天才少女の兵器開発に協力することになったエースパイロットは・・・。南井大介『小さな魔女と空飛ぶ狐』

南井大介『小さな魔女と空飛ぶ狐（little witch & flying fox）』
「レヴェトリア皇国の空軍ではからずもエースパイロットになってしまったクラウゼ・シュナウファー。そんな彼に親衛隊の任務に協力するよう身内のイングリッド少佐から言われるが、引き合わされたのは大財閥の一族の娘で皇族と同じ白髪を持つアンナリーサだった。天才科学者として軍に協力する彼女に、隣国サピアの内戦で実戦を経験している戦闘機パイロットとして助言や手助けをするのが仕事らしいのだが・・・」
アスキー・メディアワークス-------------電撃文庫-----------2010年----------610円-------イラスト/大槍葦人

ヨーロッパに似た架空の世界で、軍に協力して兵器開発をする天才少女と、それを手助けすることになった戦闘機パイロットをメインに、戦争を描いていくライトノベルです。
作者はこれが二作目の南井大介氏。挿絵はなんとあの大槍葦人氏です。
大槍氏の描く繊細かつ可愛らしい表紙イラストが目をひきましたが、小説の方は初見かわいいという印象を裏切る凄い内容でして・・・。あ、でも、むしろ大槍イラストがぴったりなんじゃないかと後で思ったり。

アシズの目論見を潰すためラビリントス深く入りこむのだが・・・。木谷椎＆高橋弥七郎『灼眼のシャナ X Eternal song 遥かなる歌』第2巻

木谷椎＆高橋弥七郎『灼眼のシャナ　X　　Eternal song　遥かなる歌』第2巻
「ブロッケン山における異能者フレイムヘイズと紅世の徒（ぐぜのともがら）の『とむらいの鐘』の決戦は熾烈を極めた。マティルダとヴィルヘルミナは『両翼』との壮絶な戦いの中、宰相モレクによってラビリントスが張られ、マティルダたちもそこに取り込まれる。だが、それは予定の通りであり・・・」
アスキー・メディアワークス-------電撃コミックス------2010年------570円----キャラデザ原案/いとうのいぢ

高橋弥七郎氏の大人気ラノベ・『灼眼のシャナ』のコミカライズ作品の第２巻です。この巻でも木谷椎氏の筆致がノリノリで、むちゃくちゃカッコ良かったですよ。

10年振りに新刊の第２巻。同時に１巻も新装版になって発売。CHOCO『イグナクロス零号駅』新装版第１巻と第２巻

CHOCO『イグナクロス零号駅（いぐなくろすれいごうえき）』第１巻　異客交錯点
「惑星イグナージュの軌道リングにある中継ステーション・イグナクロス零号駅。駅長の神林ミランダと駅員の奈々子那なしのの２人が務めるこの駅に、ある日シリコニアンの少年２人と少女１人がやってきた。そして、なしのが改札で対応する中、少女シーニャは倒れてしまう。しかも、三人の持つ切符は偽造されたもので・・・」
アスキー・メディアワークス---------電撃コミックスEX-------2010年------850円

天才絵師・CHOCO（チョコ）氏が2000年に出した「イグナクロス零号駅」の新装版です。
1巻２巻が同時に出たから、はじめは前に出た１巻に未掲載分を足して二冊にして分けて出したのかと思ったんですが、１巻は内容はそのままでカバーだけ変わって、２巻はまったく新しい内容となっています。



CHOCO『イグナクロス零号駅（いぐなくろすれいごうえき）』第2巻　デスディモナの魔女
アスキー・メディアワークス---------電撃コミックス-------2010年------850円

２巻には、なしのが好きらしい少年クーヤくんや、その師匠で駅の技術者ドクトル・ガッシュ、喫茶店のマスター・キンバリー、といった零号駅の住人も何人か登場。

現実の人間を殺すという「死銃（デス・ガン）」を探し、銃弾飛び交うVRMMOに参加する・・・。川原礫『ソードアート・オンライン』第5巻 ファントム・バレット

川原礫『ソードアート・オンライン（SWORD ART ONLINE）』第5巻　ファントム・バレット
「次世代MMORPGオンラインゲーム『アルヴヘイム・オンライン（ALfheim Online。ALO）』から愛するアスナを救い出したキリトは、総務省の役人・菊岡から、気になる事件の調査を求められる。それは『ガンゲイル・オンライン』というVRMMOのゲーム上で人を撃ち殺したことで、現実のプレイヤーが死んでしまう、と噂されるものだった。しぶしぶ依頼を受けるキリトは、慣れないガンアクションの世界へと行くことになるのだが・・・」
アスキー・メディアワークス-------電撃文庫-------2010年-------570円-----イラスト/abec

「SAO」の第5巻です。今回も遅れてはならぬ、と発売日に読み始めましたが、時間がかかり過ぎて半分読んだところで一度中断。翌日に持ち越してやっと読み終わりました。寝不足で辛い。
この巻からは、また新たな世界へ行くシリーズとなっています。今度は、いままでのファンタジー世界とは違い、ド派手な銃撃戦を繰り広げるSF系ガンアクションMMOです。

平野耕太の新作は昭和初期に美少年が活躍する探偵もの？ 『電撃大王GENESIS（ジェネシス）』2010年SUMMER

『電撃大王GENESIS（ジェネシス）』2010年SUMMER
表紙・平野耕太
イラスト・前嶋重機、redjuice、岸田メル、さくら小春
新連載・巻頭カラー・平野耕太「美少年で名探偵でドエス」
新連載・あらゐけいいち「幸せの角度」
森山大輔「妄想奇行～アドレッセンス・アバター～」
茜虎徹「緋色のマリオネッタ」
こがわみさき「空声」
井上すくね「あかとき星レジデンス」
大月悠祐子「妄想少年観測少女」
FLIPFLOPs（フリフロ）『スズログ』
いわさきまさかず『あしたの今日子さん』（×２話）
巻中カラー・竹葉久美子「やさしいセカイのつくりかた」（×２話）
大沖「わくわくろっこモーション」
深山和香「かのこ模様」
流圭×ほた。『夢のクロエ』（×２話）
絶叫＆大野也太「焔の燈介」
介錯「ユメキ」
水上カオリ『空想画廊』
榎宮祐「エアリセ∞（ジ・エンドネス）」
ていか小鳩「天乞　あまごい」
堤利一郎『ゴッドシーカー』
菅野マナミ「きつねとゆりこ」
椎名優『Monochrome Myst』
松沢まり『動研。～菜ノ花高校動画研究部～』
稲井稲井「スキマノスキマ」
ともぞ『時の消失請負人』
小原トメ太『メゾン・ド・ジェネシス』
アスキー・メディアワークス-------2010年-------500円

アスキー・メディアワークスの季刊誌「ジェネシス」の第三号です。
表紙は平野耕太氏の新作「美少年で名探偵でドエス」です。なんだそのタイトルは！？

人気シリーズの挿絵担当者によるコミカライズ。緒方剛志＆上遠野浩平『ブギーポップは笑わない』全2巻

緒方剛志＆上遠野浩平『ブギーポップは笑わない』第１巻
「竹田敬司は宮下藤花（みやしたとうか）とのデートで待ちぼうけを喰ってしまう。だが、そこに現れた黒帽子の不審な人物は宮下にそっくりだった。翌日学校で会おうとした宮下は、再び黒帽子の姿で現れ、自分は宮下藤花ではなく『ブギーポップ』だと名乗り・・・」
メディアワークス-------DC Animation magazine WIDE-------2001年------950円

上遠野浩平の大人気ライトノベルのコミカライズです。作画担当は挿絵をやってる緒方剛志氏。たぶん、緒方剛志氏の漫画単行本ってこれだけだったはず（追記・違いました。伊達将範氏の原作で『DOLL』ってのがありましたね。）。全２巻。

実験施設を壊して廻る美琴の前に立ちふさがる四人組は・・・。冬川基＆鎌池和馬『とある科学の超電磁砲（レールガン）』第5巻特装版

冬川基＆鎌池和馬＆灰村キヨタカ『とある科学の超電磁砲（レールガン）』第5巻　『偽典・超電磁砲』付属特装版
「御坂美琴（みさかみこと）は実験によって虐殺され続ける自分のクローンがいることを知り、学園都市最高の超能力者『一方通行（アクセラレータ）』に対して挑みかかる。しかし、圧倒的な力の前にあしらわれ、クローンたちにさえ救われる始末。放心状態の美琴の前に計画を妨害していた布束が現れるが、彼女とは別れ、単独で実験施設を次々と破壊していき・・・」
アスキー・メディアワークス-------電撃コミックス-------2010年------900円

鎌池和馬氏の人気小説『とある魔術の禁書目録』の外伝漫画『とある科学の超電磁砲』の第５巻。今回は特装版を買ってみました。いつもはこの手のは買わないんですが、一緒についてくる小冊子がなかなか充実しているので。

最近話題になってるこれを読んでみました。哀川譲『俺と彼女が魔王と勇者で生徒会長』

6/8　追記
盗作疑惑について続報。

電撃文庫 『俺と彼女が魔王と勇者で生徒会長』 についてのお詫びとお知らせ（アスキー・メディアワークス公式）

電撃文庫 ：「俺と彼女が魔王と勇者で生徒会長」を絶版　他作品との類似表現認める（まんたんウェブ）

ラノベ「俺と彼女が魔王と勇者で生徒会長」がパクリ疑惑で回収・絶版へ（痛いニュース）

パクリ疑惑の「俺と彼女が魔王と勇者で生徒会長」　アマゾンでプレミア　アキバも品薄（アキバblog）

まあ、そうなるでしょうね。
けど、こういう場合の盗作相手に対する賠償とか懲罰金みたいのってあるんでしょうかね？
かなり売れたらしい。4万5000部。
今、中古で2000円〜2900円くらいと高額になってますが、たくさんあるから今だけでしょう。

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哀川譲『俺と彼女が魔王と勇者で生徒会長』
「人間と人外が一緒に学ぶ珍しい学校・聖桐学園。そこの名物といえば、人間と人外がそれぞれ『勇者生徒会』と『魔王生徒会』を持ち、勝負をするという『生徒会戦』というもの。その勇者に選ばれたのは眉目秀麗才色兼備な一年生・伏城野アリス（ふしぎのありす）だった。その幼馴染みである兎沢紅太郎（とざわこうたろう）は、やけに懐いてくるアリスに困惑しつつも、平凡な能力に見合った平凡な学園生活を送っていたはずだが、ある時、元魔王のリリィ先輩から、『アナタに、今期の魔王をやってもらいたいの』と言われてしまい、無理矢理やらされることに。こうして仮面を被って正体を隠した兎沢は、魔王として勇者アリスと戦うことになるのだが・・・」
アスキー・メディアワークス------電撃文庫--------2010年-------570円------イラスト/H2SO4

最近話題になってた哀川譲（あいかわじょう）氏のデビュー作「俺と彼女が魔王と勇者で生徒会長」を買ってみました。品薄だったけど、このまえ再入荷されたので手に入りました。第16回電撃小説大賞最終選考作。
人間と人外（妖怪やら魔物やら）が共存するようになった世界。でも、子供たちの通う学校は人間用と人外用に分かれていたのですが、実験的に一緒に通うようにしたのが主人公たちの通う聖桐学園です。学園にも世界と同様に人間と人外の対立はあるものの、せめて前向きに、ということで生徒会を人間用と人外用に分けて、競い合う形にしてあります。それが「勇者生徒会」と「魔王生徒会」が戦う「生徒会戦」です（人間側の生徒会長が「勇者」と呼ばれ、人外側の生徒会長が「魔王」と呼ばれる）。

皇子になりすました剣闘士奴隷が隣国の姫との結婚することになったのだが・・・。杉原智則『烙印の紋章 たそがれの星に竜は吠える』（第１巻）

杉原智則『烙印の紋章　たそがれの星に竜は吠える』（第１巻）
「十年もの間、戦い続けてきた二つの大国メフィウスとガーベラ。この戦争のはじまりに幼くして故郷と家族を失った少年オルバは、メフィウスの街で犯罪を行う少年たちのリーダーになっていたが、討伐され処分されるところを奴隷として生かされることになった。それは彼の顔がメフィウスのギル皇子に似ていたため、それを利用するためだったのだ。魔法の力を使って鉄の仮面が顔から離れなくなったオルバは、剣闘士奴隷として闘技場で戦い続けることを強要される。そんなオルバの仮面が外される時がきた。それはかつての敵国ガーベラの姫ビリーナとギル皇子の結婚を無事に行うためだったのだが・・・」
アスキー・メディアワークス-------電撃文庫-------2008年------610円------イラスト/3

前々から気になっていたシリーズ「烙印の紋章」の第１巻を読んでみました。作者は「レギオン」や「頭蓋骨のホーリーグレイル」の杉原智則（すぎはらとものり）氏。イラスト担当は3氏（「3」って・・・作家名としてどうなんだ？（笑）
剣闘士奴隷となった青年が、一国の皇子として成り代わる、なんだか久々に読んだ正統派のアクションファンタジーでした。

異星からの侵略者たちに対抗するため集った各国からのメンバーは曲者ばかりで・・・。イシガキタカシ＆吉宗鋼紀『マブラヴ オルタネイティヴ トータル・イクリプス』第１巻

イシガキタカシ＆吉宗鋼紀（よしむねこうき）『マブラヴ　オルタネイティヴ　トータル・イクリプス（Muv-Luv Alternative　TOTAL ECLIPSE）』第１巻
「BETA（ベータ）と呼ばれる異星起源種により、2001年までにユーラシア大陸のほとんどを失った人類。この侵略者に対抗するため、『戦術機』と呼ばれる人型兵器の開発が急務なのだが、各国の協力のもとアラスカで新型機が作られることになった。そこに集った各国のエースパイロットたちはクセの強い人間が多く、中でもアメリカから来たユウヤ・ブリッジス少尉は何故か日本を毛嫌いしていた。だが、このチームを率いるのが日本から来た若い女性パイロット・篁唯依（たかむらゆい）中尉だったと知り・・・」
アスキー・メディアワークス-------電撃コミックス------2010年------570円

サークルType-Gのイシガキタカシ氏が商業誌で描くというので、原作ゲームはやったこと無いですがこれを買ってみました。連載は「月刊コミック電撃大王」。
アージュの人気ゲーム「マブラヴ」のパラレル作品である「マブラヴ　オルタネイティヴ」の外伝的ストーリーである小説「トータル・イクリプス」のコミカライズです。原作ゲームは傑作との最高評価を良く聞くほどのものですが、私ははじめの「マブラヴ」さえやったこと無いので、そこらへんはわかりません。小説の方は「テックジャイアン」に連載されたものだそうです。（この「トータル・イクリプス」もゲーム化の予定があるそうです（？））
話の内容としては、「ガンパレードマーチ」に似てる、謎の侵略者ものとの戦争を描いた作品のようです。