将棋の世界を知った少女はその苛酷な道へと歩み出し・・・。青木幸子『王狩（おうがり）』第１巻

青木幸子『王狩（おうがり）』第１巻
「六歳の時に出会った少年たちと同じ世界に行きたくて、将棋をはじめた少女、久世杏（くぜあん）。完全に憶える記憶力を持ち、12歳ながら奨励会3級の腕前にまでなった杏は、さらに上を目指すべく励んでいた。そんな中、大人たちの思惑も絡み、杏は急成長しつつある同年代の少女・綿貫鞠乃と対戦することになり・・・」
講談社---------------イブニングKC----------------2010年-----------533円

「ZOOKEEPER」の青木幸子氏による将棋漫画。少女棋士が活躍する成長譚のようです。

まだ六歳の時に、プロを目指して将棋を打つ少年たち高辻図南、日佐英二、園川圭一、の三人と、同じエレベーター内に停電で閉じ込められたことで、彼らのこと知り、もっと知りたくて将棋の道に入っていった少女・杏。
それから六年。12歳となった杏は、奨励会で3級となりますが、他の男の子たちはもっと上へと行っています。
勝負をこなして上を目指す彼女ですが、現在スポンサーである新聞社が衰退しつつある中、厳しい局面に立たされている将棋界の思惑が彼女に眼をつけることになります。
将棋連盟の会長・稲森は、史上初、奨励会を突破する女流棋士を産み出して話題性を高めようと考え、そのため三人の女の子を中心に競わせようとします。その一人に考えられている杏は、もうひとりの綿貫という帰国子女とやりあうことになります。
勝つためには汚いことでも平気な綿貫は、杏の完全記憶力を利用し、かつて父親を事故で亡くしたトラウマを利用しようと考えて攻めてくるのですが・・・

少女の棋士というのでもっとぬるいのを考えてましたが、緊迫感のあるいい将棋漫画になってました。勝負のイメージ描写も独特。
「しおんの王」も良かったですが、これも面白くなってきそうですね。「ハチワンダイバー」もあるし、「3月のライオン」もあるし、なんか最近将棋漫画が多いなぁ〜

この単行本と同時発売で「茶柱倶楽部」という茶道漫画も出してるので、そっちも読んでみたいです。

　　　
「茶柱倶楽部 1」「ZOOKEEPER（1）」「しおんの王（7）」「3月のライオン　5」
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そういや、最近、携帯についている将棋ゲームをついついやってしまいます。でも初級でも勝てない・・・。

　　　
「HG 1/144 GPB-04B ベアッガイ」「インセプション Blu-ray & DVDセット」「池田学画集１」「キマイラの柩—山本タカト画集 」
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関連サイト
イブニング
http://kc.kodansha.co.jp/magazine/index.php/02134
女流棋士
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A5%B3%E6%B5%81%E6%A3%8B%E5%A3%AB_%28%E5%B0%86%E6%A3%8B%29

この記事もどうぞ。
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