テーマを決めて描かれる極上絵師たちの饗宴が見られる漫画雑誌創刊！ エンターブレイン『amaro（アマーロ）』vol.01（創刊号）

『amaro（アマーロ）』vol.01
表紙・本庄雷太
カラーイラスト・きんく、カスガソウイチ、すめらぎ琥珀、小梅けいと、加茂、島風、あづま煉、みずのもと
カラーコミック・とろしお
乃花タツ「パノララ」
井ノ本リカ子「してんA」
BENNY'S「してんB」
杏仁「ハツコイ」
きすぎ「amaro anthology 扉イラスト」
水瀬るるう「はじめてのお泊まり」
馬鈴薯「はじめての禁煙」
しーらかんす「はじめての幽体離脱　あなたが傍に」
あわ箱「はじめての腐女子」
歌麿「はじめての看病　柚子と蜜柑」
渡まかな「はじめての恋　虹と桜と　染める初春」
R-noise「はじめてのアルバイト　午後のファミレス」
みずのもと「はじめてのライバル」
山田いぶき「ミミック」第1話
clover「Gift Bringer」
真田鈴「If...その4　もしも　きっと　たぶん」
エンターブレイン---------------2011年---------------------900円

エンターブレインから「Fellows!」に近い感じの新漫画雑誌が創刊になりました。「amaro」とはイタリア語で「苦い」、もしくは薬草を入れた食後酒のこと。「「萌え」や「美少女」が大好きでゲームや同人誌にも興味がある……でも少し落ち着いた作品を読みたい」という人たちをターゲットにした雑誌で、作家さんもそれに見合った実力者が揃っています。表紙絵は絶対少女の本庄雷太（RAITA）氏。

毎回、テーマが出されて、それに沿っていくつかの作品が描かれるようです。
今回はカラーイラストでは「キス」のイラストが、「amaro anthology」では「はじめての〜」というテーマで、短編が掲載されています。
とろしお氏の「キス」は、巻頭カラーの4ページ漫画。
乃花タツ氏の「パノラマ」は、なぜか空き地みたいなところでドラム缶ひとつの中で暮らしているという女の子のもとに相談しにくる話。
井ノ本リカ子氏の「してんA」は、とあるカフェに立ち寄った女の子二人のキャッキャウフフ。そしてこれは、BENNY'S氏の「してんB」と繋がっている話で、こちらではそのカフェの店員さんたちの「視点」で語られることになります。
杏仁氏の「ハツコイ」は、同級生と上手く付き合えないでいる真面目な女の子が、本屋で万引きしようとしたところ、その本の著者と出会って・・・という話。
で、ここからがテーマごとに描かれる作品で、「amaro anthology」となっています。巻中カラー口絵が挟んであって、イラストはきすぎ氏。
水瀬るるう氏の「はじめてのお泊まり」は、ぱっとしない会社員の男性が、気になる同僚を部屋に招くことになってしまう話。
馬鈴薯氏の「はじめての禁煙」は、彼氏が口臭を臭いと感じていたと知り、禁煙することにした女の子の話。禁煙しながらイチャイチャという組み合わせが意外にいいと思った。
しーらかんす氏の「はじめての幽体離脱　あなたが傍に」は、道端で犬にぶつかって幽体離脱してしまった女の子が、自分のことが見えるという同級生と親しくなっていく話。
下劣極まる「浪漫三重奏」で衝撃デビューした、あわ箱氏も参加。「はじめての腐女子」はヤンキー娘として知られる女の子が、ある時教室に置いてあったBL雑誌を読んでときめいてしまい、悪の道へと引きずり込まれるという話。
歌麿氏の「はじめての看病　柚子と蜜柑」は、病気で寝込んでる幼馴染みのもとに看病しにやってきた女の子が、不器用過ぎて大変なことになる話。
渡まかな氏の「はじめての恋　虹と桜と　染める初春」は、祖父の家にやってきた少年が、縁側から落ちてタイムスリップしてしまう話。タイムスリップものの定番パターンを使いつつ、いい話として上手くまとめてます。
R-noise氏の「はじめてのアルバイト　午後のファミレス」は、途中でキャラクターの視点が変わるのですが、パタパタと展開する中でちゃんと話を締めてていい感じの作品でした。この作家さんの別の作品も読んでみたいですね。
みずのもと氏の「はじめてのライバル」は、片方の女の子にライバル視された二人の女の子の話だったんですが、最後になってそういうことかと分かるようになってる。
山田いぶき氏の「ミミック」は、超お嬢様だと思ってた女の子が、実は山の中で暮らしている、という話。これは連載作品のようです。あ、ちなみに「パノララ」や「してん」も続くようです。
clover氏の「Gift Bringer」は、クリスマスの夜にとある女性の部屋に金髪の小さな子がやってきて、願いを叶えてあげると言われるのですが・・・。マイナーなドイツのクリスマスの風習をネタにしつつ、ハートフルで読後感の非常に良い話に仕上げています。同人誌ではあんなにもハードでゾクっとするような作品描いてる方なのに・・・・。たしかに同人でも心理描写の上手さは感じていましたが、こういうのも描けるとは凄いですね。
そして、「アマガミ　Various Artists」番外編、ということで何故か「アマガミ」のアンソロジー漫画がこれに載ってます。真田鈴氏の「If...その4　もしも　きっと　たぶん」で、ひびきとはるかが、二人で温泉旅行にやってくる、という話です。
これ、雑誌としては「Fellows!」でたまに出す特集アンソロジーみたいなやつを雑誌にしたと考えればいいのかな？　「Fellows!」をより女の子だらけにしたというか、「楽園-ルパラディ-」に近いというか、そんな感じの雑誌で、全体的な質は高く、女の子の可愛さは抜群ですよ。
発行ペースは季刊なのか、次の号は夏発売とのこと。次のテーマは「男装女子」だそうです！　wktk

　　　
「Fellows! 2011-JUNE volume 17」「Swimsuits Fellows! 2009」「戦場のヴァルキュリア Development Artworks」「ホーロロギオン 3」
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そういや、「涼宮ハルヒ」の新刊「涼宮ハルヒの驚愕」が本当に売っててビックリした。
　
「涼宮ハルヒの驚愕（前）」「涼宮ハルヒの驚愕（後）」
とらのあなでは前後パック売りで、凄い量平台に積んでた。
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関連サイト
amaro公式
http://comic-amaro.com/

この記事もどうぞ。
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