忍者ブログ
管理人・マミヅクによる漫画とライトノベルの感想ブログ。昔は毎日更新してましたが最近は月に数回になってしまいました。書評・論評・批評・レビューというより感想・お勧め、という感じになっていきそう。自分の読んだ漫画・ラノベを紹介してくので、ネタが新刊ばかりというわけではありません。むしろ古いものも進んで扱っていきます。前のアメブロでのブログだと記事がエクスポートできないのでこちらへ移転。少年漫画でも少女漫画でも18禁でもBLでもアクションでも恋愛でもSFでも、なんでも扱います。現在買ってる漫画雑誌は『週刊少年マガジン』『アフタヌーン』『X-EROS』『ホットミルク』『ヤングキングOURS』『夢幻転生』『月刊少年エース』『エンジェル倶楽部』『月刊モーニング・ツー』『MCあくしず』『ホットミルク濃いめ』『メガストアα』『快楽天』『ExE』という感じでエロマンガ雑誌が多め。最近、ラノベはかなり少なめ。 リンクフリー。連絡は基本的に不要。ただ、連絡していただけるのであれば嬉しいです。
[3288]  [2862]  [2861]  [2860]  [2858]  [2859]  [2742]  [2857]  [2855]  [3270]  [2874
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

南井大介『ピクシー・ワークス(Pixy-Works)』

南井大介『ピクシー・ワークス(Pixy-Works)』

「第二次世界大戦から90年、環太平洋戦争から十数年の後。笹島明桜高校天文部の3人の才能あふれる問題児たちは、生徒会会計の萩原蓮から部費の使い込みを指摘され、問題としない代わりにこの土地の名家・長隅家の老当主から戦闘機の修理を請け負うことになる。だが、異才の少女たちはこれを嬉しげに受けるのだった・・・」
アスキー・メディアワークス-------------電撃文庫-----------2009年----------590円-------イラスト/バーニア600

環太平洋戦争という大戦を経た近未来の日本を舞台に、少女たちが無人機の戦闘機を修理することになるライトノベルです。「小さな魔女と空飛ぶ狐」の南井大介(みないだいすけ)氏の小説デビュー作品となります。先に「小さな魔女」読んでて、凄くよかったので、こっちも読もうと買っておいたのですが、ちょっと長く積みすぎました。すぐ読まなかったのを後悔した良作でした。イラストは、バーニア600氏。

21世紀半ばくらいの近未来の日本にある進学校・笹島明桜高校。ここの天文部には、天文部としての活動なんかしないでムチャクチャなことばかりやる問題児ばかりが集まっていました。長身で素晴らしいスタイルの持ち主で、快活でボーイッシュな美人・神楽木芹香(かぐらぎせりか)。知識欲の塊のような眼鏡少女だけどきつい性格の美少女・片桐千鶴(かたぎりちづる)。大和撫子な外見のお嬢様なのにメカニックとしての才能を持つ葛城奈緒子(かつらぎなおこ)。こうした才能はあるけど問題児でもある彼女たちですが、場合によっては法に触れるようなことまでやってしまいます。もちろん、有能なので上手いことやってきたわけですが、前にやったロケット打ち上げで部費をちょろまかして使っていたことがバレてしまいます。そのバレた相手は、芹香の幼馴染みで生徒会会計の男子生徒・萩原蓮(はぎわられん)でした。彼はこのことを問題にしないかわりに、とんでもない依頼をしてきます。
なんとそれは、十数年前に起きた環太平洋戦争で使われた無人戦闘機を修理して、飛ばして欲しいという、普通だったら女子高生には無理な話だったのです。でも、規格外の女子高生である天文部の3人はやる気満々で、むしろこれを喜んで請けることになります。生徒会から暴走する三人組の御目付け役として副会長の遠藤由衣も参加し、四人の少女は戦闘機と対面します。
この馬鹿げたことをやってしまおうとしているのは、地元の名家・長隅家の当主で、前の戦争で家族をほとんど亡くしてしまった老人。彼は戦争で破損し、そのまま安置されて忘れ去られていた無人戦闘機ミミヅクを、帝都上空で飛ばし、経済的ダメージを国に与えて復讐しようとしていたのです。
こうして、少女四人は修理をはじめるのですが、メインのAIは破損していて調達不可能ということから、なんと、有人で飛ばそうということになっていきます。しかも、この機体には設計図にはない、とんでもないものがあって・・・

大変面白く読むことができました。破天荒だけど有能な少女たちが、目的のために全力を尽くし、とんでもないことをやってしまおうとするひと夏の物語。快活でテンポの良いストーリーと、青春を突き進む(ちょっと規格外な)少女たちのやいやい騒ぐ姿がとても心地よく、痛快なお話となっています。キャラ的には千鶴が好みです。メインヒロインがいるという感じじゃないけど、やはり実際に飛ぶ芹香がある程度メインなのかな? 蓮とのエピソードもありますしね。蓮はああいうことだったとは思わなかったので、意外であり気にもなります。あと、自衛軍のパイロットの姉御が怖カッコイイ! いいな〜、こういう軍人って。あと、ちょっともったいなかったのは、長隅の爺と孫。長隅翁は最後でどうとも出てこないので消化不良感があったのと、葵さんはもうちょい物語に絡んで欲しかった。というか少女四人に混じって組んずほぐれつして欲しかった(え
ともかく、ヴァルティのことも含めて、キャラが活き活きとしたいい作品でした。話はなんかもっと奥深い世界観がありそうなんで、そこらへん続編とかやってくれないかな〜。(というか、この話一本だけでも非常に完成度が高く、これアニメ化とかしたらいい感じになりそうな話だな〜、と読んでて思ってました。)
「楠木統十郎の災難な日々―ネギは世界を救う」も買ってあるので、次はこれを読んでみようかと思います。

   
「小さな魔女と空飛ぶ狐」「楠木統十郎の災難な日々―ネギは世界を救う」「楠木統十郎の災難な日々 2 史上最悪のバカンス」「ほうかごのロケッティア」
---------------------------------------------------------

「あの花」コミカライズ開始記念、SQ5月号購入で特典配布

【速報】TVアニメ『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』の第2期製作が決定!

チラシに「和紙のルーツは韓紙」 百貨店側が「根拠なし」と謝罪

死刑制度廃止せず 首相「凶悪犯罪に鑑み」
廃止しちゃだめだろ

イランの忍術愛好家を「暗殺者」…報道活動禁止

   
「バベル」「オズのダイヤ使い」「シャロン―死者は神を語らない」「幸福論」
---------------------------------------------------------
関連サイト
電撃文庫&電撃文庫MAGAZINE
http://dengekibunko.dengeki.com/
少女騎士団と大槍葦人のBLOG(大槍葦人)
http://www.oyariashito.jp/

この記事もどうぞ。
天才少女の兵器開発に協力することになったエースパイロットは・・・。南井大介『小さな魔女と空飛ぶ狐』
http://mamiduku.blog.shinobi.jp/Entry/2166/
危険な時ほどワクワクするアブナイ女の子が飛行機を自在に操る! 高田裕三『CAPTAINアリス』第1巻から5巻
http://mamiduku.blog.shinobi.jp/Entry/2688/
「空の果て」を目指し、空飛ぶ島イスラのあてどない旅がはじまる。犬村小六『とある飛空士への恋歌』
http://mamiduku.blog.shinobi.jp/Entry/1079/
「空の果て」を目指し、空飛ぶ島イスラのあてどない旅がはじまる。犬村小六『とある飛空士への恋歌』
http://mamiduku.blog.shinobi.jp/Entry/1079/
想いを乗せて飛ぶ。約束を果たすために・・・。新海誠『雲のむこう、約束の場所 -The place promised in our early days-』
http://mamiduku.blog.shinobi.jp/Entry/1361/


PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
カレンダー
03 2024/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30
ブログ内検索
カテゴリー
カウンター
Twitter / タイムライン
マミヅク@mamiduku https://twitter.com/mamiduku
だいたい家からつぶやいています。 自分のつぶやきは少なめ、RTは多め。
最新コメント
[04/25 RobertDom]
[04/24 cnsl840]
[04/23 RobertDom]
[04/19 RobertDom]
[04/16 RobertDom]
プロフィール
HN:
マミヅク
性別:
男性
自己紹介:
昔から漫画大好きでライトノベルもよく読みました。現在も毎日、何かしら読みまくってます。部屋は六畳間に本棚四つな上に、床が見えないという酷い状態になるくらい漫画まみれでラノベづくしです。
バーコード
アクセス解析
最新トラックバック
メールフォーム
ご意見ご感想ご連絡など、管理人マミヅク宛のメールはこちらからお願いします。
忍者ブログ [PR]