漫画まみれラノベづくし友達がいない者同士が集まり友達を作るための部活をはじめたのだが・・・。平坂読『僕は友達が少ない』第１巻から３巻まで

漫画まみれラノベづくし

管理人・マミヅクによる漫画とライトノベルの感想ブログ。昔は毎日更新してましたが最近は月に数回になってしまいました。書評・論評・批評・レビューというより感想・お勧め、という感じになっていきそう。自分の読んだ漫画・ラノベを紹介してくので、ネタが新刊ばかりというわけではありません。むしろ古いものも進んで扱っていきます。前のアメブロでのブログだと記事がエクスポートできないのでこちらへ移転。少年漫画でも少女漫画でも18禁でもBLでもアクションでも恋愛でもSFでも、なんでも扱います。現在買ってる漫画雑誌は『週刊少年マガジン』『アフタヌーン』『X-EROS』『ホットミルク』『ヤングキングOURS』『夢幻転生』『月刊少年エース』『エンジェル倶楽部』『月刊モーニング・ツー』『MCあくしず』『ホットミルク濃いめ』『メガストアα』『快楽天』『ExE』という感じでエロマンガ雑誌が多め。最近、ラノベはかなり少なめ。リンクフリー。連絡は基本的に不要。ただ、連絡していただけるのであれば嬉しいです。

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2024/04/26 (Fri)

友達がいない者同士が集まり友達を作るための部活をはじめたのだが・・・。平坂読『僕は友達が少ない』第１巻から３巻まで

平坂読『僕は友達が少ない』
「怖い外見のせいで友達がいない転校生・羽瀬川小鷹（はせがわこだか）は、ある日、放課後の教室でエア友達と会話をするクラスメイト・三日月夜空（みかづきよぞら）を見てしまう。互いに気まづい雰囲気となってしまうが、翌日彼女は小鷹に一緒に部活を作ることを宣言する。友達を作るための部活・隣人部。そこには友達がいない残念な人ばかりが集まってきて・・・」
メディアファクトリー--------MF文庫----------2009年-----------580円--------イラスト/ブリキ

アニメが絶賛放映中の人気ライトノベル『僕は友達が少ない』をとりあえず３巻まで読んで見ました。作者は「ホーンテッド！」「ねくろま」「ラノベ部」の平坂読（ひらさかよみ）氏。イラストはブリキ氏。

話の内容は、顔が怖くて友達ができない高校二年生の男の子・羽瀬川小鷹が、かつて住んでいた土地に戻ってきて、聖クロニカ学園という学校に転入して一ヶ月経ってからはじまります。
小鷹は、母親がイギリス人でハーフなのですが、中途半端に外人要素が入ってるため、なんとなくヤンキーに見えてしまい、誤解され続けてきましたが、やはりこの学校でも友達はできません。
そんな寂しい悩みを抱える彼が、ある日の放課後、教室で見てしまったのは、誰もいないところに向かって楽しそうに話しかけるクラスメイト・三日月夜空の姿でした。彼女はクラスでいつもひとりで不機嫌にしている美少女でしたが、なんと、実は彼女も友達がいない子で、空想の友達「エア友達」の「ともちゃん」との会話を楽しんでいたのです。
そんなわけで、友達がいない同士通じるものがあり、少し話すのですが、その中で部活に入って友達を作ることを提案されひらめいた夜空が、翌日に部活を作ると言いだします。しかも、小鷹を巻き込んで・・・・
こうして、友達を作るための部活「隣人部」がはじまるのですが、こんな部活に集まってくるのは、学園長の娘でハーフなため金髪碧眼の爆乳美少女だけど性格に問題があって友達のいない柏崎星奈（かしわざきせな）、美少女と見紛うばかりの美少年だけど可愛すぎて友達ができない楠幸村（くすのきゆきむら）、天才発明家だが普通のクラスに出ないで保健室登校ならぬ理科室登校をしている志熊理科（しぐまりか）、飛び級してる10歳児で学園のシスターでもある高山マリア、そして小鷹の妹で邪気眼持ちのオタク少女・羽瀬川小鳩（はせがわこばと）、といった一癖も二癖もある友達のいない人間ばかりなのです。
これは、そんな人たちばかりで集まって、なんとか友達を作ろうと部活動をやっていく様子を描く作品です。

平坂読『僕は友達が少ない』第2巻

平坂読『僕は友達が少ない』第２巻
メディアファクトリー--------MF文庫----------2009年-----------580円--------イラスト/ブリキ

これ、はじめは人気あるの知らなくて、アニメ化の話が出る前から同人誌が多くなってきたことで気になりはじめたのですが、確かにこれは面白いです。人気出るのもわかります。そして賛否両論になるのも。
読んでみて感じたのは、ここ最近のライトノベルのひとつの完成形であり集大成だなー、ということでしょうか。集大成だというのは、既存の人気ライトノベルの要素が諸々詰まっていること。あえて言えば「涼宮ハルヒ」シリーズ、「とらドラ」「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」「バカとテストと召喚獣」あたりでしょうか。そして完成形だというのは、これがライトノベルに「根本的に」必要なものをすべて備えていること。つまり抽出・再構築された作品で、その的確さと編集の見事さを嫌味なくやってみせたところが凄いのかと。「ラノベ部」という作品書いてるだけはあります。
考えすぎかもしれませんが、これは停滞した「涼宮ハルヒ」に代わるライトノベルの一大ムーブメントを担いうる作品かと思います。ちゃんと話進むし、読みやすいし。特にオタク的人気はさらに集めていきそうな。方法は違うけど「げんしけん」の面白さに通じる感じがします（？）。

あと、挿絵のブリキ氏の絵が最高ですよね。ほんとどのキャラも可愛い！（幸村含む

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