石川雅之や高橋ツトムの新連載が掲載。講談社から新雑誌創刊！ 『good!アフタヌーン』初号

『good!アフタヌーン』初号
表紙・巻頭カラー・石川雅之「純潔のマリア」
高橋ツトム「地雷震 diablo」
藤島康介「パラダイスレジデンス」
ハグキ「くりーくん」
太田モアレ「鉄風」
麻生みこと「路地恋花」
本田透＆銅☆萬福「ヒレフシ」
吉田基巳「夏の前日」
野中英次「赤い空白い海」
久保保久「出張版よんでますよ、アザゼルさん。」
香月日輪＆みもり「地獄堂霊界通信」
板羽皆「３センチメンタル」
うみたまこ「いまドキッ♡」
木村紺「巨娘」
虎哉孝征「カラミティヘッド」
都筑和彦「やまとものがたり」
若宮弘明「蹴球少女」
平井清＆篠崎司「このねこばなし」
沙村広明「ハルシオン・ランチ」
千田有紀＆カラスヤサトシ「喪男の社会学入門」
付録・「純潔のマリア」マリアのフィギュア付き。
講談社------2008年-----680円

講談社が「アフタヌーン」の増刊という形で創刊した新漫画雑誌「good!アフタヌーン（グッドアフタヌーン）」が、なぜか少し早く売られていたので、買ってきました。
アフタヌーン系を中心に実力のある作家さんが揃った雑誌となりそうです。初号には石川雅之氏の新連載のキャラ、魔女マリアのフィギュアがおまけとして付いてます。
漫画雑誌は潰れるばかり、かと思いきや、この前の『フェローズ』もそうですが、新しいのがいろいろ出てきますね。

この雑誌の看板漫画と位置づけられたのが、「もやしもん」の石川雅之氏がはじめる新作「純潔のマリア」です。中世のフランスの騒乱の中で、魔女マリアがサキュバスを使って戦争を左右しちゃうようなことをしてしまいます。でもこの娘、処女です。
注目なのは、高橋ツトム氏の「地雷震」が復活。両目を失った飯田響也が目を手に入れて話が展開していくようです。しかも、いきなりデカい話みたいです。これも看板漫画となりそうですね。く〜、懐かしいなぁ。久々に１巻から読みたくなりましたよ。
藤島康介氏の「パラダイスレジデンス」は小学生の寮母がいる、橘花学園の学生寮が舞台みたいです。今回8ページしかなかったけど、毎回こーゆーショートのやつなのかな？
四季賞出身の新人、太田モアレ氏の初連載となる「鉄風」は、背が高く運動に秀でていて他人を見下すような、くすぶり続けている少女が総合格闘技をやりはじめる漫画（？）。これが凄くいいです。期待値高いですよ。
「路地恋花」は、「天然素材でいこう」の麻生みこと氏の新連載。作風は相変わらずで、きっついメンタル面をソフトな雰囲気と画風できめ細やかに処理していきます。いつも思うんですが、相手が何を考えてるか気にする心の弱い人はあまり近寄らない方がいいタイプなんじゃないかと。なんというか、遠目ではいいけど、あまり前に立ちたくない人？　漫画は面白いんで、ほぼ全部読んでますが！　今回は、自費出版、しかも手作り一冊本の世界。うーん、やっぱ面白い。
「電車男」の本田透氏が原作の「ヒレフシ」。作画は四季賞出身の銅☆萬福氏。なかなか面白いけど、どうしたいのかは謎。話題の人だからちょっと期待しすぎたか。ブ男が変な女に肉体改造されてイケメンになり、借金を返していくことに。
吉田基巳氏は「夏の前日」という芸大生の恋の話。この人の作品は、女性に独特の雰囲気・色っぽさやかわいらしさ、華やかさがあって好きです。あー、そういいつつ、そういや「恋風」は全部読んでなかったなぁ。
野中英次氏も描いてます。「赤い空÷白い海」。この「÷」は読まないのでしょうか？　内容は不思議な現象・状況といつもながらのギャグ。超笑いました。特に一話目。
原作は香月日輪氏の「地獄堂霊界通信」を、「ひぐらしのなく頃に」の宵越し編をコミカライズしたみもり氏が作画を担当。わんぱくな少年たちが霊能・超常の世界に足を踏み入れていきます。いきなり76ページと気合い入ってますよ。
四季賞出身のうみたまこ氏の「いまドキッ♡」は、今、流行の腐女子ものと女装ものを合わせたような内容の（展開が）ソフトエロコメって感じの作品。
木村紺氏の「巨娘」は、アフタヌーン本誌からこっちに移ってきました。今回の話は、草野球。もう、ジョーさんがいるから人死に出るかと思ったら大丈夫でした。（野球の話か？
「終戦のローレライ」の漫画化をやってた虎哉孝征氏の期待の新連載「カラミティヘッド」は、近未来の北アイルランドが舞台。英連邦からの独立が迫る中、考古学好きの女刑事が事件に巻き込まれていきます。これも私好みの良さげな作品です。続きが早くみたいです。
「たんぽ」でやり過ぎた若宮弘明氏がはじめるのはサッカー漫画の「蹴球少女」。入部したら女の子しかいなかったというような話なんですが、どうもエロがメインというばかりでもなさそうな感じです。本当にサッカーするのか？　あの若宮弘明が？　あと、やっぱ女の子かわいいな。
篠崎司氏の「このねこばなし」は、平井清氏という原作者と組んで作った話。
沙村広明氏の「ハルシオン・ランチ」はまさかのギャグSF。なにもかも失った男が河原で出会った少女は・・・みたいな話。ゲロシーンが微妙にしつこいのは作者の趣味か？
吾妻ひでお、福満しげゆきと並ぶ三大駄目人間漫画家のカラスヤサトシ氏が、社会学者の千田有紀氏と対談するという「喪男の社会学入門」。この人、こんな芸風もあったのか、というのもありましたが、話の内容も非常に面白かったです。初回はワーキングプアの話。カラスヤサトシ氏は大学で社会学やってたそうなので、こういうことになったようです。
全体的に質は高く、どの連載も期待できそうなので、継続して買うに足るものだと思います。
奇数月に発売で、次は１月19日だそうです。

　　

最新の『アフタヌーン』2008年12月号に、太田モアレ氏の描く「都市伝説だよ　都市子さん」という漫画載ってます。

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魔法遣いに大切なこと（5年目の放課後）

おはよう　マイダーリン（ようかんのハラキリ天国）
よもや、ケメコのままとは。

カエルっ娘（天々風々）

一応マケン姫２巻の発売予定である12月9日はほぼ確定かと。（PEARL SHELL）

とりあえずブラつけてないんだからパンツもはいてるわけないじゃないか　ええそりゃもう（40010Prototype）

　

『謎の彼女X』の四巻は11月21日。
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関連サイト
good!アフタヌーン
http://kc.kodansha.co.jp/magazine/index.php/13872
編集チーフの真夜中の事情
http://good-afternoon.weblogs.jp/blog/
石川雅之
http://homepage2.nifty.com/mmmasayuki/
新増刊 good！アフタヌーン創刊　「クリティカルショック！」（アキバblog）
http://blog.livedoor.jp/geek/archives/50759831.html
good！アフタヌーン初号発売 「すげぇ雑誌が出るぞ！ 読みどころしかないよ！？」（せなか：オタロードblog）
http://www.senakablog.com/archives/2008/11/good.html

この記事もどうぞ。
あれ？　葉月ちゃんが出てる？　「もやしもん」前の初期短編集。石川雅之『週刊石川雅之』
http://mamiduku.blog.shinobi.jp/Entry/646/
「無限の住人」のアニメ化が発表されましたよ！　『月刊アフタヌーン』2008年５月号
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