緻密で大胆な画風で描く男女の熱く淫らな交わり。駄菓子『純潔の終わる日々・・・』

駄菓子『純潔の終わる日々・・・』
「夜祭の宴会の席で大人たちに将来のことを言われからかわれる幼馴染の翔とことね。翔から渡された誕生日プレゼントが、冗談としてのエロランジェリーだったのだが、家に帰ったことねは、ついそれを着てしまい・・・」
ワニマガジン社-------------ワニマガジンコミックススペシャル------------2012年--------1000円

緻密で大胆な描線で独特の雰囲気を醸し出し、高濃度のエロスを描くエロ漫画家・駄菓子（だがし）氏の初単行本「純潔の終わる日々・・・」が発売になりました。
収録作品は、「二人の碧い時間」「昼さがりの彼女」「リトルロード」「鳥籠屋敷」「今宵めしませ」「こっちを向いて！」「摩天楼に溺れて」「しおかぜ」「覗線の先」「揉みざかり」「覗線の先〜After〜」の11本です。掲載は「快楽天BEAST」。

「二人の碧い時間」は、近所に越してきた大学生に少女が懐いて・・・。可愛らしい女の子にドキドキの童貞大学生と、志望校の大学に通う年上の男に憧れる少女の素敵な初体験を描きます。
「昼さがりの彼女」は、マンションの隣の部屋に住む人妻の魅力に気づいた学生が強引に迫る話。若い男にすべもなく抱かれてしまう美人妻と、年上の女性の体を篭絡する青年。濡れ場では圧力を感じるような濃密な時間が流れます。小僧がこんな美人さんをババア呼ばわりというのも燃えた。
「リトルロード」は、中学時代からプラトニックな交際を続けるカップル。少女の引越しが決まり、ついに一線を超えた関係を結ぶ二人の、優しい想いと若い衝動に溢れる初体験を描きます。
「鳥籠屋敷」は、妻と死別した中年男性が、姪っ子がいる実家に通うようになるのですが、小さい頃から懐いていた少女が、意外なほど強引に迫ってきて・・・。叔父と姪の少し弱目の近親相姦要素（あと、年の差要素）がとてもいい雰囲気を出している作品。これ、実は女の子の方が攻め。台詞とかもなかなか凄い。
「今宵めしませ」は、幼馴染の男の子から誕生日プレゼントを貰ったら、ウケ狙いのエロい紐ランジェリーだったけど、つい帰宅してから着てしまう女の子。あまりのエッチな格好に興奮してオナり出すのですが、そこにちょうど本番のちゃんとしたプレゼントを持ってきた男の子に見られてしまい・・・という話。エロランジェリーがほぼ何も隠してないどころか乳首が突き出るような感じで強調するのが凄くエロい。これで網タイツまで履いてくれるのだから完璧といっていい。二人の関係の気安さと愛情のゆえのラブラブ感と、思わず成功してしまった着エロでの興奮が見事に織り込まれた良作。
「こっちを向いて！」は、生徒会資料室にたむろする男子生徒に仕事を手伝わせるつもりで自宅に呼んだ女の子が、ひょんなことからその男子とエッチしてしまうことに。フェラ描写がエロい。
「摩天楼に溺れて」は、大人の男性と付き合っている水泳部のエースが、彼と濃密なデートをする話。競泳水着を着たままの彼女が、大人に体を貪られる姿がなんともいいですな〜。足を抱え込んで股間を晒す姿が凄い卑猥。これは弄りたくなるよなwww。最後の方でプレイがエスカレートしてるので、これはさらに続きが見てみたいような気も。
「しおかぜ」は、海水浴場に遊びに来たカップル。車を出した見返りとしてオイルマッサージをさせてあげる女の子が、紐パンを外されたことに気づかず走りだしてしまい・・・。後半はシャワー室での密着セックスです。おまけカットでの女の子がボテ腹セックスしてるのも良かった。
「覗線の先」は、可憐で清楚な副会長が、実は学校とか野外で自慰しまくってるのを見てしまった男子生徒が、覗いているうちに我慢できず・・・。この本の中で一番絵が濃い感じの画風。
「揉みざかり」は、進学の都合で一緒に住んでいる少年とその義姉。義姉へのマッサージが日課になっていたけど、寝てしまった義姉の体についイタズラしはじめて・・・。包茎チンポで突いてくるのを、お姉さんが余裕の包容力で受け止める親密なエッチがいい感じでした。
「覗線の先〜After〜」は、描き下ろし作品。「覗線の先」の露出オナニー好き副会長・香坂と彼女を抱くようになった達也が、学校内でガッツリと派手なプレイをしてしまうのですが、そこに世界観がつながっている「こっちを向いて！」の小日向さんがい合わせてしまう話。学校の廊下を這い這いしながら後ろから突かれるプレイに大興奮。

同人誌も全部チェックしてる大好きな作家さんの初単行本ということだったのですが、良作揃いで大満足の一冊となっていました。ほとんど雑誌でもチェックしましたが、こうしてまとめて読むとその独特の作風の良さを再確認できます。カラーが凄いという作家さんはいますが、この作家さんはむしろモノクロでこそ発揮されるのではないかと。表紙絵もそれを分かっててこうしたのではないでしょうか？　愛らしく美しい容貌と魅惑的な肢体が、性愛の悦びを感じ放つ淫らさと情熱を、この画風が見事に表現しているように思えます。
個人的には「摩天楼に溺れて」「今宵めしませ」、そして「昼さがりの彼女」の3つが特にオススメの作品です。

今年の大型新人といえば、「コイナカ」のらんち氏と「ポルノスイッチ」のHisasi氏が挙げられるかと思いますが、私としては一年の最後になってさらに駄菓子氏とイノウエマキト氏の二人が加わったと思っています。なんにせよ、今年は豊作の年でしたね。

　　　
「アナタノモノ」「こんなに優しくされたの」「コイナカー恋膣」「緋色の刻　完全版」
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年末のエロ漫画ラッシュもこれで一段落。でもまだ買っただけで、記事書いてないのが多すぎる。コミケも来るけど、こっちもやってかないとな・・・。

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めがぱん（別冊兄弟拳blog）

ミュゼ（ふかふか天職）

サンタビキニ（桜花乱舞）

新刊表紙　美希（趣味を織り交ぜる日記）

砂時計の悪魔（まるかたblog）

ヤマト2199　新見薫（わんえぃてぃ）

　　
「カノジョは発情中」「淫陵域」「熟妻ハニー」「年上ドルチェ」
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関連サイト
ワニマガジン社
http://www.wani.com/
all over the Place（駄菓子）
http://www.geocities.jp/dagacyo/
快楽天BEAST
http://www.wani.com/13835/
駄菓子の初単行本 「セッ◯スの流れの描写が凄く丁寧でリビドーに溢れてますわ」（アキバblog）
http://blog.livedoor.jp/geek/archives/51376561.html

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