管理人・マミヅクによる漫画とライトノベルの感想ブログ。昔は毎日更新してましたが最近は月に数回になってしまいました。書評・論評・批評・レビューというより感想・お勧め、という感じになっていきそう。自分の読んだ漫画・ラノベを紹介してくので、ネタが新刊ばかりというわけではありません。むしろ古いものも進んで扱っていきます。前のアメブロでのブログだと記事がエクスポートできないのでこちらへ移転。少年漫画でも少女漫画でも18禁でもBLでもアクションでも恋愛でもSFでも、なんでも扱います。現在買ってる漫画雑誌は『週刊少年マガジン』『アフタヌーン』『X-EROS』『ホットミルク』『ヤングキングOURS』『夢幻転生』『月刊少年エース』『エンジェル倶楽部』『月刊モーニング・ツー』『MCあくしず』『ホットミルク濃いめ』『メガストアα』『快楽天』『ExE』という感じでエロマンガ雑誌が多め。最近、ラノベはかなり少なめ。
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志村貴子『放浪息子』第15巻
「高校生から大人へと着実に近づいていっているにとりんこと二鳥修一。体は男として変化していってしまうが、女の子になりたいという気持ちを失わないままでいる修一は、これまでの体験を小説に書こうとして・・・」
エンターブレイン-------ビームコミックス-------2013年------620円
女の子に憧れる少年の悲喜こもごもを描く漫画「放浪息子」の最終巻です。作者は志村貴子氏。
というわけで、とうとう最終巻。そうか、十年もやってたのか。長かったけど、それだけの時間をかけて彼らの心と体のありようを描くという、まさににとりんたち少年少女の成長をそのまんま体感したようなものだったのか。
もうここまで来ると感無量といった気持ちで涙が出てくるくらいなんですが、この最終巻では登場人物たちもみんな泣きまくってますね。切なくも幸福な、想いのこもった涙・・・。
最後のこの終わり方も凄く良かったと思います。特にあんなちゃん! この子、私のお気に入りのキャラでしたが、もう最後なんか「天使か!?」ってくらいでしたよ。
あと、表紙を見ても分かる通り、この作品は二鳥修一がヒロインの物語というだけではなく、修一と高槻くんのダブルヒロインの物語であったのだということで、高槻くんのこのエンディングも良かったと思います。物語全体の途中で修一と高槻くんのあべこべカップルエンドなのかなー、と思ってた時もあるんですが、やはりそういうつじつま合わせ的なのは違うとも感じたので、この形で良かった。
性アイデンティティに悩む少年少女の物語であり、心惹かれる気持ちを描く恋物語でもあり、あやふやな子供たちのビルドゥングスロマンでもあった、本当に素晴らしい物語でしたね。心がキューっとなって苦しいけれども嬉しい気持ちになる、そんな作品を読ませていただき、ありがとうございました。この作品に出てきたキャラクターたちのその後の幸せを祈らずにいられません。
あ、ちなみに、第17回文化庁メディア芸術祭の審査委員会推薦作品に選ばれたそうです。これ、結果っていつ出んでしたっけ。
「青い花(8)(完)」「放浪息子 6 [Blu-ray]」「ぼくらのへんたい 3」「トランススイッチ 2013 winter」
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「少年王女 1」「白の団と黒い王子 上」「セトウツミ 1」「コミケ Plus(プラス) Vol.1」
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関連サイト
青色吐息
http://takakoshimura.hacca.jp
志村貴子 (takakoshimura) on Twitter
https://twitter.com/takakoshimura
空間コミックビーム
http://www.kanshin.jp/comic-beam/
この記事もどうぞ。
落ち着いた雰囲気で語られる静かな想いの短編集。志村貴子『ぼくは、おんなのこ』
http://mamiduku.blog.shinobi.jp/Entry/2323/
アニメ化が決定した女装少年迷走漫画。志村貴子『放浪息子』第10巻。この巻はマコちゃんがいいぞ。
http://mamiduku.blog.shinobi.jp/Entry/1997/
悩みつつもやっぱり辞められない。堂々と女装宣言です。志村貴子『放浪息子』第8巻
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小学生の性に対する違和感を描く良作。志村貴子『放浪息子』第1巻
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舞台「鹿鳴館」を演じるあきらたちの熱演。志村貴子『青い花 sweet blue flower』第5巻
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いつ死ぬとも知れないマキオの願いを受け入れるヒナは・・・。小池田マヤ『CGH!(Cactus, Go to Heaven!)』第5巻(完結)
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可愛い(男の)子には女装をさせろ、とは昔の人もよく言ったもので(ry 。塩野干支郎次『ブロッケンブラッド』第3巻
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超豪華作家陣による猫愛溢れるエッセイ漫画本。白泉社『めろねこ 猫まんがアンソロジー』
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やたらかまってくる魔女が少年の日常を可愛くおかしくかきまわす。志村貴子『志村貴子作品集 かわいい悪魔』
http://mamiduku.blog.shinobi.jp/Entry/2177/
いつの間にかパラレルワールドに迷いこんだ中学生姉弟の彷徨と戸惑い。志村貴子&藤野千夜『ルート225』
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少年少女がウダウダ・グダグダするだけで何が起こるでもない面白い漫画。志村貴子『敷居の住人』全7巻
http://mamiduku.blog.shinobi.jp/Entry/1311/
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