屋で電撃文庫の棚を見てると、その背表紙だけで威圧感を与える作品があります。それが川上稔氏のAHEAD（アヘッド）シリーズです。その１冊１冊の背表紙の厚さが尋常じゃなく、それが何巻もデデデンと続くわけです。はじめの巻から383ページもあります。しかも、これでも薄い方。



川上稔『終わりのクロニクル』１・上
「尊秋多学院の高校生・佐山御言（さやまみこと）は、祖父の遺産を受け取るためIAI（出雲航空技研）へと出向く。しかし、そんな彼が巻き込まれることになるのは、10個の平行世界との間で行われた概念戦争の生き残りたちとの和平交渉だった・・・」
メディアワークス-----電撃文庫----イラスト・さとやす----2003年----670円

あれ、分厚いわりにはあっさり読める。多少、専門用語とか造語とか多いのですが、構えて読んだわりには大変じゃなかったです。佐山の喋り方とか文の書き方は独特なので好き嫌いが別れるかと思いますが、自分的にはとくに問題なし。
この長い話の１の上下巻は1st-Ｇとの交渉が中心のようです。

面白いのは、概念戦争そのものの話ではなく、その後、10の平行世界が滅ぼされた後の話になっていること。さまざまな世界の生き残りと戦うわけですが、各世界の持つルールがLowギアと呼ばれるこの現実世界では、魔法のような効果をもたらすわけです。
まさに、銃・剣・魔法ありな上に巨大ロボに人狼まで。他にもいろいろありそうで、楽しみです。

しかし、このシリーズはいっつも見るたんびに手をだそうかどうか悩んでたわけですが、この度とうとう手を出してしまいました。
この前出た最終巻なんか、電撃文庫中、飛び抜けた分厚さだっただけに、ほんとに最後まで読んでいけるのか多少不安なところはあります。まあ、今後ゆっくりやってきますよ。



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関係ない話だけど、今ちょうどテレビで『スーパーマン』がやってます。デジタルリマスターしてんのか、やけに奇麗な画像で楽しめます。初代スーパーマン役のクリストファー・リーヴはとても魅力的な容貌をしてるわけですが、あの全身タイツ＆マントのかっこをしても着こなしてしまうというのは凄いかと。で、今度やる『スーパーマン・リターンズ』は、どこから探してきたのか、リーヴにそっくりな俳優さんが出てて面白い。少し見て見たい気もしますが、これ見るなら先に『パイレーツオブカリビアン２』を見たい。

しかし、今日も暑かったですね。クーラー使ってばっかりで電気代が心配だったんですが、７月分だけみるとそれほどでもないような。

参照サイト
ヴァーチャル・シティ（川上稔公式）
http://www.din.or.jp/~arm/
さとやすまつり（さとやす公式）
http://www.din.or.jp/~fnitt/

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