漫画単行本の装幀デザインなどを大特集。デザイン誌『idea（アイデア）』334号（2009年５月号）

『idea（アイデア）』334号（2009年５月号）
漫画・アニメ・ライトノベル文化のデザイン<前編>
祖父江慎、羽良多平吉、井上則人、南伸坊、よつばスタジオ、伸童舎、神宮司訓之、ボラーレ Veia、セキネシンイチ制作室、ベイブリッジ・スタジオ、マッハ55号、コードデザインスタジオ、名和田耕平、ほか
特別企画：よつばスタジオの仕事
別冊付録コミック：祖父江慎「ちはやぶる御玉杓子」
誠文堂新光社---------2009年---------3500円

グラフィックデザインについての雑誌として知られる「idea（アイデア）」が、特大号として漫画・アニメ・ラノベというオタク・サブカル産業における斬新で魅力的なデザインの研磨・発展を紹介する特集を組んでいます。いやー、もうこの手のものから離れて随分経つので「idea」も久々に買いましたよ。この前、どっかのサイトでこれが紹介されてたので気になって買ってみました。

漫画の装幀デザインを中心に紹介していて、それらを手がけてきた有名なデザイナーさんたちへのインタビューも載せています。たくさんの図版・写真も載ってて、「ああ、確かにこの表紙は印象的だったなぁ」とか、今でも見た時のことを思い出したりします。どの人がどれをやったのかとか解ると、「これもあの人がやったのか」とか知って、確かにデザインに共通点があったりするのを発見できます。
冒頭の方に「よつばと！」のデザインなどで知られるよつばスタジオの仕事の記事が20ページくらいあって、巧みなデザインが再確認できます。いやー、よく考えてるし、ほんとセンスいいですよね〜。短いですが社長の里見英樹氏へのインタビューもあり、これがまた興味深い話がいっぱいでヒネた発言とかも面白いし、読み応えのある記事になってます。
しかし、よつばスタジオみたいな統合的かつ能動的なデザイン展開というやり方は、今、プロダクションIGや、角川GHDがやろうとしているようなことと近いのかもしれないですね。一貫性と自由度は統合性と比例する。旧弊の多い出版業界ですが、コンテンツ産業として構造的に洗練されていかないと、このままではあまりにも勿体ないことが多いですからね。

ちなみに「よつばと！」の表紙デザインでは５巻が好きですよ。あの「待ちきれない」感が凄く出てるのがいい。裏表紙なら2巻か7巻かな〜

この号は<前編>となっているので、<後編>（次号？）ではライトノベルとかアニメが中心になるのかもしれません。ラノベの表紙の話とか知りたいですね。


「MdN（エムディーエヌ）」「創（つくる）」
「WACOM Intuos4」は貞本義行氏も使ってるそうです。
---------------------------------------------------------

ダンジョンズ＆ドラゴンズの作者デイビッド・ランス・アーンソン氏、死去

いやーやよいおりは本当にいいものですね。 （発光ダイオードplus）

top絵更新　スキマ（bo226）


「以下略」「pixivイラスト完全ガイド フリーソフト徹底活用!」「まんがの作り方」
---------------------------------------------------------
関連サイト
idea-mag.com
http://www.idea-mag.com/
よつばスタジオホームページ
http://yotuba.com/

この記事もどうぞ。
りっぱなまんがだ。くにがつくったにちがいない。　あずまきよひこ『よつばと！』第６巻
http://mamiduku.blog.shinobi.jp/Entry/993/
少女の魅力がいっぱいっ！　たかみち氏の二冊目の画集。『LO画集　TAKAMICHI LOVE WORKS』
http://mamiduku.blog.shinobi.jp/Entry/618/
仲良し３人娘の楽しく甘酸っぱい青春学園生活！　長月みそか『HR（ほ～むる～む）』全２巻
http://mamiduku.blog.shinobi.jp/Entry/1205/