福島聡の新連載は「機動旅団八福神」の能天気な（？）後日談。700ページ超なのにどれもが良作。『fellows!（フェローズ!）』2009年２月号（vol.3）

『fellows!（フェローズ!）』2009年2月号（2009-February-volume3）
表紙・碧風羽（みどりふう）
カバーストーリー・宮田紘二
巻頭・新連載・福島聡「ロングロングアゴー」
長野香子「ノラ猫の恋」
森薫「乙嫁語り（おとよめがたり）」
百名哲「演劇部５分前」
入江亜季「乱と灰色の世界」
室井大資「ブラステッド」
長崎ライチ「ふうらい姉妹」
薮内貴広「In Wonderland」
鈴木健也「蝋燭姫」
佐々木一浩「電人ボルタ」
八十八良「早春賦」
なかま亜咲「健全ロボ　ダイミダラー」
新居美智代「グッドアフタヌーン・ティータイム」
木静謙二「奉姫」
近藤聡乃「うさぎのヨシオ」
笠井スイ「仏頂面のバニー」
佐野絵里子「為朝二十八騎」
天乃タカ「トンテンカン」
しおやてるこ「たまりば」
福島久美子「水晶石の森」
まさひこ「グルタ島日記」
冨明仁「彼女と彼」
貴子潤一郎＆ともぞ「探偵真木」
丸山薫「ストレニュアス・ライフ」
久慈光久「狼の口　ヴォルフスムント」
田代高行「サルビアン・カフェ」
次号予告
「ロック・ホークと深夜の情事」
エンターブレイン--------2008年----680円

エンターブレインの新雑誌『Fellows』の第３号。質がまったく落ちない充実振りで、しかも今号は700ページ以上もの分厚い雑誌となりました（前号は580ページ以上）。なんか、全部ぎっちりしっかり読んだので、読むのに時間かかりました。

新連載の福島聡氏の「ロングロングアゴー」は、驚いたことに『機動旅団八福神』の出来事の後の話でした。えええ〜。まだ連載やってるのに、どうなるんだろ。そして、この変な女の子・友は何をすることに？　作者が言うには能天気な後日談になるとか。『機動旅団八福神』の最新巻も面白かったですが、こっちも楽しみになりました。
同じく新連載の「演劇部５分前」は、廃部寸前の演劇部の仲間たちのドタバタ劇。てか、主に一人がドタバタ。言うこと為す事が変で面白い。

『群青学舎』の最終巻が出た入江亜季氏の連載作品「乱と灰色の世界」は漆間家に母親の静が戻ってきます。この静さん、登場シーンからしていいですね。私、お尻のおっきな女性好きですよ！（そんなこと聞いてません）。どうやら彼女は凄い魔女らしく仕事のために、ほんのわずかしか家にいれないみたいです。
「電人ボルタ」はボルタくんと素恵さんが近くの雑貨屋にお買い物。やはりボルタの腕には通常ならぬ何かがあるようですが、まだまだ謎のまま。そして素恵さんは一段と魅力的でした。
森薫氏の「乙嫁語り」はカルルクとアミルさんが２人で遊牧しているおじさんのところへ向かいます。２人の仲を中心に描いていて、非常に微笑ましくも羨ましいというか。おおっ！　アミルさんが裸で！　添い寝で！　（大興奮です）
あ、裸だったら「蝋燭姫」も負けてません。あと、「グッドアフタヌーンティー」も。ちなみに「蝋燭姫」は、今回は姫さんがいい感じですよ。
しかし、裸もいいけど、「仏頂面のバニー」のビビアンちゃんのバニーも眼福ものでした。愛想よくないバニーさんとは、なんという新境地。
「健全ロボダイミダラー」は、はじめこの雑誌のカラーとはずれてる気がしてたんですが、意外とそうでもないかも。内容が思った以上に面白くて楽しめます。何、この変なノリは。
エロ漫画で活躍していた時からその画力には驚いていた木静謙二氏の特別読み切り「奉姫（まつりひめ）」は、中国のような国の辺境の街を取り仕切るくいしんぼ姫の活躍を描く作品。話もよく出来てて、会話のやりとりが小気味良い。これは是非続きが読んでみたい話ですね。
驚いたのは冨明仁氏の「彼女と彼」が今回で終わりになってしまったこと。これ、もっと話膨らんでくのかと思ってました。ああ、この２人がどうなるのかが気になります。
「狼の口　ヴォルフスムント」も驚いた。あの展開は読めませんでしたよ。この連載は隔号連載だから、四ヶ月に一回らしいです。

ともかく、異常なまでの充実振りでハズレ無し。エンターブレイン編集部の恐るべき実力が作り上げた本当に読み応えがある雑誌です。

次号4号には、『学園創世猫天』の岩原裕二の「アレックス・ブラック（ALEX BLACK）」、今回ショートストーリーを描いた宮田紘次の「女子ふたり、わけあり！」、前号で「Dr.ヤモリの改心」を描いた原鮎美の読み切り、新人の高田築の前後編「ライフ・イズ・ベリベリ・ファニー」の四本が入ります。

　　

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人気漫画「美味しんぼ」英語版が北米で発売
一番気になるのは、「シャッキリポン」がなんと訳されるのか、でしょうか。

「屍姫」スクリーンセーバー登場。（ガンガンNET ガンガンカスタマイズ）

スクエニＨＤが続落、「ドラクエ９」発売７月延期、０９年３月期業績予想を下方修正
午前１０時４７分時点の株価は２５円安の２０１５円

モンスターハンター：渋谷の“モンハンレストラン”再び　初のコンサート開催も発表

破廉恥社長（ラッキーアースラボラトリ　CG）

＞1:19 最後のコマとローター挿入のとこのでかいのを頼む！（よもぎがそまβ）

夏天ちゃん（T-NEAVEN）

新しいプリキュアの敵キャラが麗しい・・・！（トーティシェル）


　　

木静謙二氏の新刊「真 今夜、とにかく××が見たい。」は、前に出した「今夜とにかく、陵辱が見たい。」の新装版だそうです。「××」なのは、amazonが倫理規定を厳しくしていることで、作品タイトルとかにヤバい言葉、この場合だったら「陵辱（レイプ）」と入れることができないからのようですね。キーワード、タグにヤバい言葉が入ってるだけでも弾かれるというのでは、エロ関係の人は今後大変でしょうね〜。
今、『CLOTH ROAD』を読み直してます。
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関連サイト
エンターブレイン
http://www.enterbrain.co.jp/
フェローズ公式
http://www.enterbrain.co.jp/jp/p_pickup/2008/fellows/index.html
ヘリオトロープ
http://morikaoru.blog62.fc2.com/
ラストオルケスタ
http://www.geocities.jp/foomidori/
ジゼルとエステル
http://www.tt.rim.or.jp/~aynek_s/top.html
鳩
http://www.susuki.sakura.ne.jp/~cowral/
閑古亭文庫
http://www.kankotei.com/
小紅堂本舗
http://kobenidou.blog50.fc2.com/
あり胡同（入江亜季公式）
http://www1.plala.or.jp/ali/
木静日誌
http://d.hatena.ne.jp/tomoegozen/

この記事もどうぞ。
入江亜季の新作「乱と灰色の世界」が新連載！　他、充実の作品群。『fellows!（フェローズ!）』2008年12月号（vol.2）
http://mamiduku.blog.shinobi.jp/Entry/744/
森薫の新連載「乙嫁語り」もあります。エンターブレインの新雑誌『フェローズ!（fellows!）』創刊！　2008年10月号
http://mamiduku.blog.shinobi.jp/Entry/639/
姉の遺品のCDを聴くことで体外離脱する青年が謎に迫る。竹谷州史＆marginal『Astral Project　月の光』全４巻
http://mamiduku.blog.shinobi.jp/Entry/494/
読むと楽しくて嬉しくて堪らない気持ちにさせてくれる極上の物語たち。入江亜季『群青学舎』第４巻
http://mamiduku.blog.shinobi.jp/Entry/1028/