ゲーム世界の中で生きるさまざまな人々と出会い。四本のサブストーリー。川原礫『ソードアート・オンライン』第2巻 アインクラッド

川原礫『ソードアート・オンライン（SWORD ART ONLINE）』第2巻　アインクラッド（Aincrad）
「次世代MMO『ソードアート・オンライン（SAO）』の中で単独で戦い続けることにこだわる剣士・キリト。彼がクリスマスに合わせて出現する特殊なモンスターのクエスト攻略を目指すのは、その時出るアイテムが死者を蘇らせるアイテムだという噂を聞いたからだった。友人のクラインはやめるよう忠告するのだが、彼にはそれに拘る理由があり・・・・」
アスキー・メディアワークス-------電撃文庫-------2009年-------590円-----イラスト/abec

開発者・茅場晶彦のせいで、ファンタジー系次世代MMO『ソードアート・オンライン』のゲームの中に閉じ込められてしまった数千人の人々。そのゲーム内での死が、現実での死に繋がるという恐ろしい状況の中、百階層からなる階層世界「アインクラッド」の攻略、という主目的から少しだけはずれた人々の姿と懊悩を、前作での主人公・キリトとアスナたちを交えて描いていく、待望の第２巻。

１巻を読んだ人はわかるかと思いますが、本筋は終わってますので、こちらでは時系列を少し戻って、各話ごとにヒロインが変わるサブストーリー集となっています。
1話目は13歳の少女の使い魔を蘇らせるために彼女とキリトが一緒に行動する「黒の剣士」、2話目はアスナの友人で鍛冶屋の少女リズベットが、レア素材を求めてキリトと一緒にモンスター退治に出かける「心の温度」、３話目は結婚したキリトとアスナが森で記憶の無い不思議な少女をみつけて彼女とともにはじまりの街へ行く「朝霧の少女」、４話目は紹介文でも書いた蘇りアイテムを求めるキリトの過去話「赤鼻のトナカイ」です。
１巻読み終わった後に、２巻が出ると知って、どうするつもりなのかと思ったけど、やはり前の時点に戻っての挿話となりましたね。どれも一巻では語りきれなかった部分に関してのところがあるので、物語の補足としても読めますし、なにより、どの話も非常に良く出来ていて、サブストーリーとしてはかなり質が高いように思います。
特に、キリトが心に傷を負うことになる過去の出来事が語られる「赤鼻のトナカイ」は良かったですね。アスナの過去についても「朝霧の少女」で少しやりますが、こっちはキリトとアスナのイチャイチャが見れたりするのが美味しい。
それにしても川原礫氏の作品は、どれも質が高くていいですね〜。
次は10月10日に、「アクセル・ワールド」の３巻だそうです。「ソードアートオンライン」の３巻は晩冬とのこと。そのサブタイトルが「フェアリィ・テイル」になってますが、現実世界の話みたいです。目が醒めてからのこと？　どうなるのか楽しみですね〜

　　　
「ソードアート・オンライン〈1〉アインクラッド」「アクセル・ワールド　2　紅の暴風姫」「モンスターハンター3(トライ) クラシックコントローラPRO」
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おちん（ゴロボッツ）

　　
「リネージュ エピソード1 時の歪み」「「ぱんつ」大全」「痛車でいこう!!」
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関連サイト
WORD GEAR（九里史生）
http://wordgear.x0.com/
電撃文庫＆電撃文庫MAGAZINE
http://dengekibunko.dengeki.com/
ソードアート・オンライン２
http://dengekibunko.dengeki.com/new/bunko0908.php#new3

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