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管理人・マミヅクによる漫画とライトノベルの感想ブログ。昔は毎日更新してましたが最近は月に数回になってしまいました。書評・論評・批評・レビューというより感想・お勧め、という感じになっていきそう。自分の読んだ漫画・ラノベを紹介してくので、ネタが新刊ばかりというわけではありません。むしろ古いものも進んで扱っていきます。前のアメブロでのブログだと記事がエクスポートできないのでこちらへ移転。少年漫画でも少女漫画でも18禁でもBLでもアクションでも恋愛でもSFでも、なんでも扱います。現在買ってる漫画雑誌は『週刊少年マガジン』『アフタヌーン』『X-EROS』『ホットミルク』『ヤングキングOURS』『夢幻転生』『月刊少年エース』『エンジェル倶楽部』『月刊モーニング・ツー』『MCあくしず』『ホットミルク濃いめ』『メガストアα』『快楽天』『ExE』という感じでエロマンガ雑誌が多め。最近、ラノベはかなり少なめ。 リンクフリー。連絡は基本的に不要。ただ、連絡していただけるのであれば嬉しいです。
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『円環少女』の最新刊が出ましたよ、超絶魔法戦闘小説の第5巻。4巻「よるべなき鉄槌」の続きです。表紙は十崎京香と鴉木メイゼルですよ。

円環少女サークリットガール05_長谷敏司

長谷敏司『円環少女(サークリット・ガール)』第5巻 魔導師たちの迷宮

「米軍基地から神聖騎士団の核爆弾を奪取したワイゼマン狩猟魔導師中隊を追う公館。しかし、巨大な地下世界へと逃れた彼らを追うことは至難の技だった。さらには機動力に勝るワイゼマン側は、警察官僚を狙撃によって殺害し、状況を緊張させる。核テロが迫る中、武原仁(たけはらじん)は鴉木(あぎ)メイゼルを連れ、狙撃手を追跡しようとするが、その前に公館の専任係官・殺たちのまとめ役、十崎京香を狙撃されそうになってしまうのだった。その頃、王子護(おうじもり)ハウゼンによって捕らえられてしまった神和瑞希(かんなぎみずき)と倉本きずなは、地下にある巨大な空間で暮らす人々を知るのだった・・・」
角川書店----角川スニーカー文庫---2007年---552円---イラスト/深遊

・・・・よ、読みやすくなってる!!!
いや、なんかこの五巻って、文章が読みやすくなってるんですよ。今までのあの読み難さは、作者ご本人も気にしてたのか、意図的に書き方を変えたようですね。しかし、なんでしょう。読みやすくなったのは良いことですが、あの読みにくさ・クセの強さが無くなったのが少し寂しい。アレはアレで味があったと思ってますので。

「君があらわれたということは、裁きの日は間近だからデスよ」

前巻でテロリスト・国城田義一に協力し、神聖騎士団から核爆弾を奪取したワイズマン狩猟魔導師中隊。彼らを組織したのはワイズマン警備調査会社の王子護ハウゼン(元専任係官)ですから、公館の手の内は分かっているので、なかなかしっぽを摑ませません。
特殊弾「魔法使いの弾丸(ウィザード・ブレッド)」を備えた銃器を使うことで魔法の力の未熟さを補う中隊は、魔法が無効化されてしまう地球の人々に対して有効に戦う手段になり、さらには魔法使いたちにも効果的です。核テロと「魔法使いの弾丸」で刻印魔導師たちにアピールしようとしてるかに見えるワイズマン警備調査会社ですが、しかし、王子護ハウゼンの狙いはさらに他にあるようです。
中隊のメンバー・金髪の黒人少女・アナスタシア・タバタは、警察官僚を殺し、京香をも狙撃の対象としようとします。武原仁は鴉木メイゼルを連れて狙撃手を探し、ライフル同士による対決をするも、取り逃がします。
王子護ハウゼンによって敗れ捕まった「魔獣使い」神和瑞希と再演大系の倉本きずなは、武蔵野の地下に広がる地下迷宮のような世界の中に、かつて第二次世界大戦前に大量に連れて来られた刻印魔導師の末裔たちが住む居住区があるのを知ります。
さらに神聖騎士団を追放された神音大系の聖騎士エレオノール・ナガンも、舞花の蛍火にさそわれてその居住区に足を踏み入れることになります。
だが、公館はその地下世界の住民たちをまとめて抹殺することに決定するのですが・・・

「鴉木さんに人生墜落させられるその人がかわいそうです!」

今回はサドっ娘小学生にして円環大系の魔導師メイゼルの出番は少なめ。彼女が魔法で戦うところは無いのですが、代わって専任係官たち、八咬誠志郎(やがみせいしろう)や「茨姫」オルガ・ゼーマン、鬼火の東郷永光(とうごうながみつ)が活躍。あと十崎京香も結構出ます。メイゼルの同級生・寒川紀子(さむかわのりこ)は、話そのものとの絡みは薄いものの、仁の靴下を握りしめながらメイゼルの写真を使ったプレイであたふたしてます。ずっと地下に捕われたままのきずなと瑞希はこんな事態だというのに緊張感の無い会話したりして、なんだかどんどん変な方向に。仁の「いやらしい目」を警戒するようきずなに言う瑞希。帰った後、仁とどうなることやら。
聖痕大系の魔術師であるオルガ・ゼーマンの戦い方が、これまた気が狂った感じに壮絶です。自分を傷つけながらそれを魔力にしていくという。「学校」と呼ばれる刻印魔導師たちの収容所の反乱は彼女一人で制圧してしまいます。
あと八咬も魔導師と戦うのですが、まだまだ詳細は不明。けど相当強いらしい。

「この国は、なんてぇ国になっちまったんだ」

中年テロリストの国城田義一がこの話の中である意味一番まともなんですが、一番まともで一番疎外されているキャラとなってます。学生運動から国外逃亡(ハウゼンが手引き)、世界各地でのテロ活動支援を経て、湾岸・イラク戦争の中自衛隊が中東に来たことで、帰国を決意。核爆弾という国を殺す弾丸をもってして、自分の怒りを遂行するだけでなくそれを過去と隔絶した世界となった日本の人間に向けて問うことに。

「怒りこそ世界を照らす太陽だ」

国城田の罠にはまって重傷を負ってしまうメイゼル。彼女を助けるために仁は公館をも裏切ることになるのですが、その後の話は次巻にて。
たぶん次は秋頃? あとがきによると、『ザ・スニーカー』に短期連載で『円環少女』が連載されるようです。その頃に6巻も出るとか。

   
「円環少女 第1巻」「ウルトラQ―dark fantasy」「鋼殻のレギオス 1」「天になき星々の群れ―フリーダの世界」
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今日はほんといい天気でした。ちょっとだけ外に出たけど、いたたまれなくなって逃げ帰りましたが。

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参照サイト
角川スニーカー文庫
http://www.kadokawa.co.jp/bunko/bk_search.php?select=series&series=16
DE BREVITATE VITAE
http://www7.plala.or.jp/para_shift/
TEA TIME
http://www.k3.dion.ne.jp/%7Eteezeit/
Magician's eye
http://www2.ttcn.ne.jp/~good.live/

この記事もどうぞ
死んだはずの人間が繰返し殺されるマンションの謎。奈須きのこ原作『劇場版 空の境界 第五章 矛盾螺旋』
http://mamiduku.blog.shinobi.jp/Entry/821/
核爆弾を巡る地下での戦いの決着。長谷敏司『円環少女サークリットガール』第6巻 太陽がくだけるとき
http://mamiduku.blog.shinobi.jp/Entry/468/
長谷敏司『円環少女(サークリットガール)4 よるべなき鉄槌』。甘咬みされているような、それでいて傷口をえぐられているような。全編通して感傷主義!
http://mamiduku.blog.shinobi.jp/Entry/966/

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